山乃井木工房:岩井雄介のいま何作ってましたっけ

京都丹波(京丹波町)の山村で木工をするあるつくり手の備忘録

枘穴の角度を間違えた…

今日の朝は一面真っ白でした。

去年はほどんど雪が積もらなかったので、なんだか久しぶり。

感慨はほどほどに、とっても寒いっ、寒い。

ストーブをひたすら焚いても、隙間風だらけの作業場はなかなか温まりません。

組み立ててみようと思ったら・・・

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枘(ほぞ)がしっかりはまらないぃぃぃっ。

あ~、そうか、枘穴の角度が違ったのか…。

これは大きなミス、恥ずかしい、恥ずかしい…。

100本以上の脚の枘の角度を私の大嫌いな手作業で直さなければいけません。

・・・これは気が重い…。

「吾唯足るを知る」、思い上がっていると失敗をします。また勉強になりました。

とりあえず、1脚分の枘穴を直して仮組みをしました↓

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仮組みをして様子を見てから面取りを考えたかったのです。

・・・風呂場のイスみたいって?

これらか面取りや塗装などをすると全く別物に・・・なるはず。

ちなみに貫は枘に楔を入れて抜けにくいようにします。

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地獄枘(じごくほぞ)とは異なり、楔はあとから打ち込むもの(接着剤を併用します)です。

今回の貫は1本だけで枘自体も短いので、このような仕口にしました。意匠性もいいですしね。