山乃井木工房:岩井雄介のいま何作ってましたっけ

京都丹波(京丹波町)の山村で木工をするあるつくり手の備忘録

制作に邁進できる・・・はず

晴れた日が続いて、随分と乾燥しています。

私はシイタケが心配…、菌類は乾燥に弱いの…。

今月の大きな課題であった仕入れた木材の片づけ。

その最後の仕事の「木っ端で薪作り」が、遂に昨日だったか、一昨日だったかに終わりました↓

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全部で4立米くらいになったかな。

丸太のときよりも板や薪にした時の方が随分と嵩(かさ)が増えます。

これで、木工の制作に邁進できる・・・はず。

小さないろどりスツールは早速に組み立てます。

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随分と昔に木地を作ったので、どんな組み立て方だったか忘れかけています。

漆部屋では、次の「懐かしいイス」のオスモオイル塗り↓

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漆部屋中が材料で埋め尽くされています。

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もはや漆部屋ではなく、オイル部屋。

匂いもわかるほどにしています。

次の本格的な制作に移る前に、ここでちょっとブレイク。

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いろどり積み木の材料を少しだけ取りました。

また、写真はないですが、三角スツールの木取りをしました。

三角スツールもネットでの販売へ向けて、ちょっと数をまとめて作ることにしています。

三角スツールは原価率が高いので、木取りもなるべくロスのないように心掛けます。

まあ、ロスをなくすのは、資源活用の面から考えても、いつものことですがね。

サンダーは消耗品かな

だんだんと調子が悪くなっていったミニサンダーを、部品を取り寄せて直してみました。

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振動させる部品のシャフトを受ける穴が、摩耗して広がってしまっていたので、部品を取り換えたのです。

ちょっとはマシになりましたが、でも、本調子ではありません。

ひとつ前のミニサンダーもそうでしたが、回転体のシャフト自体も摩耗しているようです。

椅子の、それもフラットな面の磨きなので、繊細な作業ではないため、誤魔化しごまかし使っていきます。

というわけで、先週の半ばから面取りと仕上げの磨きをひたすらに行っているわけですが・・・

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なんとか今日中に終わらせたかったのですが、あともう少し残ってしまいました。

写真に写っている後ろ脚の磨きで最後です。

この作業が終わるとオスモオイルによる塗装ですが、「いろどりスツールの小」の部材が白木のままで残っていました。

気温も高くなってきたので、漆部屋で塗装しました。

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もちろん、空ムロ(からむろ:湿度を上げないムロのこと)です。

そして、目下の課題の製材木っ端の片づけはというと・・・

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こちらも遅々たるもので、先週の内に終わらせたかったのですが、はかばかしくありません。

さすがに今週中には終わらせます、・・・はい。

春夏野菜の栽培スタートです

週初めの雨がきつくて、今日の家庭菜園ができるか心配でしたが、日中の陽気で何とか乾いてきたので、15時ごろ管理機を入れて耕しました。

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お腹がすいてるときにコメ〇に行ったら、種ジャガイモが安く販売されていたので、思わず衝動買いしました。

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あんまりジャガイモは食べないのですが、キタアカリを3㎏植えました(植えたのは嫁さんだけど)。

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そして、春大根を蒔きました(蒔いたのはやっぱり嫁さんだけど)。

春夏野菜の先発隊を何とか菜園に投入したら、嫁さんはシソをポットに蒔いていました。

そして、こちら↓は・・・

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ミョウガの間引きです。

去年、だいぶ混んでいたので、半分くらい鍬で乱暴に掘り返して、肥料を撒きました。

写真左下が掘り返されたミョウガの根です。

とりあえず、そのまま捨ててしまうのもかわいそうなので、家の裏の半日蔭になるところに植えました。

活着するかな?どうかな?

今日は絶好の植菌日和です

朝は霜が降りるほど冷え込みましたが、日中はとても暖かく、今日は絶好の植菌日和です。

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桜も満開で、近畿一円、シイタケの植菌のラストスパートに大わらわといった感じで、皆さん忙しいことでしょう。

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うちは、オガ菌の封蝋で行うので、嫁さんと2人で作業しなければいけません。

そのため、植菌の出来る日がどうしても限られているのです。

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そして今日、ようやく終えることができました。

桜が満開ですので、推奨されている時期からは1週間ほど遅くなってしまいました。

結局、320本ほどの穴あけと植菌を2人で5日ほどかかりました。

専業の個人シイタケ農家さんの10分の1ほどの規模ということを考えると、なかなか難しい現状です。

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前述の通り、朝は霜が降りるほど冷え込んでいるので、夜はシイタケ菌にとっては気温が低いので、シートで保温します。

