山乃井木工房:岩井雄介のいま何作ってましたっけ

京都丹波(京丹波町)の山村で木工をするあるつくり手の備忘録

どっひゃ~ん

今週一週間の前半は気温が平年並みくらいで推移し、後半は平年よりもだいぶ高くなりました。

最高気温の平均は12℃くらい、最低気温の平均は2℃といったところでしょうか。

また、雨の日も2,3日ありましたが、そのほかは快晴となる日もあり、曇りで太陽の光がさえぎられる日も少なくなってきたように感じます。

昨日は用事があったので植菌をせず、今週は今日だけの植菌となりました。

また、木曜日に山から最後の原木となる第三弾を降ろしてきました↓

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今回はちょっと太めが多いです。

また、発生中のキノコは気温が上がった日には生長や芽切りが見られましたが、平年並みの気温の日にはほとんど変化はありませんでした。

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あと、重大なことに気が付きました。

この発生場所はどうやら外気よりも気温が低いようです。

外は暖かくてもこの中は寒さを感じるときもあり、最低気温はほとんど同じかそれよりも高くても、最高気温はだいぶ低いようです。

う~ん、この場所は「温室」的な活用はできないのかなぁ~…。

それと冬季養生中のシートの下は「どっひゃ~ん」な様子でした。

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先週・今週の気温の上昇のためか、シイタケ菌の活動が活発になり、白く雪が積もったようになっていました。

また、シイタケも発生し、大きく生長しており、腐っているものもありました。

・・・あ~あ…。

まあ、榾木がダメになったわけではないのでしょうが、管理の面から大きな失敗です。

もちろん、今日中にシートを取って、トタンを被せました。

・・・とりあえず、失敗から学びましょう。

このシートの下の「失敗発生」では、黒はあまり出ていませんでした。

また、白もあまり出ていませんでしたし、水色もあまり出ていませんでした。

ライトグリーンはまあまあ出ていましたが、濃い青が多く発生していたように感じます。

シートの中がほとんど同じ条件だったとすると、気温や湿度の「感度」の違いが現れているように感じます。

また、今年の冬は暖冬で、降水量は少なかったものの、西日本の日本海側のシイタケの林内自然発生の「春子」は全体的に小さいものが多いと伝え聴きました。

気温が高かったために、降水量は少なくとも、それが雪にならずに雨になってしまうと湿気に繋がりますのでかえって「乾燥」せず、また、地表面もぬかるみがちだったのでしょう。

冬の間に「だらだら発生」していたところもあったようですし、榾木中の水分過多になっていたと推測されます。

これが太平洋側のように「晴れた日が多かった」ならば、地表も乾いて林内養生も難なく、むしろよく過ごせたかもしれません。

また、暖冬だったために害虫の発生も気になるところです。

凍結機会も少なかったため、越冬しやすかったのではないかと思われます。

いずれにしろ、環境を観察して生産に活かしていかなければなりません。