山乃井木工房:岩井雄介のいま何作ってましたっけ

京都丹波(京丹波町)の山村で木工をするあるつくり手の備忘録

効率の勉強

畑に出て体を動かしていると、今日が寒いのか暖かいのかわからなくなります。

確かに、朝は管理機のクラッチレバーが凍っていて、手袋まで冷たさが伝わってきたので寒かったのだろうけど、鍬を振るっているときは「暑いんじゃないかな」とも思っていました。

なんでこんなに体を動かしているかというと、愛するジャガイモとダイコンのために畝を立てているのです。

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これは今日、トラクターで作った畝ですが、どうしても「谷」がうまく作れません。

水気が多いため「ごたごたの土」になっているのもありますが、谷自体が狭くてよくありません。

管理機も含めて、「寄せて上げるタイプ」の方が形が良いようですが、そんな最新兵器はありません、買えません。

2週間ほど前に作った畝はもっと悲惨で、「ごたごたの土」が大雨と晴天で乾いて固まってしまい、カチカチになっていました。

そのため、鍬、すなわち人力と管理機で、大きな手直しをしなければいけませんでした。

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今まで、家庭菜園だけのお仕事で有閑階級だった管理機はここにきて、こき使われています。

さらにはこの管理機は畝の「谷づくり」がうまくなくて、谷を作った後に人力で土を上げて、もう一度深く谷を作らないと「普通の畝の高さ」になりません。

もともとが田んぼの畑なので水が溜まりやすく、低い畝では作物に悪いこと明白です。

そんなこんなで体を張って、畝を作っていきました。

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マルチを敷くので、マルチャーがない私はない頭をふり絞って、「敷きやすそう(になったはず)」な作りにしました。

今日までにマルチを張り終えるはずでしたが、先の畝の手直しに多くの時間と体力を使ってしまい、畝づくりも8割くらいしかできませんでした。

しかも、今日の終わりになってもっと効率の良い作業順序、つまり段取りを思いつき、もっとその方法だったら今日の午後にはマルチ張りに移れたんじゃないかと日没の寒さが身に沁みました。

昨日・今日の体力の消耗は良い勉強量になってしまいました。

おじさんはもう勉強をする歳ではないはずなのだよ、それとも歳を取ってきて効率化への思考が追い付いていないのか。

まあ、「一生勉強、一生アオハル」ということで、「おじさんだもの」。