山乃井木工房:岩井雄介のいま何作ってましたっけ

京都丹波(京丹波町)の山村で木工をするあるつくり手の備忘録

連休らしく旅行に行ってきました

4月30日から5月3日まで、旅行に行ってきました。

ただ、千葉の親戚に顔を出してからと思い、まずは千葉を目指しました。

30日の午前中はネットにアップ作業が忙しく、出発したのは2時ごろ、お昼を食べてからでした。

家の近くの丹波の道の駅でお土産を買って、一路東へ東へ・・・

滋賀県でサラダパンを食べようと、大津まで下道で行きました。

結局、スーパーには売っていなくて(HEIWAD〇Uには売っていないのね…、滋賀県発祥なのに)、サラダパンはお預けになってしまいました。

大津から新名神に乗って、東名はとっても混んでそうなので、伊勢湾岸道から東海環状、中央道に出ました。

旅行といってもたいしたお金もないので、連休のたっっっかい宿泊施設は無理と考え、嫁さんと車中泊です。

諏訪湖SAは温泉があります↓

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着いたのは温泉の営業終了時間のぎりぎりで、15分のカラスの行水入浴でした(写真は翌日のもの)。

朝起きると、諏訪湖を眺めて歯磨きをしました。

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さらに、西へ行って、圏央道から関越道をちょっとだけ走り、外環から常磐道に出て、千葉の親戚の近くにまでいきました。

千葉でこれを食べました↓

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なんのことはない、チーズはんぺんのフライです。

でも、これは関西にはありません。

関西でははんぺんをほとんど食べません。

同様に関東には紅しょうがの天ぷらはほとんどありません。

なんだか懐かしくて、チーズはんぺんを食べたのでした。

久しぶりの親戚との再会でご挨拶を済ませると、その夜は千葉のスーパー銭湯みたいな温泉に入って、来た時とは逆方向に走って、関越道のSAで再び車中泊

車にいつもの布団を積んでいくという、本格的で家庭的な車中泊の旅行なのです。

翌朝は関越道から上信越に出ました。

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↑何となく、佐久平の写真を撮ってみました。

標高が高いのに、平地部が広いという関西方面ではあまり見られない風景。

長野ICで降りて、まず目指したのは善光寺です。

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朝の9時前に着いたけど、だんだんと観光客が増えていきました。

本格的に善光寺見学をする前に、参道にあるお寺で銅製の涅槃像を見ました。

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伝承では海から引き揚げられたのだとか・・・、そらびっくりだ。

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10時に近づくころにはびっくりするくらいに、人が増えて、山門に上るのにも時間がかかりました。

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善光寺といえば、「牛に引かれて・・・」というフレーズですね。

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本堂の「錠前探し」は大行列で、1時間ほど並びました。

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元号が令和に改まって、2日目ということもあり、御朱印にもすごい人数が並んでいました。

ちなみに、私はスタンプラリーには興味がありません。

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最後に、経典をガラガラ嫁さんと回して、珍しく功徳を積んできました。

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嫁さんは善光寺観光の有名土産の七味を買っていました。

善光寺を出たら、一般道を西へ進み、白馬に出ました。

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昨日までの大雨とは異なり、朝から晴れていたので、白馬岳がとっても美しい。

残雪もしっかりとあり、大迫力でした。

そこで遅めのお昼ご飯、途中のSAで買っただるま弁当です。

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何年か前に横川の釜めしは食べたので、今回はこちらにしました。

関東の駅弁の二大巨頭を食べることができました。

そのあとは、北へと進み、日本海まで行きました。

白馬から日本海といえば、糸魚川。そして、糸魚川といえばフォッサマグナ

もちろん、フォッサマグナ博物館に行きました↓

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建物も良い博物館ですが、展示も良く、特に地学・鉱物好きの私はずっと行ってみたかったところでした。

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そんな私に、嫁さんが本↑を買ってくれました。

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余韻が冷めやらぬ間に、海岸を散策、・・・っというか、家族旅行の子供たちに交じって、ヒスイがあるか探しました(大人げない…)。

その夜は宇奈月温泉の日帰り入浴をしました。

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宇奈月温泉って、とってもシンプルな泉質なんですね。

この施設の受付のおじさんの「ワンオペ」対応が印象的でした。

この夜は射水の道の駅で車中泊・・・。

翌朝はまず、海王丸を見に伏木港へ↓

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航海技術の向上のために昭和の初めに造られた船が現存しているのは素晴らしいことです。

