山乃井木工房:岩井雄介のいま何作ってましたっけ

京都丹波(京丹波町)の山村で木工をするあるつくり手の備忘録

シイタケ栽培の原木採り

日が沈むのも早くなって、すっかり寒くなってきました。

山の木々も半分くらいは落葉しました。

まだ葉を付けているのはクヌギやクロモジで、それとクリがわずかに残っているかなといったところです。

とはいえ、今年の葉の色付きはだいぶ遅く、このあたりでも紅葉の見ごろは11月15日ごろでした。

一方で、サクラは逆に例年よりも早くに葉を落としたようです。

木もそれぞれ都合があるのですね。

例年のように若干遅くなった感はありますが、シイタケ栽培の原木採りを先週から始めました。

今年の採取場所は昨年と同じく、家から300mくらい離れた山です。

そして、入り口から200mほど林道を進まなければならないのです。去年よりもちょっと奥の方。

写真の網は集落を囲う害獣防止柵です。

家からの距離が距離なので、運搬車でそのまま出勤します。

林道沿いは植林になっているので、運搬車を停車させて登ります。

スパイクじゃないと滑り落ちるくらいの斜面を30mほどです。

今回のエリアはクヌギが多く、伐採もやりやすいです(手前の倒した木がクヌギ)。

ただし、もともととても低い山で、あまり高いところにはないので、横に横に伐っていく感じです。

ここいらは斜面がきついので、目的の立木の株元までふうふうと坂を上って、伐って倒すと木は下に飛んで行きます。

そしたら坂を下って、滑らないように踏ん張ってチェーンソーで長さを切っていくわけで、移動が重労働。

そうやってシイタケ原木サイズに玉切りしたら、植林の間の斜面を落としていきます。

ほんとはあんまり傷つけたり、汚したくないのだけれどね。

このように林道まで落とせたら一段落。運搬車に積みます。

去年から「葉枯らしして年明けに玉切り」ではなくて「伐り倒したときに玉切り」にしました。

1月、2月は雪も降るので山に入りたくないのです。

家に着いたらとりあえず積んで、植菌をする2月下旬までおいて置きます。

今日で山に入るのは4日目ですが、それなりの数になってきました。