山乃井木工房:岩井雄介のいま何作ってましたっけ

京都丹波(京丹波町)の山村で木工をするあるつくり手の備忘録

ネギの種蒔きと後片付け

冬の間は本格的な畑仕事をお休みしていたので、朝は起きれなくなるし、そもそも畑を見に行くのは嫌になっているしで随分と堕落していました。

特に、今年は春ジャガイモをやりませんでした。そのため、より一層、冬眠から覚めるのが遅くなりました。

ちなみに、ジャガイモをやらなかったのはどうしても暖かい地方に勝てなかったからです。

鹿児島などの関西圏にも出荷している生産量が多い産地のものは3月の半ばごろから出回り始めます。

いくら「地元産」や「顔が見える生産者」として頑張っても、出荷は5月の半ば以降。

値段が〇%増しになってしまうと手にとってはもらえないもの。

「初物」というアドバンテージも通用しないため、どうしても価格を下げざるおえません。

ジャガイモは機械化が進んでいるほどコストが下げられる野菜でもあります。

大阪泉南あたりだったら、ゴールデンウィークあたりに地元産で出荷できるから面白いんだろうけど、春野菜は霜に耐えながら寒いところで作っても、・・・ねえ。

うまくいかなかったジャガイモの話はさて置き(このブログはうまくいかない話ばかりだけど)、梅の花が散り始めたので、そんな私の農業も再開です。

一番最初の種まきはネギです。自宅横の管理しやすいところに苗床を作り、トンネルで覆って育苗します。

毎年のことながら、種まき培土(今年、値上がりした)を地球に還す儀式です。

覚悟が必要です。鉢巻を締めて、精神統一です。(←うそ・紛らわしい・大げさ。JAR〇に連絡)。

人工的に混合された土30袋近くを地面にお供えしました。

トンボで平らにします。・・・がこの作業がちょっと難しい。

ヘタして抉ってしまうと、在来の土と混ざって苗床は草だらけになります。

きちんと整地できなくても水を撒いたときに土が流れます。

全集中、ネギの呼吸です。

ネギの種は小さく軽いので、指先を捻じるようにして条(すじ)蒔きします。

バラ蒔きをする人もいろうかと思いますが、苗を収穫して植え替えるときは条蒔きの方が早くてネギを痛めません。

苗床に生えてしまった雑草も抜きやすいです。

まあ、生産者の皆さんはペーパーポットですが・・・。私はそんなに作らないので機械・設備に投資できないのです。

覆土は必要最低限。ネギは好光性種子ですから当然ですね。

水を撒いたらトンネルを作ります。

明日から寒の戻りのようなので、トンネルの裾上げをすることは水遣りを除いて当分ないでしょう。

一方で、この冬に収穫していたネギも終わりました。

2月後半から雨が続いていたのでなかなか鋤けませんでしたが、5日ほど天気が続いた今日、半分くらいを鋤いてネギの畝を壊しました。

白ネギの畝は高いので、トラクターの底を擦ります。

カラスさんがお待ちかねでした。土の中にいた虫を捕るのです。

時折照らす日差しの中で、おじさんとカラスがのんびりと畑に集いました。

今日はコールラビも播種をしましたよ。