山乃井木工房:岩井雄介のいま何作ってましたっけ

京都丹波(京丹波町)の山村で木工をするあるつくり手の備忘録

昇降盤を働かせています

今日は消防の出初式でした。

最近暖かい日が続いていたので期待していたのですが、朝は凍てりはしなかったものの終始厚い雲が出ていて、案の定、寒い思いをしました。

・・・こんな式典、なければいいのに。

それはともかく、制作の方は機械仕事が続いています。

棚板となる薄板は厚みを決めました。

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そして、昇降盤で本実(ほんざね)の仕口を突いていきます。

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ただひたすらに、昇降盤の前で腕を動かす作業。

この後、面取りをしなければいけないのですが、躯体の「横」の材料の仕口が終わっていないので、作業台が片付きません。

こちらの部材はまずは角鑿で枘穴を穿ちます。

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先日来た6㎜の角鑿刃をまた折ってしまうのではないかとこわごわ使いましたが、なんともありません。

前回のはなんかセッティングが悪かったのかな。

枘穴が穿ち終わってそのゴミ取りも終わったら、棚板を嵌殺す(はめごろす)溝を再び昇降盤で突いていきます。

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突き通せる直線溝は昇降盤でできるので設定も楽ですし、作業負担も大きくありません。

・・・が、うちは組カッタがないので、6㎜幅の溝を突くのに2.6㎜のチップソーで3回通さなければいけないので、これが良い運動…。

やっぱり、物欲ましまし。

溝を突いていると、「なんだか目がかすむなぁ」と思って、「そろそろブルーベリーだかビルベリーだかのお世話になるのかな」と思っていたら、単に刃が切れなくて煙が出ていただけでした。

そんなこんなで溝を突いていましたが、まだまだつかなければいけない溝があります。

昇降盤ばっかりやっていると飽きるので、かえって集中力がなくなって危ないので、合間合間に引き出しの底板の材料を準備します。

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こちらも薄板です。ちなみに材料は樅(もみ)です。

う~ん、今日までで、このチェストの制作の半分ぐらいの作業が進んだでしょうか。

今月半ばからは木材置き場の整備やそれに続く板の整理、2月になったらきのこのこともしなければいけないので、少しでも時間が欲しいところです。