山乃井木工房:岩井雄介のいま何作ってましたっけ

京都丹波(京丹波町)の山村で木工をするあるつくり手の備忘録

今日は雷が鳴っていました

パソコン教室もだいぶ行きまして、先日は3次元をちょこっとだけしました。

もちろん、うちで3次元CADを持つにはコストがかかりすぎますし、そもそもそんなものの活躍の場がないので、本格的には学習しません。お遊び程度。

でも、3次元CADも面白いね、いろいろできるし。

そして、今やっている私の描く2次元CADの図面(ある程度単純な家具類くらい)は「小学校4年生レベル」だということも気が付きました。

これくらいの図面は世間的には造作のない難易度のようです。

はぁ~、何事につけ、ちょっとできるようになったくらいで、できた気になるのはいつもながら恥ずかしいことです。

・・・もっと見識と経験を積みましょう。

制作の方ですが、埋木(うめき)をしました↓

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天板に蟻桟(ありざん)を打ち込んで、その入り口(背側だけど)に「すぽっ」っと嵌め(はめ)ました。

もちろん、この後に木端(こば)を面(つら)にしました。

一緒に漆部屋にいた柱などの部材は光沢がいまいちだったので、もう一度拭き漆をすることにしました。

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これで捨て摺りから含めて5回目です。もうこれでいいでしょう。

鏡板・背板の木地もようやく完成しました↓

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こちらも拭き漆です、・・・ペタペタペタ、フキフキフキ・・・

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この拭き漆をしているとき、とても雷が鳴っていました。

捨て摺りは漆をよく吸うし、刷毛での伸びも悪いので、いつもながらしんどいです。

特に、薄板は表面積が大きくてがっかり(漆がすぐなくなる…)です。

板を矧ぐ(はぐ)ときに、本実矧ぎでやっていますが、手間がかかるのがこの作業↓

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矧ぎ面の面取りをすることで、合わさる部分に「品」が生まれる(と自認している)のですが、これが手作業でしかできない…。

ということで、こちらの部材は扉の鏡板用↓

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扉と引き出しの制作は躯体が組み上がってからにしますが、手間のかかる作業は時間のあるうちにしておきます。

まだまだ、拭き漆をしたものは漆部屋でお休みしていなければならないので、次の制作を始めます。

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スツールを作りますが、その座面用の厚板の寸法取りをし始めました。

引き続き、栗を削る毎日です。