山乃井木工房:岩井雄介のいま何作ってましたっけ

京都丹波(京丹波町)の山村で木工をするあるつくり手の備忘録

21春ジャガイモの種イモ植えと21春ダイコンの種まき

昨日・今日は風の強い日でした。

最近、土日ばかり風が強いと嫁さんはぼやいております。

そんな風の強い日にやるのはちょっと骨が折れるのですが、昨日・今日でマルチ張りとジャガイモの種イモ植え、春ダイコンの種まきをしました。

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昨日、北風が強い中、嫁さんと二人でマルチを張るのはたいへんでした(写真は今日のものだけどね)。

21春ジャガイモ(頭の「21」は2021年の意味です)10日ほど前を植え付け予定にしていましたが、だいぶ遅れてしまいました。

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芽出しをし過ぎて進化の最終形態になっています。

40㎏を植え付けましたが、20m畝5本ちょっとにしかなりませんでした。

あれあれ、予定していた面積よりもだいぶ少ないなぁ・・・。

種自体が小さくて写真にはなりませんでしたが、春ダイコンの種まきもしました。

春ダイコンは今のところ2種類を栽培して、その品種による違いを検証する予定です。

今日はそれぞれ20m畝で2本ずつ種まきをしました。

今後、ダイコンは2週間ほど播種をずらして数回蒔いていきます。

ジャガイモもダイコンも道の駅で「早出し」をしたいので、マルチだけではなく、トンネルもします(そもそも当地では4月中旬くらいまでは霜が降ります)。

特に、春ジャガイモはお客さんがあまり来なくなってしまう梅雨になる前に出荷して売り抜けたいのです。

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二人でやると思ったよりも手際良く進んでいき、トンネルは早く出来上がっていきました。

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・・・とはいえ、昼頃から取り掛かって、日没までかかり、ぎりぎりでした。

ジャガイモ用に準備して植えられなかった畝1本は、また今度種芋を買ってきて植え付けます。

今後の懸念はイノシシです。人事を尽くして天命を待つ心地。

・・・う~ん、害獣は何とかならないものかね…。

効率の勉強

畑に出て体を動かしていると、今日が寒いのか暖かいのかわからなくなります。

確かに、朝は管理機のクラッチレバーが凍っていて、手袋まで冷たさが伝わってきたので寒かったのだろうけど、鍬を振るっているときは「暑いんじゃないかな」とも思っていました。

なんでこんなに体を動かしているかというと、愛するジャガイモとダイコンのために畝を立てているのです。

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これは今日、トラクターで作った畝ですが、どうしても「谷」がうまく作れません。

水気が多いため「ごたごたの土」になっているのもありますが、谷自体が狭くてよくありません。

管理機も含めて、「寄せて上げるタイプ」の方が形が良いようですが、そんな最新兵器はありません、買えません。

2週間ほど前に作った畝はもっと悲惨で、「ごたごたの土」が大雨と晴天で乾いて固まってしまい、カチカチになっていました。

そのため、鍬、すなわち人力と管理機で、大きな手直しをしなければいけませんでした。

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今まで、家庭菜園だけのお仕事で有閑階級だった管理機はここにきて、こき使われています。

さらにはこの管理機は畝の「谷づくり」がうまくなくて、谷を作った後に人力で土を上げて、もう一度深く谷を作らないと「普通の畝の高さ」になりません。

もともとが田んぼの畑なので水が溜まりやすく、低い畝では作物に悪いこと明白です。

そんなこんなで体を張って、畝を作っていきました。

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マルチを敷くので、マルチャーがない私はない頭をふり絞って、「敷きやすそう(になったはず)」な作りにしました。

今日までにマルチを張り終えるはずでしたが、先の畝の手直しに多くの時間と体力を使ってしまい、畝づくりも8割くらいしかできませんでした。

しかも、今日の終わりになってもっと効率の良い作業順序、つまり段取りを思いつき、もっとその方法だったら今日の午後にはマルチ張りに移れたんじゃないかと日没の寒さが身に沁みました。