榾木(ほだぎ)がだいじ、だいじ・・・。

 

日本伝統工芸近畿展に入選しました(再掲)

日本伝統工芸近畿展のパンフレットが手に入りましたので、再掲いたします。

 

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この度、私の「欅拭漆隅切箱」(けやきふきうるしすみきりばこ)が『第48回 日本伝統工芸近畿展』に入選しましたので、ご報告いたします。

<大阪展>

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<京都展>

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『第48回 日本伝統工芸近畿展』

 大阪展

  場所:大阪髙島屋7階 催事場・グランドホール 

  期間:2019年5月8日(水)~13日(月)

 京都展

  場所:京都髙島屋7階 グランドホール

  期間:2019年5月22日(水)~27日(月)

 

平成の次の時代を迎える前に

平成も残りわずかとなり、次の時代を迎えようとしています。

私としては、10日くらい前に、ようやく「iichi(いいち)」・「creema(クリーマ)」に登録して出品することができました。

次の時代に繰り越さないで、よかった・・・。

このブログのメニュー(ヘッダー)から、それぞれの山乃井木工房のページに飛べるようにもしたので、是非ご覧ください。

でも、まだまだアップしているアイテムが少ない(すぎる)ので、ラインナップを増やしていくことが、新たな時代の幕開けの私の仕事です。

 

今日はとても寒い一日で、ずっと雨が降り続いていました。

今週は薪の整理をしていましたが、今日はできませんで、なんと一日中木工をしていました。

昨日・一昨日と少しづつ進めた分も含めて、アップできました。

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仕口の加工が終わりました。

今回はラインがほぼすべて直線で、傾斜もないので、枘・枘穴もシンプルで楽ちんでした。

欅の穴あけでは、案の定、角鑿の6㎜の錐は折れてしまいましたが…。

唯一、後脚の背もたれの部分だけは、少し削って、細くしました。

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なんてことはないこんな加工だけですので、今回の椅子はとってもシンプルなのです。

ここで仮組みをして確認。組み立てるとこんな感じです↓

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今回のコンセプトは「懐かしい椅子」。

昭和20・30年代の学校イスのような構造をちょこっとだけ大人風に、ちょこっとだけ現代風に、ちょこっとだけおしゃれにしたかったのです(私がおしゃれなセンスを持ち合わせているかは疑問ですが)。

机の上に置いて見ると下半分が強調されて、緩慢に見えますが、本来の用途らしく床に置くと、ある程度締まって見えます↓

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面取りも最小限に留めて、シンプルさと懐かしさを失わないようにします。

とりあえずのところ、桟積みが終わりました

今週の一週間かけて取り組んでいた今年仕入れた板の桟積み。

体力に限界を感じつつも、ついに第1部終了です。

桟積みに際してはただ積むだけでなく、ちょっとした手を加えます。

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長さが長すぎる(乾燥場所の都合ね)ものは、使用に当たって問題ない箇所で切ります。

上の写真は大きな節があったので、ここで切断しました。

節の周りは「アテ」になるので、材料としても良くないのです。

節のところだけ切り落としても良いのですが、繊維が強靭で横になっている節は薪割り機で割れないので、写真のようにストーブに入る大きさにチェーンソーで切ってしまいます。

乾燥してから切るよりも、生木の内に切った方が切りやすくもあります。

他にも、残っている皮をはいだり、ちょっとした手を加えながら桟積みをしていきます。

そして、今朝、ようやく桟積みが終わりました。

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なるべく、樹種と厚みを揃えてそれぞれ積んでいきます。

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写真ではスケール感がわかりませんが、どれも手で移動させるのは辛かった…。

大きな板は単管をコロにして、運びました。

転がして運ぶのはここ数年取り組んだので、だいぶ慣れました。

古代ピラミッドの建設現場に行っても、勝手がわからないことはありません。

何だったら、現場監督は無理でも班長くらいはできるかな。

桟積みが終わったら、木っ端(小さくはないけど)の片づけです。

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チェーンソーで、薪にしていきます。

そのまま使えるものはもう薪として積んでしまって、幅があるのは今度の機会に薪割り機のお世話になります。

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今日は1束の木っ端が片付きました。

チェーンソーのおがくずで、地面は真っ白です。

木っ端はあと1束と半分あるし、薪割り機で割らなければいけないので、来週はこちらの作業が主になるでしょうか。

最近、しっかりと木工政策、もとい木工制作をしてないなぁ。