山乃井木工房:岩井雄介のいま何作ってましたっけ

京都丹波(京丹波町)の山村で木工をするあるつくり手の備忘録

こいつぁ、春から

3が日は天気も良く、とても暖かくなりました。

年末年始で天気がほとんど崩れず、珍しい新春となりました。

今日はちょっと残念な内容なので、トップには明るい写真を持ってきました。

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編み座スツールの座面が編めました。

材料はイグサのロープ、イグサの香りが漂います。

写真手前が商品化の予定のもので、奥が試作品です。

奥の試作品よりも商品の方は縄を細くしました。

それでもペーパーコードよりもやや太いものですが、これくらいの方が「草」感があってよいかなと思っています。

それでは本題の残念な内容↓

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チェストを作ろうかと思い、蟻桟(楢材)に枘穴(ほぞあな)を角鑿で穿っているといわゆる鑿の方が縦に割けました。

6㎜だから消耗は早くても仕方がないかなと思って、刃を換えて再び使い始めたら・・・

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再び鑿の四隅の刃が飛びました、しかも1突き目で…(研げば大丈夫と思うのですが、うちには砲弾型砥石がありません)。

・・・なんで????…。

そのあと同じ材料を3.9㎜で突いても大丈夫だったので、さらに理由がわかりません???

ストーブの薪を取りに行ったらいつも使っていた「てみ」が割れるし、落ちてきた薪で重しにしていた瓦は真っ二つに割れるし、今日は割れてばかりの1日でした。

こいつぁ、春から、・・・縁起が悪いや…。

角鑿の6㎜の刃が使えなくなったので、チェストの進みが悪くなりました。

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年末に6㎜の錐は買っていたのですが、まさか鑿の方がダメになるとは…。

ということで、できる範囲で作業を進めています。