山乃井木工房:岩井雄介のいま何作ってましたっけ

京都丹波(京丹波町)の山村で木工をするあるつくり手の備忘録

時間が経つにつれて大雨に

西日本は今日から大雨が続くようです。

だんだんと雨脚が強くなる中、今日は市場に行ってきました。

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正直、丸太を買うには最も悪い季節ですが、見てみたい材があったのです。

ところで、杉・桧の丸太価格が高騰していることはメディアで知っていました。

やはりこの市場の市値も上がっており、今日は「前回よりも安くなった」ということですが、1年前と比べて杉で3割、桧で5割上がっていました。

市の人は「すぐ元に戻るだろうね」といっていましたが、今後この値動きはどうなるでしょうか。

話は戻って、見て見たかった材はこちら↓

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真ん中の桑の丸太です。工芸用に欲しかったのです。

最近作品として使う欅は硬くて加工がしんどいのです。

桑の方がやわらかくて、且つ、拭き漆で仕上げたときにしっとりとした大人の艶やかさがあります(・・・たぶん)。

でも、木材の中でも桑はとても値が高いのです。

だから「ある程度大きいけど癖があって歩留まりが悪く誰も手を出さないような丸太」を探していたのです。

案の定、誰も手を出さなかったので安かったです・・・、が、

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市場では商品として良い面を上にしているので、ひっくり返すと見た目が全く違うことがあります。

・・・この丸太からどれだけとれるかな…。

ひねてるから製材所に持って行かず、自分でチェーンソーで細切れにします。

市場から帰ってきたら雨が強くなってきたので、丸太はトラックの上で滝行をしておりました。