山乃井木工房:岩井雄介のいま何作ってましたっけ

京都丹波(京丹波町)の山村で木工をするあるつくり手の備忘録

出る、出ない、出る?

最近は全く雨が降らなくて、さらには気温も随分、平年より高い状態です。

仮の発生舎で狭いところでの発生なので、回転率が高くないとすべての榾木が浸水発生できないのです。

気温が高いと生長速度が格段に速いので、シイタケ作りにとっては助かります。

21白は出る榾木と出ない榾木がはっきりと分かれています。

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・・・この違いって何ですか?

う~ん、確かにアベマキや大径木はあまり発生していないようですが、コナラ・クヌギで発生がまちまちなのはなんでだろぉ~・・・

すべてきれいに発生してくれないと・・・ねえ。

今日はネギの土寄せがなかったので、発生舎づくりに取り掛かりました(とはいっても、道の駅に出荷もしなければいけないし、シイタケ採りもしなければいけないので時間は少なめ)。

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東側の屋根の野地板の残りを張り終え・・・

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波板の打ち付けに入りました。

・・・椅子の高さよりも高いところが苦手な私にとって試練が続く…。

すべてガルバリウム鋼板でやると発生舎の中に陽の光が入りません。

そうすると薄茶色で湿ったキノコになります。

個人的にはシイタケとはいえ、焦げ茶色でやや乾き気味の傘が好み(日持ちも袋映えもいい)なので日光が入るようにしたかったのです。

そのため、3分の1はガラスネット入りの透明塩ビ波板にしました。

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耐久性・耐用年数・コストパフォーマンスとしてはポリカなのですが、調べたらポリカは特定の波長の光を通さないようです。

たぶん発生や生長にそれほど影響はないでしょうが、なるべく自然状態に近づけたかったので、塩ビにしたのです。

そして、その方が味もいいのではないだろうか(←あくまで個人的見解です)。

ということで、塩ビにしましたが、何年か後にくる貼り替えが今から思うと今から気が重い…。