モノを残すって、とっても難しいものですから。

海王丸パークの車両止めがかわいかったので写真に納めました↓

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さらに高岡市瑞龍寺に行きました。

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ちょっと早く着き過ぎてしまって、受付の前で30分ほど時間をつぶしていました。

ここでも、御朱印が大人気でした。

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瑞龍寺は前田家ゆかりのお寺ですので、随所に見所があります。

特に、建築的には欅(けやき)の使い方がすごい。

上の写真の建物は「総欅」というとても珍しい作りでした。

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回廊もとても良い作りでした。

何万回もたたかれただろう魚が傷んでいます↓

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さらに富山観光を続けます。

井波彫刻を見たいと思っていたので、道の駅に併設されている総合会館を見学しました。

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特に、作品に使われる材料の選び方に感心し、勉強になりました。

良いものを作るにはやはり、よい材料が欠かせないのですね。

そのまま南下して、五箇荘地区の菅沼集落を見学しました。

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天気も良く、新緑に合掌造りが映えていました。

「塩硝の道」としても知られた地域ですから、資料館も見てきました。

近世社会の「産業」について考えるところが多かったです。

ところで、砺波平野といえば散居村で有名です。

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今回はあんまりきちんと見れませんでしたが、屋敷林の「かいにょ(東北地方ではイグネ)」も含めて、民俗的に興味深いところです。

お昼にはこれを食べてみました↓

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私は今回まで存在を知らなかったのですが、べっこうは食べやすく、この日気温が上がった日は冷やして食べたいところでした。

右の「田舎の味」は「富山の名物だったかな?」と思っていましたが、あとで調べてみると東北の名物でもありました。

富山県でも売っていて「地元の味」とされているので、面白いですね。

西へ移動し、金沢市へ入りました。

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石川県立美術館↑と産業館↓で工芸にかかわる展示を見てきました。

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金沢には2020年に国立工芸館ができるようで、楽しみです。

もちろん、兼六園にも行きました。

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花の季節ではありませんが、新緑が眩しく、傾く夕日の元、嫁さんと散策しました。

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兼六園は案外、起伏はあって、道も入り組んでいます。

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帰ろうと思って、地図を見ながら進んでも迷ってしまうのは、「兼六園あるある」ではないでしょうか。

ところで、金沢は文教施設の施設配置が良いなあと感じました。

21世紀美術館は今回訪れませんでしたが、新規の施設も含めて、このような「中核都市」の都市計画は今後、注目されるところでしょう。

金沢で日も沈み、旅行としても十分楽しんだので、金津から北陸道に乗って、途中で少し仮眠もとり、夜の12時過ぎに帰ってきました。

翌朝、我が家の周辺を見るとよりたくましくなった雑草たちがお出迎え。

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車の運転ばかりでなまった体のためにも、今日は草刈りを頑張りました。

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嫁さんとの久しぶりの旅行で、大型連休らしい経験をすることができました。

写真撮影とアップもしました

今日は私の誕生日。またひとつ馬齢を重ねてしまいました。

平成も今日で終わりですし、なんだかちょっと寂しい気持ち。

一方で、今年がもう3分の1も終わっていることにびっくりです。

この10連休の前半は雨の日が多かったですね。

唯一といっていい晴れ間のあった一昨日の日曜日に、嫁さんと作品の撮影会をしました。

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そして、今日、iichiとcreemaに作品をアップしました。

次の時代に持ち越さなくてよかった・・・。

作業場ではなかなか進まない積み木の磨き作業。

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あまりにもミニサンダーの具合が悪く、積み木がうまく磨けなかったので、新しいサンダーを買いました。

あれ、いつの間にかブランド名が変わっている…。

新しいのを使うと、その音と振動の違いに驚きです。

積み木は結局、平成のうちに終わらなかったなぁ。

・・・まあ、しょうがないか。

それでは、みなさん、よい次の時代を。

シイタケの日かげ棚づくり

シイタケの日かげ棚づくりは本格化、どんどん「制作」を進めていきます(木工の方は進まないけど…)。

まずは6mの単管を必要な長さに切っていきます。

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うちは鉄工屋さんではないので、ロータリーバンドソーや鉄鋼切断砥石なんてものはありません。

