山乃井木工房:岩井雄介のいま何作ってましたっけ

京都丹波(京丹波町)の山村で木工をするあるつくり手の備忘録

写真はいまいちだけど、植菌が終わりました

この一か月、近畿地方は天気が悪くて、隣県のMother Lakeは水位が回復したようです。

同じくこの一か月ほど、土日にシイタケの植菌をしていました。

そして今日、その植菌を終えることができました。

写真を撮ってなかったのを、シートを被せた後に気が付いたのよぉ。

オガ菌の容器で45本ほどとまあ、大した数ではないのですが、土日も毎回できたわけではなかったので、それなりに日数を要しました。

桜が咲く前に終えることができてよかったです。

今回はクヌギが多かった(全体の7割超えるくらいかな、他はコナラとアベマキ)ので、ドリルの錐が切りやむ(←別にギャグを狙ったわけではなくて)のが早くて。

錐が切れなくなってくると、原木が刃についてくるようになって手がしんどいのです。

ちなみに、クヌギは木工にはほとんど使用しません。

白太が厚く、繊維が揉めていることが多くて、用材としては適さないためです。

さらには、とても硬くて先述のように加工性もすこぶる悪いのです。

教科書的には閂や櫂にするようですが、閂はおそらくその堅牢性と細工を必要としないためでしょう。

また、櫂はこの木が重く、乾燥後もそれほど変わらず、水に浸したことはありませんが、比重1に近いのでしょう。

櫂は浮いてしまうと余分な力が必要となりますからね。

ということで、櫂としては有用だったとはいえ、建築などで利用されないということはそこまでの量の需要があったわけではなさそうです。

今でこそ、シイタケ原木として使っていますが、シイタケ栽培は駒菌でも昭和前期からなので、それ以前はほとんど焚き木としてしか認識されていなかったでしょう。

余談が長くなりました。さてさて、今年のシイタケ栽培は豊作になるかな?