山乃井木工房:岩井雄介のいま何作ってましたっけ

京都丹波(京丹波町)の山村で木工をするあるつくり手の備忘録

このところ制作に時間がとれませんでした

ATCの販売もあり、なかなか制作に時間がとれていませんでした。

溶接の安全講習もまだ続いていますし、その最終の実習では各自が好きなものを作れるので、その材料を買ったり、CADで図面を引いたりもしていました。

忘れちゃいけない、シイタケのこと、シイタケ榾木の原木伐採の交渉や下見もしていました。

ようやく、昨日・今日でまとまった時間がとれましたが、今度は他の急用も入り、短い時間を有効に活用しないと進まないよぉ~。

編み座スツールの脚の加工をしています↓

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それなりの目の細かさ(粗さ)の欅(けやき)ですが、ここに来るまでに角鑿(かくのみ)の錐が1本さようなら。

脚は少しコケるので、側面の枘穴(ほぞあな)は斜めなのです。

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これが結構手間。斜めになると、直交モードよりも墨付けは3倍、加工は2倍の時間がかかります。

そして、悪夢再び・・・

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もう1本錐がさようなら。

・・・ここは現実逃避、こちらも疎かになっていたきのこの様子のチェック。

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土日の陽気も良く、月曜日には雨も降ったので、とっても大きくなっています。

いわゆる「バレて」います。

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きのこの収穫を楽しんだら、本来の記事のカテゴリーである「制作」の投稿に戻りましょう。

欅以外の樹種はそれほど錐が折れる懸念はありません。

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もちろん、枘穴を開けた分と同じだけ枘もあるので、そちらの加工も進めます。

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時間が飛び飛びになったり、作業が翌々日に飛んだりすると、制作中に何を気を付けていたか、どこで寸法の帳尻を合わせていたかを忘れます。

これがとってもハイリスク、失敗のもとです。

制作に時間があくと、それだけ確認に費やす労力も多くなるのですよ。