山乃井木工房:岩井雄介のいま何作ってましたっけ

京都丹波(京丹波町)の山村で木工をするあるつくり手の備忘録

水とは恵みでもあるし、厄介なものでもある

週間予報を見ていると来週くらいには梅雨明けになりそうです。

今年の梅雨は雨量が多くて、畑が長時間冠水することはなかったのですが、「ちょっとの冠水」が何回かあって、高さが低いところは水の抜けが悪くなっています。

いや、もちろん元が田んぼですから、ちゃんと一面が水平であればそれに越したことはないのです。

でも、トラクターで耕せば切り返したところがどうしてもデコボコになってしまいます。

このように↑低いところには水が溜まる・・・

手前のもう死にかけているのはアスターです。アスターさんたちは気温が高く、乾燥したところがお好みで、このようなぐっちょんんぐっちょんのところではすぐに病気が流行って消えていきます。

・・・あ~あ、やっぱりね…。

一方で、奥のツルムラサキは高温でも多湿のところが大好きで、何だったら土なんて乾かなくてもいいので(もちろん、田んぼはだめですけど)、水たまりになろうがたくましく生長しています。

人生もいろいろかもしれませんが、植物もいろいろなんですよ。

乾燥した涼しいところ(半袖で軽く汗を掻くくらいが気持ちいい感じの環境)が好みのネギはアスターと同じように低いところでバタバタと脱落していきます↓

同じ圃場でも高いところ、低いところができるので出来、不出来は仕方ないのですが、なんだかやるせないです。

今週末からトウモロコシとエダマメは2回目に播種した畝の収穫が始まります。

トウモロコシは1回目播種の畝は若苗の時に気温が上がっておらず、その影響によって草丈も低いのですが、2回目播種ではこのように↓草丈も十分で、子実体も一回り大きくなります。

エダマメの方は上から見ただけでは1回目とあまり変わりありません。

しかし、莢付きをみると・・・

3粒莢が多く、見栄えも数段引き立つようになります。今度の収穫はなかなか良いのではないでしょうか。

そういえば、週末は3連休。天気がいいといいなあ。

3回目・4回目播種の畝は安定感があります↓

でも、この作付けになると虫が多くなって、それによるロスも大きくなってきます。

特にアワノメイガの侵入は早くなり、第一子実がヤングコーンの時期でも茎を倒すことも稀ではありません。

僅か10日ほどしかずれていないのに、植物ばかりでなく、その周りの生態系も極めて敏感なのです。

圃場の周りは60㎝ほどのアゼ波板で囲ってあり、今年はまだ害獣の侵入はありません。

それでも、もしもの保険とカラス対策のため、トウモロコシの実のひげの色が変わり始めるころに防鳥網を掛けます(あんまり早くに網をかけると薬撒きがやりずらいのよ)。

ちょっとの油断が事故の元。転ばぬ先の杖。後悔をしないために対策をしておくのです。

 

<農薬使用履歴>

・トウモロコシ②(圃場前作23長ナス)  7/13収穫開始

 日にち   農薬名      希釈倍率   使用方法  (回数制限) 

 6/19     プレオ     1000倍    散布     ( 2 )

 6/24   アルバリン    2000倍    散布     ( 3 )

 6/29     プレオ     1000倍    散布     ( 2 )

 7/4     トレボン     1000倍    散布     ( 4 )

 

・エダマメ②(圃場前作23長ナス)  7/12収穫開始

 日にち   農薬名      希釈倍率   使用方法  (回数制限) 

 6/12     トレボン     1000倍    散布     ( 2 )

 6/24     トレボン     1000倍    散布     ( 2 )

 7/3     アルバリン    2000倍    散布     ( 2 )

 7/4     プレオ     1000倍    散布     ( 2 )