山乃井木工房:岩井雄介のいま何作ってましたっけ

京都丹波(京丹波町)の山村で木工をするあるつくり手の備忘録

真夏の鍋のような

ちょっと興味を引く丸太が出ているようなので、昨日は市場に行きました。

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結局は落札はしませんでしたが、よいドライブになりました。

でも、暑い時期には丸太を見ても気持ちが盛り上がりません。

なんだか真夏に鍋料理を見ているような感じです。

それにしても、気温が連日、例年よりも低めで、製造業従事者としては作業をしやすいのですが、農作物が心配です。

シイタケの榾木にとっては適温かもしれませんが、ほとんどの夏野菜は寒く感じていることでしょう。

制作は、なんだか久しぶりの写真になりましたが、子供イスの組み立てをしました↓

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組み立ててみると、頭の中のイメージとの違いがよくわかります。

今回はその違いが大きかったかな。

安全性と見た目の良さとの整合性を図るのは難しいことです。

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子供イスなので、並べてみるとなんだか楽しい感じです。

涼しくて作業がしやすかった鑿での斫り作業も、終えることができました。

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毛羽立ち取りに、軽くサンドペーパーをあてます↓

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とはいえ、これはまだ第一弾なので、引き続いて第二弾の墨付け、加工を進めます。

おっと、写真を撮り忘れてしまいましたが、今日で座面は枘穴をあけ終わりました。

脚も墨付けをして、枘の加工です↓

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地獄二枚枘の加工途中で規則的な模様が登場しました。

作業中に偶然現れる幾何学的な模様も面白いですね。