山乃井木工房:岩井雄介のいま何作ってましたっけ

京都丹波(京丹波町)の山村で木工をするあるつくり手の備忘録

さてさて、次の制作を始めましょう

4連休は雨ばかりで、幸か不幸かステイホーム日和。

感染も広がりつつあるので、不要不急の外出は控えていこう・・・と思ったら、歯の詰め物が取れました。

・・・Oh…、来週は歯医者さんに行かなくちゃ、詰め物をはめに行かなくちゃ、詰め物が~ない~。

次はちょっと凝ったスツールを作ろうと思います。

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最近、構造的にシンプルなものが多かったので、同業者の皆様には物足りなく映っていたかもしれません。

それともう一つ制作があります。

近所をいつもウォーキングしている人が、木材置き場にあった丸太の半割が欲しいと思ったらしく、声をかけてきたのです。

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桐の木ですが、その人は縁側の庇(ひさし)下に置く踏み石がわりにしたいということでした。

「切ってくれたらいいです」とは言っていたものの、そのままでは半丸なので、サーフボードのようにグラグラしてしまいます。

先の材料費といくらかの手間賃をいただいて加工して納めることにしました。

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とはいっても、ものがモノだけに大雑把な仕事になるのですが。

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縁の下の踏み台にするには地桐(じぎり)とはいえ、ちょっと良すぎるかな。

大概の樹種は、縁の下のような雨の当たるところに半割という皮・白太付では風雨による劣化や食害がひどくなるものですが、やわらかい桐は「一周回って」耐えてくれそうです(もちろん、この桐はひと夏「あく」抜きの上に3年以上程乾燥させています)。

まあ、「柔よく剛を制す」といったところでしょうか。

世間が連休なので、何となく作業が進まないときにはこんなこと↓もやっています。

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一輪挿しに名前シールを貼る作業。

こういう作業が結構手間だったりする。