山乃井木工房:岩井雄介のいま何作ってましたっけ

京都丹波(京丹波町)の山村で木工をするあるつくり手の備忘録

2015-10-01から1ヶ月間の記事一覧

「京もの工芸品フェスティバル~京もの工芸品『琳派フェア』」のご案内

※本来、このイベントはクラフトフェアではないためこのカテゴリーではないのですが、下記のように野外での販売なのでこのカテゴリーに入れています。 琳派400年を記念して、京都ではさまざまなイベントが開かれています。この「琳派フェア」は京都国立博…

最後の麻布貼り

桐箱の麻布貼りですが、ようやく最後の内側をやります。 糊漆を付けて、ぬりぬり・・・ 麻布を貼ります、曲がらないように・・・ 側面をうまく「始末」して・・・ 下手なりにようやくできました。 やはり、内側の布貼りは難しいです。 これを3日くらいしっか…

たまねぎの苗の生育状況

あわてて種を買って植えたたまねぎですが、やはり苗としては生育が遅いようです。 太さは竹串くらいです。 たまねぎの苗は移植時に「鉛筆ほどの太さ」を目安とされているようですが、あと半月でその太さまで生長できるでしょうか、難しそうです。 早めに植え…

欅の角盆の直し

先日のクラフトin丹波でのあまりにも良すぎる日差しの影響で、動いてすわり(安定のこと)が悪くなった欅の角盆ですが、10日ほど陰干ししても完全には元に戻らなかったので、削って手直しします。 拭き漆をした後に鉋をかけるのはショッキングです。 ・・・…

今日も木地に麻布を貼ります。

昨日、余分な布を切って整えた桐の箱ですが、今日は再び麻布貼りです。 まずは糊漆を作りましょう。 目玉焼きをイメージしたのですが、シャッターを押すのが遅くて生漆が垂れてしまいました。 遊んでないで混ぜます。 混ぜたらもちっとしたクリーム色でもっ…

糊漆が乾きました。

糊漆が乾いたので、余分な布を切ります。 特に、写真のような角に合わせて布を切る場合、力が入ってしまったり角度が悪かったりで木地を傷つけてしまうことがあります(それでは逆効果だよ…)。 慎重に、作業をしていきます・・・ 余分な布を切り落とすこと…

今日は家庭菜園日和です

室内にいると肌寒いですが、屋外は日が照っていると暖かい陽気でした。 そんな中、今日は家庭菜園を本格的に手入れします。 先日投稿したように、畑に鉋屑(かんなくず)を鋤きこんでみます。 とりあえず、今度たまねぎを移植する予定地に鉋屑を投入。 この…

桐を回収

春に丸太で買って、ひと夏風雨にさらしていた桐を屋内に移動します。 だいぶ軽くなっていました。比重は0.3くらいでしょうか。写真のような長い板(厚み18mm)を3枚重ねで運ぶことができます。 ここ数日、天気も良かったので、表面も乾いています。 屋内に桟…

今日は三連休の中日でした。

今日は三連休の中日でした。 なんだか世間様がお休みだと(もちろん、今日もお勤めされた皆さんはご苦労様です)、制作もあんまり乗り気でなくなります。もちろんそのような姿勢ではいけないのですが…。 結局、わずかだった今日の作業は籐(とう)をほんのち…

雨も降らないので。

天気予報では夜のうちに雨が降る予報でしたが、全く降りませんでした。 雨がしばらく降らず、今後も降る予報がないので、あんまりやりたくありませんが水でもやろうと思います。 でも、ただ水をやるだけではなんだか作業的にもったいないので、液肥として水…

集落の活動で水路を改善しました。

大雨が降るとこの水路は山水があふれて右側の田んぼに石が流入してしまいます。 そこで、今日は集落の人々(10人くらい)で写真のように壁面をかさ上げをする「活動」をしました。 水路にはうちの家庭菜園とお隣さんとの境の川(写真では左端)から山水が流…

「京もの認定工芸士展」のご案内

「京の名工展」・「京もの認定工芸士展」が10月28日(水)~11月1日(日)に京都文化博物館で開催されます。 私は「京もの認定工芸士展」のほうにタモの小棚を出品いたします(東京会場には出品しません)。 お近くにお越しの際はお立ち寄りいただけたら幸いです…

松菱での作品展(三重県津市)

私が木工を習った学校の在校生・卒業生による作品展が三重県津市の百貨店・松菱で10月20日(火)~27日(火)に開催されます。 私は小さいものが中心の数点の提供ですが、お近くの方はお立ち寄りいただけると幸いです。

引き続き、布を貼っています。

昨日、布を貼っていましたが、昨日だけでは終わらなかったので、今日も続きをしました。 蓋にも布を貼ります。 やはり、布を貼るのは難しいなぁ~。 仕事の上手な方は手があまり汚れないものですが、指のいろいろなところに糊漆がついて・・・、 ヘラだけで…

引き続きムロの中からでてきたものを・・・

今日の午前中に京都市内に行って、金具を見てきました。 ちなみに、京都市内で和金具の販売といったら「河長」さんか「室(ムロ)金物」さんです。 本来だったら、金具も自分で作れるといいのでしょうが(実際作っておられる方も結構いますし、箪笥産地では…

