山乃井木工房:岩井雄介のいま何作ってましたっけ

京都丹波(京丹波町)の山村で木工をするあるつくり手の備忘録

遠くの山にも雪がない

今日は市日でした。

近くの山には雪がありませんが、遠くの山にも雪がありません。

確かこの山の向こう側はスキー場だったはずです。

雪が降って困る人もいれば、雪が降らないと困る人もいるのです。世の中、うまくいかないものです。

ちなみに、私は雪がない方が過ごしやすいとは思っているのですが、雪が降らないと春・夏に虫が多くなり、獣さんたちも個体数が減らないので、それも困りものです。

昨年12月に作り始めた小屋は垂木がなかったので一時中断していました。

今日はそれを仕入れに行ったのです。そして買った桧はこちら↓

・・・正直、失敗しました。

垂木は3mが14、5本とたいした数ではなかったので、太めの丸太を買って悪いところや芯を垂木に、いいところは板で置いておこうと思ったのです(ちなみにこの丸太は4m)。

だから、これくらいの太さでよかったのですが、今日はお客さんもなぜだか少なくて、こんな感じの丸太は値が上がりませんでした。

だから初めの方で焦って買わなくてよかったのに…。市の後半はもっといい丸太がリーズナブルな価格で取引きされていました。

朝、用事があって市に遅れていったこともあり、市場全体の出品を見ていなかったのも判断を鈍らせました。

やはり、何事も余裕が大切です。

他にも今日は朴(ほお)を衝動買いしました。

真ん中です。

大きな節、というか二股になっていたのでしょう。手前側は用材にはなりませんが、市場の寸検も手前は抜いてありました。

競る人がいなかったので、木には悪いのですがチップに近い値段でした。

木の種類を問わずですが、赤身の部分は同じ樹種でも個体によって色味が結構異なります。

この朴はわりかし良い色、明るい抹茶色をしています。

細くてそれほど赤身が張っているわけではありませんが、お買い得品じゃないかしら。

製材所に電話をすると「今日、製材できるよ」とOKをもらったので、市が終わったら早速、トラックに積んでもらいます。

荷台にすっぽり入りました。納まりよく、後ろのあおりを下ろさなくていいのはなんだか気持ちがいい。

ということで、午後には、この2本の丸太は製材機でスライスされました。

思っていた通り、朴は中もいい色をしています(今回はほとんど気にしなくてよかったのですが、丸太が古くなると木口(切り口)の色と中の色が違うことが多いのです)。

こうしてみると、朴は白い白太部分と緑の赤身部分のコントラストもいい感じです。

桧の方はねぇ・・・。植林は見極めるのが難しいのですよ。

元玉(一番玉)はまだまともなことが多いとは言え、植林された杉・桧は間伐・枝打ちがいつ頃の年生によってされてきたかで節が出てくる場所が変わります。

だから、木口と表皮が「お、良さそうな丸太だな」と思っても中心部の方はわからないのです。

もちろん、「こりゃ、中身、怪しそうだな」とか「管理が悪かったのかもしれない」と、いくらかのサインは見逃さないようにしますが、どうしてもねぇ・・・。

つまり、今日も勉強になりました。