山乃井木工房:岩井雄介のいま何作ってましたっけ

京都丹波(京丹波町)の山村で木工をするあるつくり手の備忘録

機械仕事と手作業の行ったり来たり

 

夏らしく蒸し暑くなってきました。

手袋をしていると、手が汗でむれてつらいです(・・・臭いも…)。

三角スツールの第二弾の脚は、いつも通り単調でつらい磨き作業を何とか乗り越え、終えることができました。

f:id:yamanoimokkoubou:20190721212200j:plain

そして、次は座面の装飾加工。

まずは機械でサクッと面取りをします。

f:id:yamanoimokkoubou:20190721212240j:plain

なんだかおこげがけっこう多いなあ。

そして、鑿での斫り作業、・・・トントントン・・・

f:id:yamanoimokkoubou:20190721212202j:plain

・・・トントントントン、〇ノノ二トン・・・

この鎚を振るう作業は蒸し暑い季節にはつらいですね。

斫り作業が終わったら、木地での最後の作業の磨きです。

f:id:yamanoimokkoubou:20190721212306j:plain

座面はわりかし手作業の磨きが少ないので、そんなにつらくないかな。

でも、やっぱりあんまり気乗りがしないなぁ。

木地ができたので、これで第二弾も塗装の作業に移れます。

引き続いて、第三弾の脚の制作↓

f:id:yamanoimokkoubou:20190721212317j:plain

こちらも帯鋸と手押しで傾斜を付けて、面取りまで行くことができました。

もう一回

子どもイスは組み立てが終わったので、最後のオスモオイルの塗り直しをしました。

f:id:yamanoimokkoubou:20190717212258j:plain

子どもイスはこれで完成です。

三角スツールの第一弾は捨て摺りを含めて4回拭き漆をしました。

f:id:yamanoimokkoubou:20190718212324j:plain

それなりに漆が載った感じがするので、これでよいかな。テカテカにするつもりは全くないし。

ビットのコロのベアリングがまだ来ていないので、三角スツールの第二弾は差し置いて、第三弾の仕口の加工を始めました。

まずは墨付けの罫書(げかき)をして、枘穴を突いて枘を挽いて・・・

f:id:yamanoimokkoubou:20190718212253j:plain

第二弾が足止めを食っている間にだいぶ進みました。

同じ作業の繰り返しなので、「もう一回」「もう一回」といった感じです。

・・・と、ようやく注文の品が届いたので第二弾の面取りを始めることができました。

f:id:yamanoimokkoubou:20190718212316j:plain

とりあえずは脚の面取りを済ませて、磨き作業に移れます。

道具がなくて、それも小さな部品がなくて作業が止まるのはがっかりでもったいないことです。

もっと計画的に早く頼んでおくんでした…。

 

榾木の積み替え

もうすぐ梅雨が終わるようです。

今日はシイタケの榾木の積み替えを行いました。

f:id:yamanoimokkoubou:20190717212144j:plain

日中は暑かったので、午後の日が傾き始めたくらいからやりましたが、それでも大汗をかきました。

梅雨の時期なので、ゴムタケが大発生です↓

f:id:yamanoimokkoubou:20190717212225j:plain

ホントはもっと涼しい日に積み替えをしたかったけど、このゴムタケの「ぷにぷに」を触るのが嫌で、晴れて乾いた今日に行いました。

これから晴れた日が続くとこのゴムタケもおさまる・・・かな。

ここのところの涼しさと適度な曇天がシイタケ菌の伸長を助けたことでしょう。

ただし、ただし、何本かに、恐らくはトリコデルマ様が発生していました↓

f:id:yamanoimokkoubou:20190717212153j:plain

上から読んでも菌食菌、下から読んでも菌食菌、お中元には菌食菌

↑これ、古いね。

・・・がっかりです。どうしたものかなぁ。

 

ストーブ点けた

この三角スツールは7月中に組み立てまで終えるつもりでしたが、やっぱり遅れて、お盆までには何とか終わりそうなペースです。

いつもながら、手が遅いです…。

第一弾の拭き漆組は漆が乾いたので、毛羽立ちをとるために、かる~くサンドペーパーをあてます。

・・・シャカシャカシャカ・・・

f:id:yamanoimokkoubou:20190715213410j:plain

そして、再び拭き漆。

f:id:yamanoimokkoubou:20190715213446j:plain

室温があまり高くないので、今日はストーブを点けました。

この時期にストーブを点けるのは異例です。

ちなみに、この三角スツールの位置づけは高級品ではないので、拭き漆は3・4回くらいで終わりかな。

もちろん、漆の載り具合にもよります。

第二弾の方は枘と枘穴のごみ取りをして、脚にテーパを付けました。

f:id:yamanoimokkoubou:20190715213456j:plain

あとは面取りと鑿での斫りとなりました。

でも、面取りに使うビットのベアリングの替えが注文したのにまだ来ていません。

それがないと面取りの荒取りができないよ~。

ジャガイモは豊作でした

 