布を貼りましょう

桐箱に布を貼りましょう。 私は木地を桐で作ったときは布を貼るようにしています。桐はとても柔らかいので、ぶつけた衝撃でへこんだり、形が変わったりすることが懸念されるからです。 まずは麻布をはさみで切ります。まっすぐ切ったはずなのにあとで見ると…

ムロで眠っていた・・・

作品を組み立てます。 金具付けも苦手だったら、組み立てはさらに上をゆく苦手です。 ムロの中で組み立てを先送りしていた作品を組み立てなければいけなくなりました。 夏休みの終わりの小学生の気分です。 あえて言い訳をさせてもらえるならば、漆をぬった…

ゆずが色づき始めました。

庭にあるゆずの木です。 緑のうちは葉っぱにまぎれて実がわかりませんでしたが、色づき始めてようやく実に気づきました。 ゆずといえば冬至ですが、採れるのはもう少し早く、11月上旬だったかな。 でも・・・ とっても高いところ(左上)になっています。 一…

栃の時計ができました。

金具付けは苦手だといっても、やらなければ終わらないので、傷つけないように気をつけながらやっていきます。 「時計くらいの部品で泣き言を言っているようでは箪笥なんか作れないだろ」と自分に言い聞かせます。 ムーブメントをつけます。そして、針を取り…

野菜の生長記録をとりましょう

まあたらしいことはしていませんが、来年の家庭菜園に活かすために、こまめに生長記録をとっておきたいと思います。 ジャガイモはよく茂っているように思いますが、畝の反対側から見ると・・・ いかにも貧弱です。 先日の大風にあったせいもあるでしょうが、…

本来、制作ではないのですが。

本来、制作でもなんでもないのですが、投稿するような画像もなかったので・・・。 栃の時計の紙箱を組み立てています。 私の作るものは最低ロットにみたず、紙箱やさんに頼めないので、規格品の紙箱を買っています。 ところで、最近は「箱は要らない」という…

寒くなってきました。

寒くなってきたので、今日からストーブをつけました。 ブリキのぺらぺらストーブにがんばってもらいましょう。 よく乾いているので白太や皮もよく燃えます。 実は、私は冷え性なのです。 特に細かい作業をやっているときは、指先も足先も冷たくなってしまい…

日が短くなってきました

この時期の日は「つるべ落とし」ともいわれますが、日に日に日が短くなってきます。 工房の前には国道を挟んで小高い山があるので、すぐに影ってしまいます。 3時半には影がどんどん伸びて工房に迫っている・・・ ところで、隣のおじいさんが田んぼの周りの…

制作がなかなか進んでないわけですが・・・

塗り木地はようやく蓋の甲盛(こうもり)まで進みました。 桐の合板なので甲盛のカーブをつけるとピラミッドみたい見えます。 そのピラミッドの層を頼りに4面のアール(といっても円弧ではないですが)を確認していきます。 甲盛も奥が深く、意匠的意味合い…

栃の時計の拭き漆が終わりました。

結局、前回の投稿から表裏それぞれ2回ずつ拭き漆をしました。 合計では8回くらいしたでしょうか。 栃や目止め材のようなフラットな面への拭き漆は拭き目が目立ってしまいます。 いろいろと試していますが、まだまだ工夫が必要なようです。 続いて、文字盤用…

久しぶりに家庭菜園のお手入れ

朝晩は冷え込みますが、日中は暖かい日が続き、家庭菜園には蝶々がヒラヒラ~。 ―ちょうどいいところになっぱがあったわ、みんなここで大きくなるのよ― 小松菜や白菜にとまった蝶々の声が聞こえるようです。 そんな蝶々の親子の会話に耳も貸さず、早めに「ゼ…

塗り木地の続き

塗り木地の制作も後半に差しかかりました。もっとも木地ができてから、長い漆の作業が待っているわけではありますが・・・。 身のほうは前回お伝えした木釘をのこぎりで切って、鉋(かんな)で頭を払い、上げ底を付けるだけとなりました。 天板は薄板の接着…

晴れて乾燥した環境で木は・・・

直射日光や行き過ぎた乾燥のもとでは木は動いてしまいます。 それが作品完成後に生じたならば「変形」となります。 「組んだもの」は心配要りませんが、「ほったもの」ではよくあることです。 「アート・クラフトフェスティバルinたんば」は2日間両日とも良い…

アート・クラフトフェスティバルinたんば<3>

2日目。 今日は嫁さんと嫁さんの車に乗って出かけます。 年輪の里までは家から1時間ほどなので、7時少し前に出発、そして予定通り8時ごろに到着。 遠くからやってきている出展者さんもいる中で、恵まれています。やはり近いクラフトフェアはいろんな意味で助…

アート・クラフトフェスティバルinたんば<2>

朝霧が出ていましたが10時には解消し、この写真を撮った10時半にはほとんど雲がないような晴天に。 いつものように遠景の写真ですが、気持ちのいい陽気になりました。 12時ごろには雲はひとつもなく、むしろ暑いくらいになり、木工屋にとっては天気が良すぎ…