山乃井木工房:岩井雄介のいま何作ってましたっけ

京都丹波(京丹波町)の山村で木工をするあるつくり手の備忘録

手作業の磨きが終わった

ようやく「水道橋」の面取り部の磨き作業が終わりました。

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長い時間がかかりましたが、これで手作業による積み木本体の磨き作業は終わりです(たぶん)。

次の作業はサンダーでの表面磨きです。

一方で、箱の方は底板の溝突きです。

昇降盤で突き通すと穴が見えてしまい、とても「ださい」ので、溝を突くのは途中までです。

上手くいくかなぁ…。

まずは罫書(けがき)をします。二丁罫引き(にちょうけびき)で二筋の傷をつけます。

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そして、ビットで溝を突きます。

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うん、いいんじゃないでしょうか。

それでは、この要領で500枚ほどの側板(がわいた)に溝を突いていきましょう。

楠はうまく割れない

大事な大事な板の整理が終わったので、製材時に出た木っ端(こっぱ)を薪にして片づけをします。

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チェーンソーでの玉切りと薪割り機の往復です。

初めて楠を割ってみましたが・・・

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あまりうまく割れません。

なんだか鶏のささみをほぐしているみたいになっていきました。

棒棒鶏(バンバンジー)食べたい・・・。

もともと楠は真っすぐにはなかなか生長していかない植物なので、当然繊維も交錯して入り組んでいます。

ですから、あまりうまく割れないのです。

しかし、この楠は刺激的というよりもマイルドなあまい香り。

これくらいのにおいだったら、嗅いでいてもあまり苦痛になりません。

そんなこんなで、すべての薪割りが終わり、乾くようにいつものところに積みました。

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ちょうど一冬分の薪の分量となりました。めでたしめでたし。

板の整理をしている間、妖精さんが気を利かせて積み木づくりを進めていてくれてないかなと淡い期待を抱いていましたが、全く変化がありませんでした。

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これからは地道に面取り部の磨き作業をしていきます。

一方で、箱の方は底板の寸法取りが終わりました。

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是非とも、積み木はいい加減に4月中には終わらせたい…。

昨日は2週間ぶりに雨が降りました。

シイタケの榾木(ほだぎ)はもちろん、表に寝かせてある桐にもいい恵みになったようです。

ちなみに、雨が降るその前に畑に肥料を撒いて耕しておきました。

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こちらは着々と進めています!?

 

 

 

大方、片が付きました

今日も暖かく、残念ながら、木を運ぶにはもってこいの陽気です。

ここのところ毎日毎日が重労働で体が悲鳴を上げています。

でも、変な形で寝違えそうな板を見ていると、早いところきれいに積んであげないとと思います。

そういえば、最近毎日ブログを更新しているなぁ。

・・・我ながら真面目だ。

このような大きな動きや成果といったものはブログにも載せやすいですし、対外的にもアピールしやすいのです。

本当は細かく地味な仕事の方が重要で評価される必要があるとは思い、他の方の仕事などもそのことを念頭に置くようにはしているのですが…。

今日もとりあえず木を運びます・・・うんしょ、うんしょ、どっこいしょ・・・

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桧はこんな感じ↑で積みました。

楠(くす)と黄蘗(きはだ)と栗はこんな感じ↓

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きれいに桟積みされて、板たちも気持ちよさそうです。

夕方、ふと国道沿いの桜に目をやると、枝に淡い薄紅色が・・・

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写真がブレブレですが、2分くらい咲いています。

朝はまだ咲いていなかったけど、「最近はずいぶん蕾が大きくなっているんだろうな」と思っていたら、あっという間に花がいくつも開いたようです。

でも、今年は梅が遅かったの↓

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一昨日くらいから散り始めていましたが、まだ3割くらいは残っています。

小屋づくりも大詰め、トタンを張っていきます

・・・トントントン・・・

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ようやくすべて張り終わりました。

えっ、暗くてわからないって。下から見るとこんな感じ。

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まあ、先日も書いたように、こんなものは誰にでもできる単管な、・・・もとい、簡単な仕事ですね。

