山乃井木工房:岩井雄介のいま何作ってましたっけ

京都丹波(京丹波町)の山村で木工をするあるつくり手の備忘録

年末年始の出荷を狙ってみた

早いもので2023年も残りあと僅か。

今日、大晦日の天気はいまいちですが、シイタケにとっては、氷点下に下がらなかった夜としとしと雨の湿度は過ごしのいい環境です。

年末年始の出荷を狙って発生させていた榾木。

この10日ほどは比較的気温が高かったものの、まだ目的の生長段階にまで達していません。

やっぱり、加温・加湿設備がないとピンポイントで時期を狙うことは難しいなぁ。

でも、まあ、三が日までにはいくらか出荷できそうです。

上の写真は今年仕立てた23茶色の榾木ですが、当然のことながらやく役を終えた榾木もあるわけで・・・

そのような榾木はこのように切って、割って、薪にします。

榾木の寿命は大体3年ほど。しかも、初回(植菌年の秋)はたくさん発生して「初回に限り、たいへんにお得」ですが、2年目の秋からは量が減ります。

菌の種類によっても違いますが、だらだら発生が続くとまだいけそうだと思う一方で、処分ももったいない気もしてしまいます。

・・・経済効率的には合わないんだけどね。

だから、後回しにしてしまいがちなのですが、「遠足は家に着くまでが遠足」と同じく、「シイタケ栽培は榾木の処分までがシイタケ栽培」と言ったところでしょうか。

なお、この廃榾の薪は良く燃えてすぐに燃え尽きてしまうか、それとも湿っていて燃焼効率が悪いかの薪としては最下等なもの(木質が海綿・スポンジ状なのです)なので、もちろん売り物にはせずに作業場用となります。

売り物の薪はというと↓

12月の中旬に下ろしてきた半割もすべて小割にし、積みました。

思っていたよりも量がなくて置き場のスペースが余っているので、今度、市場で丸太を買ってきて補充しなければなりません。

でも、今年は薪の売れ行きがいまいちだったんだよねぇ・・・。

コロナ禍の時はキャンプの焚火需要で一年を通して道の駅でもコンスタントに売れたけど、世間がコロナ以前にほぼ戻った今はだいぶ様子が変わったみたいです。