山乃井木工房:岩井雄介のいま何作ってましたっけ

京都丹波(京丹波町)の山村で木工をするあるつくり手の備忘録

やっぱり発生量が少ないなあ

10月も下旬になり、すっかり秋も深まりました・・・と言いたいところですが、夏日。

そのため、詳細はまた後で述べますが、今日も麦わら帽子を被ってとっても汗を掻きました。

シイタケ栽培ですが発生量はやはり少なく、特に白印を付けた品種は予定の半分ほどしか収穫できません。

また、今年仕立てた榾木にもかかわらず、形も悪く、休養が充実していなかったことが伺われます。

前にも書きましたが、高温を好む赤印は今年の春の植菌から品種を変えました。

昨年までの品種は高温発生性は良かったのですが、全体的に小さかったのがマイナス要素でした。

仮に総質量が同じだとしても、小さく数が多いよりも大きく数が少ない方がいいのです。

というのも、キノコは一つ一つゴミを払わなければならず、小さいとパックにたくさん詰めなければならず、めんどくさいのです。

↑この今年の赤印品種は比較的大きくなり(白印ほどではないが)、傘のバレ(開くこと)が遅くて採り遅れによる品質低下も防げます。

高温品種は特に暖かい時期に収穫するため傘が反りかえるのが早く、その都度、悔しい思いをしていました。

ただ、昨年までの品種よりも高温発生性が劣るので、優位出荷がやりにくいこと、榾木が多くなると浸水の時期が白印と重なってしまうことが難点です。

うん、まあ、シイタケの原木栽培って、某番組で4回に1回くらい登場するような「山の中でじいさんがビラビラに傘が開いたシイタケを自慢している絵」が浮かぶと思いますが、それは違うのですよ。

私のような趣味に毛が生えたような規模でも、売り物とあれば浸水操作はもちろん、品種を選定して時期にあったものを栽培管理するのです。

「人生是道楽」ではないのです。

ともあれ、少ないながらもようやくコンスタントにシイタケを道の駅に出荷できるようになってきたのでそれなりに忙しい毎日ですが、今日はこの前の市で買った薪用のコナラの引き取りをしてきました。

長さが少しばかり長くて荷台の中に納まりきらなかったので、積む前に余分を市場の隅で薪の長さに切って半割にしました。

写真の中央に仰向けで並べられているのがそれです。まあ、転がることもないしいいでしょう。

ちなみに今日は市日でしたが、広葉樹はほとんどなかったので始まる前に「おさらば」しました。

ということで、帰ってきたらすっぽり荷台に入った4本のコナラをチェーンソーで玉切りにして斧で半割にしたので大汗を掻いたのです。