ただひたすらにグラインダーの小さな100mmの切断砥石で切っていくのです。

ただ、これが案外難しい。

一周回すのですが、切り始めたところにうまく合流せずに切断面がギザギザになります。

また、グラインダーを少しでも傾けてしまうと砥石の側面ばかりが当たって、なかなか切り進められません。

・・・ウィーーーン・・・

やはり、長いものを切って使った方が歩留まりがいいです。

切り落としが有効に使えるのは木材と同じ。

・・・ウィーーーン・・・

必要な本数と長さがそれぞれ揃ったら組んでいきます。

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さすがに、この作業は一人ではできないので、嫁さんと一緒に作業をしました。

時間の都合もあり、半分の70平米くらいで組み立てをいったん終わりにして、足元を固めていきます。

私のお得意のセメントこねこね、仔猫ね・・・

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型枠の都合で今日は10個足元を固めました。

そして、当たり前のように体中が痛い…。

連休はシイタケのために

世間は超大型連休で、その話題に持ちきりなようです。

この過ごしやすい新緑の季節にやってしまいたいことがあります。

それはシイタケの棚づくり。

うちではシイタケの培地を林内ではなく、人工被覆します。

その方がイニシャルコストはかかるかもしれませんが、ランコストは安くすむからです。

ここでいうランコストは、主にマンパワー、労働資源の投入のことです。

収穫の際に傾斜地へよっこらよっこら出かけていくと、毎回毎回たいへんになります。

まあ、それはともかく、シイタケのために連休を捧げましょう。

覆いづくりのために、ここ数日はちょっと体力仕事です。

事前に砂と砕石を土建屋さんに運んでもらいました。

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これは柱にする単管の脚を固めるために使います。

そして6mの単管を購入して運んでもらいました↓

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単管を家の裏に運んで、穴を掘る位置を決めます。
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そして、ただひたすらに穴を掘っていきます。

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・・・せっせ、せっせ、せっせと・・・

人力でやるのはとても疲れます。

まあ、培地といってもたいしたことない面積なので、穴は20個ほどですが。

・・・その20個を掘ったところで、体力の限界に達しました。

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もう力仕事は嫌になったら、屋根にするよしずを留める被覆針金を切って準備します。

いろいろな作業を並行して

雨が降るとなんだか気分が乗りません。

何となく、作業へもエンジンのかかりが遅いです。

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座面のメタセコイアの寸法決めをしました。

う~ん、図面で考えていた時とだいぶ雰囲気が違います。

特に、このように厚みがあると、図面と実物の感覚のずれは大きくなります。

図面でのイマジネーションは経験の蓄積ということですかね。

その他の材料の寸法も決めました↓

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機械仕事のことを考えると、30㎝以下に切ると「もう戻れないんだなぁ」と強く感じます。

このように短い寸法になってしまった材料を見ると、うまく商品に仕上がるかにちょっと不安を覚えます。

機械仕事だけではなく、とっても地道な作業も残っています。

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・・・シャカシャカシャカ・・・

面取りのケバ立ち取りも結構時間がかかる作業です。

接着が完了した椅子やスツールはもう一度オスモオイルを塗って仕上げます。

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いろどりのインフレ状態で、ちょっとやかましい感じです。

固定の道具の関係で、「懐かしい椅子」は3脚ずつしか接着できません↓

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この椅子たちは牛歩戦術で、すべての組み立ての完成には時間を必要とします。

このように最近はいろいろな作業を並行しています。

飽きやすい私にとって、これくらい変化に富んでいた方が、かえって集中力が持ちそうです。

山乃井木工房のパンフレットが新しくできました

山乃井木工房のパンフレットが新しくできました。

新しい作品が増えたのとiichiやcreemaへの出展を機に嫁さんに作ってもらいました。

三つ折りタイプの工房案内です。

 

<パンフレットの外>

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<パンフレットの内>

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『あしやつくるば』に出店します

5月25(土)・26日(日)に芦屋市立美術博物館で開催される『ARTMARKET あしやつくるば』というイベントに出店します。

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「MARKET」は20店ほどの出店ですが、他にも食べ物やワークショップの出店があり、またライブイベントなどがあるようです。

このイベントには初出店ですが、多くの方々とのつながりを期待したいです。

ただ、「MARKET」を含めて、いくつかは雨天で中止になってしまうため、お天気が心配です。

 

『ARTMARKET あしやつくるば』

日時:5月25日(土)、26日(日) 10:00~16:00

場所:芦屋市立美術博物館 前庭 

     兵庫県芦屋市伊勢町12-25