昨日・今日の体力の消耗は良い勉強量になってしまいました。

おじさんはもう勉強をする歳ではないはずなのだよ、それとも歳を取ってきて効率化への思考が追い付いていないのか。

まあ、「一生勉強、一生アオハル」ということで、「おじさんだもの」。

運搬車がいまいち調子悪い

もうそろそろ菌打ちを始めなければいけないのに、そもそも原木が山から下りていません。

菌打ちは嫁さんと二人でしなければいけないので、土日になってしまいます。

なので、原木がすべてそろってから菌打ちを始めていたのでは、スケジュールがどんどん後ろへシフトしてしまうことになります。

山から下ろせる分は段階的に下ろして、さっさと菌打ちを始めなければいけません。

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今年からは運搬車(とってもちっこいけど)が大活躍・・・

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・・・と思っていたら、なんだか調子が悪い…。

山道を速度を上げて登るとエンジンが止まってしまいます。

あまりにもよく止まるので、点火が良くないのかなと思い、プラグとオイルを交換することにしました。

山の中での交換は部品や道具を取りに行かなければいけないので、手間です。

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オイルはどろどろでした…。

「お前なんか腐ったオイルだ」「僕はしにましぇん」

これで、大丈夫かな・・・と思ったら、やっぱり止まります。

思えば、ベルトは張り直した(・・・買うお金はなかった)し、右に斜行するので右左のキャタピラのストップレバー(クラッチ)はワイヤーを調節し直したし、アクセルのワイヤーもねじれそうだったから直したっけ。

中古はいろいろと手間がかかりますね。

私は機械音痴なので、このエンジンが止まる理由がわかりません。

・・・悪路走行で不整脈のように調子が悪くなるので、フロートが原因なのかな。

結局、刺激を与えないように低速で走行しながら集材を続けました。

あまりにゆっくり走るので、山の上から国道を行き交う車を眺めること幾たびも。

あんまり仕事がはかどりません、知識がないのは損ですね。

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そんな、ゆっくりペースで木を集めて昨日今日で車2台分を下ろしてきました(二列で積めているのはうちの原木は浸水のために少し短く切ってあるからです)。

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日向ぼっこをさせるつもりはありませんが、場所がなくてこんなところに置いています。

早く、菌打ちを始めたい・・・。

実は木工もやっているんですよ

2月・3月はいろいろと忙しいのです。

シイタケの榾木づくりやらなくちゃいけないし、ムラ仕事もあるし、消防団もあったりします。

今年からは畑もやらないかんので、時間の長さが2倍にならないかなと思ったりします。

制作、・・・やっていますよ。嗚呼、バラ色の制作・・・。

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「あのアニメスツール」の拭き漆、4回目までいきました(というか、それしか進んでいない)。

日中はシイタケ原木の玉切り作業で、腰を痛めました。

写真を撮るのに、ただでさえ光沢が出てカメラさんがフォーカスをなかなか合わせてくれないのに、さらに一点保持ができなくてピントが合いません。

それ以前に、この座面を載せた桟板が重くて、なかなか上がりませんでした。

ちなみに、次の制作を考え中で、次はエッジの利いたものを作る予定でいます。

でも、早く腰が治ってくれないと、時間がないのにおじさんは牛歩戦略。

榾木づくりの再開

まさに三寒四温の今日この頃。

一昨日は雪が降っていましたが、今日は長袖の重ね着では体を動かすと汗をかくほどでした。

この1週間は最高気温が平均すると10℃くらい、最低気温は2℃くらいでした。

降水量は前半に大雨が、週半ばには雪が降りました。

余談ですが、畑は田んぼに逆戻りしてしまい、この土日と週明けの天気でどうにか乾いてほしいところです。

今日、今季の榾木づくりを再開しました。

・・・といっても、まだ原木の確保です。

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去年の12月に伐り倒した木々を、枝を片付けながら扱いやすい長さに玉切りしていきます。

