山乃井木工房:岩井雄介のいま何作ってましたっけ

京都丹波(京丹波町)の山村で木工をするあるつくり手の備忘録

なんだか枘を作るのが久しぶりな気がする

家の前の田んぼも稲刈りが終わり、あとは秋が深まるのを待つばかり。

うちの家庭菜園も、トマトやキュウリといった夏野菜が盛りを過ぎて、ゆっくりと秋ナスが実を大きくするばかりです。

そろそろ、キノコのことを考えないと、そわそわそわ・・・。

栗のスツールはどんどん先に進めましょう。

蟻桟ができたので、あとの仕口の加工は枘(ほぞ)と枘穴加工が続きます。

いつものことながら、墨付け・罫書が機械作業と同じ時間かかります。

もうちょっと短縮できないかな…。

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枘穴はサクッと角鑿(かくのみ)で開けて、枘も挽いていきます。

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今回は脚をこかすので、脚の部材の枘と胴付(どうつき)は角度がついています。

そのため、お隣の部材の胴付も角度がついています(とはいえ、こちらはまだ仮の胴付)。

枘・枘穴の加工が進むと、なんだか作業が進んだ気になります。

座面はもう加工をすることがないので、とっとと拭き漆を始めます。

・・・ペタペタペタ・・・

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この栗のスツールのすべての部材をいっぺんに拭き漆をすると、ムロに入りきらなくなりそうなのです。

気温が下がると、厚い材料はやりにくくなりますし、先に進めるのが上策かなと。

・・・フキフキフキ・・・

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そして、栗の衣装箪笥は組み立てが始まりました↓

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いっぺんに組み立てをするとうまいこと固定ができないので、今回は「底」の部分だけです。