山乃井木工房:岩井雄介のいま何作ってましたっけ

京都丹波(京丹波町)の山村で木工をするあるつくり手の備忘録

平成の次の時代を迎える前に

平成も残りわずかとなり、次の時代を迎えようとしています。

私としては、10日くらい前に、ようやく「iichi(いいち)」・「creema(クリーマ)」に登録して出品することができました。

次の時代に繰り越さないで、よかった・・・。

このブログのメニュー(ヘッダー)から、それぞれの山乃井木工房のページに飛べるようにもしたので、是非ご覧ください。

でも、まだまだアップしているアイテムが少ない(すぎる)ので、ラインナップを増やしていくことが、新たな時代の幕開けの私の仕事です。

 

今日はとても寒い一日で、ずっと雨が降り続いていました。

今週は薪の整理をしていましたが、今日はできませんで、なんと一日中木工をしていました。

昨日・一昨日と少しづつ進めた分も含めて、アップできました。

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仕口の加工が終わりました。

今回はラインがほぼすべて直線で、傾斜もないので、枘・枘穴もシンプルで楽ちんでした。

欅の穴あけでは、案の定、角鑿の6㎜の錐は折れてしまいましたが…。

唯一、後脚の背もたれの部分だけは、少し削って、細くしました。

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なんてことはないこんな加工だけですので、今回の椅子はとってもシンプルなのです。

ここで仮組みをして確認。組み立てるとこんな感じです↓

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今回のコンセプトは「懐かしい椅子」。

昭和20・30年代の学校イスのような構造をちょこっとだけ大人風に、ちょこっとだけ現代風に、ちょこっとだけおしゃれにしたかったのです(私がおしゃれなセンスを持ち合わせているかは疑問ですが)。

机の上に置いて見ると下半分が強調されて、緩慢に見えますが、本来の用途らしく床に置くと、ある程度締まって見えます↓

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面取りも最小限に留めて、シンプルさと懐かしさを失わないようにします。