天気が悪い中でしたが、今日の午前中はムラ仕事の川刈りでした。

限界集落手前の過疎地のため、年々、参加者の年齢が上がり、草を刈って進める距離が短くなっています。

そして、午後は嫁さんとジャガイモの収穫をしました(写真真ん中の畝)。

f:id:yamanoimokkoubou:20190714203350j:plain

ちょっと遅くなったために、地上の茎は枯れて半分とろけています。

さてさて、今年の出来はどうかな・・・

f:id:yamanoimokkoubou:20190714203355j:plain

6月・7月の天気はすぐれませんでしたが、ジャガイモにとっては適温が続いたためか、だいぶ良いようです。

L・2Lサイズのイモが多くて結構な収穫↓

f:id:yamanoimokkoubou:20190714203344j:plain

3㎏の種イモ(しかも処分品で半額で買った)で、これだけ採れれば豊作です。

続いて、イチゴの苗取り。

2週間前に置いたポットのランナーを切り、取り上げます。

f:id:yamanoimokkoubou:20190714203441j:plain

まだもう少しの期間、苗取りができるかと思い、今日も30個くらいポットを置きました。

先週定植したツルムラサキも活着したようで、徐々に大きくなっています(写真真ん中)。

f:id:yamanoimokkoubou:20190714203510j:plain

ただ、明らかにツルムラサキにとっては気温が低いので、このままでは生長は遅くなりそうです(ただでさえ、よそから比べれば生育が遅れているのに…)

トマトはだんだんと実が大きくなっています↓

f:id:yamanoimokkoubou:20190714203503j:plain

こちらは安心して見られる感じ・・・。

でも、何個か食べてみたけど、天候不順のためにちょっと甘みが足りなかったかな。

月曜日は何の祝日だったっけ

3連休に突入しましたが、月曜日は何の祝日だったでしょうか。

・・・あまりにも涼しい日が続くので、海は遠い世界の話のような気がします。

三角スツール第一弾はさっさと先に進めます。

f:id:yamanoimokkoubou:20190713212043j:plain

さっさとは言うものの、この磨き作業にいつものように随分と時間がかかりました。

・・・ようやくのことでその磨きを終えて塗装です。

3分の2を拭き漆で、残りを欅(けやき)の色を残すために木固め剤で仕上げます。

拭き漆は漆部屋の都合もあるので、それぞれの木地が出来上がる度にすぐさま作業をすることとします。

ということで、早速、拭き漆↓

f:id:yamanoimokkoubou:20190713212110j:plain

・・・ペタペタ、フキフキ・・・

f:id:yamanoimokkoubou:20190713212156j:plain

例年だと、この梅雨の終わりの時期は加温も加湿もいらないくらいですが、ムロの中だけ加温・加湿しました。

第一弾(の一部)がムロで休んでいる間に、第二弾の制作を進めます。

f:id:yamanoimokkoubou:20190713212314j:plain

・・・ということで、この前から作っていた脚の枘ができました。

真夏の鍋のような

ちょっと興味を引く丸太が出ているようなので、昨日は市場に行きました。

f:id:yamanoimokkoubou:20190711214205j:plain

結局は落札はしませんでしたが、よいドライブになりました。

でも、暑い時期には丸太を見ても気持ちが盛り上がりません。

なんだか真夏に鍋料理を見ているような感じです。

それにしても、気温が連日、例年よりも低めで、製造業従事者としては作業をしやすいのですが、農作物が心配です。

シイタケの榾木にとっては適温かもしれませんが、ほとんどの夏野菜は寒く感じていることでしょう。

制作は、なんだか久しぶりの写真になりましたが、子供イスの組み立てをしました↓

f:id:yamanoimokkoubou:20190711214233j:plain

組み立ててみると、頭の中のイメージとの違いがよくわかります。

今回はその違いが大きかったかな。

安全性と見た目の良さとの整合性を図るのは難しいことです。

f:id:yamanoimokkoubou:20190711214238j:plain

子供イスなので、並べてみるとなんだか楽しい感じです。

涼しくて作業がしやすかった鑿での斫り作業も、終えることができました。

f:id:yamanoimokkoubou:20190711214317j:plain

毛羽立ち取りに、軽くサンドペーパーをあてます↓

f:id:yamanoimokkoubou:20190711214352j:plain

とはいえ、これはまだ第一弾なので、引き続いて第二弾の墨付け、加工を進めます。

おっと、写真を撮り忘れてしまいましたが、今日で座面は枘穴をあけ終わりました。

脚も墨付けをして、枘の加工です↓

f:id:yamanoimokkoubou:20190711214357j:plain

地獄二枚枘の加工途中で規則的な模様が登場しました。

作業中に偶然現れる幾何学的な模様も面白いですね。