山乃井木工房:岩井雄介のいま何作ってましたっけ

京都丹波(京丹波町)の山村で木工をするあるつくり手の備忘録

恥かしい話が2つ

自戒を込めて、恥かしい話を2つします。

一つ目は詐欺に騙されそうになった話。

今年から丹波黒エダマメを作って、道の駅に出荷しようと準備しています。

前回投稿したのマルチャーの購入もその目的の一環でもありました。

そして、目下、頭を悩ませているのがエダマメの莢を枝から取る機械の購入です。

これが費用対効果は高いものの、単一用途の機械なのでなかなかお値段。

正直、数年を見ておかないとペイできない、つまり私の耕作面積では数年の利益が吹っ飛んでしまうのです。

正式にはエダマメ脱莢機というのですが、ネットで検索すると、3社くらいが作っているようです。

しかし、作りがいいのはM社「マメモー〇」(←豆とモグをもじっているのでしょう。高性能を示す「サイボーグ」にもかかっているのかも)と呼ばれるもののようです。

もちろん、集団営農や従業員を抱えるような法人が使いような上位機種ではなく、小規模向けなのですが、購入にはちょっと勇気がいります。

そこで、貧乏ならば右に出るものはないと自負する私は、いい中古がないかとくまなくネットを探すことにしました。

しかし、某有名ネットオークションでも入札件数とても多く、日本中にエダマメ脱莢機を探している人が多いことが伺えます。

そんな中、中古農機具屋さんが売っている比較的新しくて、お値段もリーズナブルなものを発見。

すぐに代金を振り込んで我が物にしたいと焦ります。

ここで、何となく電話してどんな中古品なのか確認したくなりました。

早速電話。

こちらのおっさん「もしもし、そちらに中古のマメモー〇があるようなのですが・・・」

向こうのおっさん「もう売れました」

こちらのおっさん「でも、ネットを見るとそちらで販売中と書かれていますが?」

向こうのおっさん「どちらのページを見ているのです? それ詐欺ですよ」

こちらのおっさん「???」

向こうのおっさん「うちと関係ないところが無断転載して勝手に詐欺のページを作っているんです」

こちらのおっさん「えっ???」

向こうのおっさん「おたく、騙されてますよ」

こちらのおっさん「・・・は、はあ。失礼します」

先方の中古農機具屋さんにはご迷惑をお掛けしました。

ただ、電話して正解でした。機械が欲しいばかりに、機械しか見えていないばかりに振り込んでしまっていたら〇十万円を失うところでした。

いや~、いかがわしいサイトの閲覧や入会料金を要求する振込詐欺に引っかかってしまう後ろめたい気持ちを引きずったじいさんの気持ち、アイドルのライブに行きたいばかりに怪しい転売サイトからチケット代金詐欺に引っかかる若い女性の気持ちがよくわかりました。

もし、振り込んでいたら警察署で、

おっさん「すみません、やられました。マメモー〇が、マメモー〇で・・・」

警察官「マメ? 豆がどうしたんです? 何ですそれ?」

おっさん「だからっ、みんな大好きマメモー〇だって・・・」

と、ほぼ、よしも〇新喜劇を演じなければなりませんでした。

皆さんも振り込め詐欺には気を付けてください。

 

恥ずかしい話の2つ目は一般常識がわかっていなかったというもの。

前に灌水用のエンジンポンプを買ってフレクションホースを準備したという話をしました。

そのとき、取水は川から行うので、それに合うように吸水側のフレクションホースの長さを取る必要がありました。

ただ、ポンプを川の土手から下ろしたくなかったもので、最も遠い場合で水面(平常時は水深は50㎝もないくらい)からの高さが4.5mくらい、水平距離は7mくらいのところにポンプを置く予定にしていました。

ホースには余裕を持たせたかったので長さは12mにしました。

ポンプの説明書を見ると、吸水は高さ8m以内でなければならないと書いてありました。

実際の高さは5mないわけですから、水平距離があるとは言っても許容範囲内だろうし、まあ日本製だし、いわゆる安全設計で8mと言わず、もうちょっと高いところからでも吸うだろうと考えていました。

・・・皆さんはもうお分かりかと思います。

そして、呼び水を入れて試運転。

・・・まったく、全く水を吸い上げません。「どうなっているんじゃ?」となったわけです。

もしかして真空がきちんとかかってないのではないか(←一応、真空で引っ張ることは理解していた)と、ホースとカップリングのところを確認もしましたし、水面から先が出ていないかも何回も確認しました。

幾分か寒かったし、5、6回試したところで諦めて、原因をネットで探ります(便利な時代だなあ)。

ここで、おじさんは大気圧について学ぶことができたのです。

そうなのか、完全な真空にしても水は10mちょっとしか持ち上げられないのね。

もちろん、エンジンポンプで近づけられる真空はだいぶロスを含むので8mということですか。

高さがそこまででなくとも、水平方向に引っ張るのにもロスを考えると負荷がかかって吸い上げられなくなるのね。

賢くなったこのおっさんは、とりあえずホースの長さは必要最低限になるように切って、また、フート弁を手に入れて吸水ホースの先に付けることにしました。

吐出先、つまり灌水・散水はエンジンポンプよりもいくらか低くなっていますし、ホースの中が水で満たされればおそらく負荷も少なくなるので、いけるのではないでしょうか。

『となりのトト〇』でお姉ちゃんが井戸水を汲み上げるシーンがあったように記憶していますが、この歳になってようやく小学校高学年に追いつきました(井戸が深井戸だったか知らないけど)。

 

ということで、恥ずかしい話をしました。

・・・こんな年齢でも学びがあることは素晴らしいことだと思うことにします。

さて、畑の方、というか作物ですが、気候がとても寒くなってきました。

今日なんか、日中でも小雪が舞いました。

サツマイモの切り苗の苗がやられそうです。トンネルの中でポットごと凍ってしまうのではないかと心配になりました。

そこで、ちょっとでも危機回避につながるように、マルチを敷いた畑に移植してしまうことにしました。

同じトンネルでもポットは地上に出ているので地温が伝わらないと思ったのです。

最悪、サツマイモの地上部が寒さでやられても根、及び根付近の茎が生きていれば再生できるのではないでしょうか。

雨や雪に打たれながら、サツマイモの「寒い、寒い」という声を聞きながら作業をしました。

マルチ穴からの地熱が吹きあがることで、何とか凍(し)みないように、あとは祈るだけです。