 

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う~ん、ホントはもう半月ほど前に始めたかった・・・。

今日の暖かさにちょっと危機感、害菌がお邪魔してしまうのが怖い。

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この谷は栗の木が多かったです。

発生するキノコの大きさや形はいいのだけどね、栗は早くに出るけど、早くに終わります。

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一方で、浸水をした19・20黄色ほとんど変化なし。今後の展開が待たれます。

獣害対策

昨日・今日と2月とは思えない暖かさでした。

この1週間は畑の方を進めていました。

当地に限らず、日本の多くの山村・農村ではシカやイノシシなどの獣害に悩まされています。

最低限、田畑の周りを網で囲わないと、獣たちのパラダイスです、「Go to」してきます。

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網を張るには支柱が必要ですが、正規品の支柱を買うとまあまあするので、農業パイプを切って使います。

これで支柱1本200円くらいの単価になりますが、それでも畑をぐるりと囲うと結構な出費…。

一方で網はのり網の再生品↓

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のり網はシカ・イノシシにはある程度効果がありますが、小さな獣には向きません。

また、適切に管理をしていないとすぐに侵入されてしまいます。

そのため本当に最低限の獣害対策です。

電気柵や金網などの設備投資は儲かり出したら、栽培・収穫が軌道に乗ったら揃えていきたいですね。

材料が揃ったら網張り。先日ようやく畑の周りを一周した防草シートの上に張っていきます。

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支柱を打ち込むのと一番上を針金で留める作業は1人ではできないので、今日、嫁さんと2人でやりました。

日が暮れるころになって、1周(270mくらい)を張り巡らすことができました。

網の裾を留める作業はまた今度になりますが、これは1人でできる作業です。

ひとまず今日中に張り終わらせることができて、良かった。

肥料撒きをした畑は昨日、トラクターで耕して畝(みたいなもの)を立てましたが、思わしくありません。

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水分が多すぎて、固まりだらけの「ごたごた」です。

当地の冬は曇りや雨・雪の日が多くて、土は採ってもうウェッティー

今から来年のことを考えるのは時期尚早な気もしますが、来年はスケジュールの工夫が必要なようです。

この後、活躍しなければならない管理機は爪を取り換えました。

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・・・びっくりするほど長さが違う…。こんなんでよく今までやってきたなぁ。

上の写真のような畑に入って、どんな感じで耕せるかちょっとテイスティングしてみましたが、土が塊だらけなのと爪が長すぎるために抵抗が大きすぎて全く進みませんでした。

このままではジャガイモとダイコン栽培の先が思いやられます。

「段取り八分」ということで、いろいろ思索中・・・。

春の浸水操作の始まり

昨日は雪が降っていましたが、今日は暖かくなりました。

これから4日ほどは温かくなる予報が出ているので、今日から春の浸水操作を始めました。

19黄色には自然子がちょこちょこ見られます↓

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春は害虫が侵入しやすいので、自然子は取り除きます。

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ちょっとかわいそうな気がしますが、品質管理のためにはやむなしです。

春に害虫、特にナカマドキノコバエが多くなるのは、天敵がまだ目覚めていないからと思われます。

カエルが起きるのは5月のゴールデンウィークごろだものね。

さらに増えるのは6月ごろ、クモはいつごろ出てくるんだろうね。

まあ、それまでキノコバエさんは「どこでもGO to」で元気いっぱいです。

異物混入は怖いので、水攻めです、・・・ぶくぶくぶく・・・。

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「官兵衛、毛利と戦をしておる場合じゃないぞ」「御意」

水槽を加温したいけど、そんな設備はまだないので、残念ながら外気温に同じ水温です。

19黄色と20黄色は、秋の浸水操作ではほとんど出てくれませんでした。

今回は安定して販売できるくらい発生するといいな、・・・発生してくれないと困る…。