山乃井木工房:岩井雄介のいま何作ってましたっけ

京都丹波(京丹波町)の山村で木工をするあるつくり手の備忘録

一昨日の雨はひどいものでした

一昨日の火曜日、近畿地方中部は大雨となりました。

5日前までは「しっかりとした雨が降るかも」といった程度だったのですが、2日前には「100㎜くらいの雨」となり、結局、警報も出て総降水量が200㎜に迫るような大雨になりました。

・・・おかげさまで畑は池になりました。エダマメやトウモロコシが冷たい水に浸って見てられない…。

エダマメもまだ開花時期ではなく、水も早くに引いたので、影響はないと思いますが、それにしても野菜たちにとっては災難でした。

天候はどうしようもないよねえ・・・。そう、天命を待つしかないのです。

これから先は安定した日が続くように、神様お願いします。

昨日は気温も上がらず、曇っていた時間が長かったのですが、今日は天気も良くなり、外の活動もしやすくなりました。

そこで、ちょっと早いですがセンニチコウのポット上げをしました。

↑見ての通り、ほんとはあと1週間くらいプラグトレーで育苗したいところです。

でも、畑はぬかるんでいて入れないし、時間があるのならばつまらないことでそれを潰してしまわないで、やるべきことをやっておいた方がいいのです。

一昨日の冷たい雨が嘘のようにお日様が当たるとおじさんも小さな苗もポカポカです。

ポットトレー32枚ほどになりました。

センニチコウはあっついのが好きなので、まだトンネルを使います。

一方で、農ビをまくっての水遣りもやりにくいので、今日、アスターのトンネルは取っていしまいました。

センニチコウアスターも初めのうちは大きくなるのが早いかなと思っていましたが、昨年の記録とは1週間ほど遅れるようになったみたいで、お盆出荷を睨むとちょうど良いくらいの生長速度となっているようです。

 

ここで、話はちょっと脱線。

今朝、テレビを見ていたら「米(精米)の値段(小売価格)が去年より1割高くなっている」と、6時台の情報番組でやっていました。

続けて、「高いの困りますよねえ。新米が採れる8月には元に戻るのではないでしょうか」だって。

・・・????????????

意味が分かりません。そもそも最近言われている「葉物野菜の値段が平年より2割くらい高い」という、いわゆる「報道」ですら正直なところ意味不明と思っていたところです(さすがにキャベツの値段は「おお、ずいぶんと上がったな」とは思ったけど)。

いや、待て待て待て。この消費者物価が上がっている状況で、2割増くらいは許容範囲で、1割増は当然の水準ではなかろうか(総務省統計局によると消費者物価指数(総合指数)は2020年を100とするとこの4月は107.7 https://www.stat.go.jp/data/cpi/sokuhou/tsuki/index-z.html)。

価格が上がる前だって、農水産業では家内的産業形態で最低賃金を意識していないか、外国人労働者最低賃金で働かせることでギリギリのコストカットにより流通に乗せていたのに、なんでそんなこと言うの?

そもそも、物価の上昇局面でなんで前年や平年戻ることを期待するの??

なんで少なくともGDPや賃金は「実質」で報道・評価する(ように努めている)のに、生鮮食料品は「名目」で報道・評価するの???

そして、そんな意味不明なことをなんでメディアが公の電波を使って、さも当然のように公衆の喧伝するの????

確かに、日本の生鮮食料品はその生産形態のために市場(しじょう)では完全競争状態に近く、単純な需要供給曲線を描き、初学者的なマクロ経済だから、価格変動が柔軟(というか明確)で且つ生活に密接に関わっているのだけれど、だからと言ってその産業に労働者がいることを無視しているとすればそれは違うのではないだろうか。

ここで、労働者側が流動化することで、商品供給減によって価格、そして産業別労働者市場を是正すればいいのではないかという批判もありそうですが、それは生産者と消費者というゲーム論上のメタ指摘としては有効でも、現実的には理想論と思われます。

「価格の優等生」という言葉は、例え無意識にしろ、社会史におけるキヨメとケガレの意識的転回や現代のいつだったかの選挙で展開された「褒め殺し」に近いものがあることをわれわれ消費者は意識しなければいけないのではないでしょうか。