重い、とっても重い

あまりにも晴れた日が続いているので、たまにシイタケの榾木(ほだぎ)と桐に水をやっています。

・・・お~きくな~れ、お~きくな~れ・・・

いや、別に大きくはならないですけど。

今日はとっても重い思いをしました。

というのも、ついにあの木を動かすのです。

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この生の欅(けやき)、地面に落としたら、もう一人では持ち上げられないよ。

たぶん250㎏以上はあるんじゃないかな。

5~6人いないと持ち上げられないので、転がしていきました。

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ピラミッドを作った古代エジプトの人たちと同じです。

カーブの取り回しや桟木(さんぎ)の上に乗せるのにも一苦労どころではなかったです。

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ようやく安置できました。

フォークリフトがあれば10分の仕事だったでしょうが、これだけで3時間かかってしまいました(ちなみに動かした距離は20mもないくらい…)。

そのほかの板や角材も移動させました。

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生木は美しく積みましょう。価値が全く変わってしまいます。

小屋づくりも進めます。

ちょっと養生が早いとは思いましたが、型枠を外して、埋め戻しをしました。

・・・シャカシャカシャカ・・・

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しかし、インパクトドライバしか持っていないので、垂木と野地板を留めるのは一苦労です。

高くて足場が悪いところでネジを「装填」するのはメンドクサイ。

ネジもよく落っことすし、コンプレッサにタッカや釘打ち機があったらいいな。

フォーク同様、設備や道具がないと時間ばかりがかかります。

ようやくのことで野地板をしたら・・・

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いよいよトタンの打ち付けです。

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ところで、積み木の箱の底板はいろいろ検討したのですが、結局、既製品の突板合板にしました(ウォールナットとチェリーとホワイトアッシュ)。

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本来の意味で「ベニヤ」ね。

底板も「構造材」として剛性を上げる(板の伸縮で下げない)ためにやっぱり合板かなと考えていました。

自分で作ることもできないことはないのですが、厚みを出したくないし、材料費と手間がとても思わしくないためです。

近所の人に「大工さん」って呼ばれた

近所の人に「大工さん」と呼ばれました。

うちは木工やで大工さんではありません。

でも、このブログをはじめてみる人には大工さんに見えるかもね。

まあ、建築の仕事に比べれば私の小屋づくりは小学1年生みたいなものですけど。

板はきれいに積みます↓

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これ、大事な仕事。

ところで、よく考えたら4mの屋根の下に4mの板は置けないので、違う置き場の3mの板をこちらに持ってきて、今年の4mの板はそちらに置くことにしました。

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去年買った、朽ちていて残念な欅(けやき)の板を持ってきました。

結構乾燥しているけど、これでも随分重かった。

小屋は垂木を渡します。

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垂木クランプを使ってもよいのですが、針金で経費削減します(4000円くらいだけどね)。

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おしゃれな白ビニールです。

垂木の設置が完了。

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次は野地板↓

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垂木も野地板もこの前製材した桧(ひのき)のいまいちなところで作った材料です。

こんな小屋にはもったいないですね。

積み木づくりは全くと言っていいほど進んでいません。

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水道橋で面取り部の磨きが終わったのはこれだけ…。

箱はあられ組の機械加工が終わりました。

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いつになったらできるのだろうね。

暑いくらいの陽気

暑いくらいの陽気で、体を動かす作業はなかなかたいへんです。

小屋づくりは躯体と残りの足固めから。

穴を3つ掘ります。

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単管で躯体を作り、様子を見ます。

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うん、なかなかいい感じ。イメージ通りにいってます。

形が決まったので、足を固めます。

再び、コンクリートづくり。・・・コネコネコネ、子猫猫ね・・・

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ここで気分転換に、製材時の端材(はざい)を薪にしていきましょう。

こちらが端材↓

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多くの端材が切ればいいだけなので、楽ちんです。

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一部、幅があるものは玉切りの後、薪割りです。

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う~ん、やっぱり文明の利器やね。

今日できた薪はこれぐらいの量↓

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小屋づくりと木の整理に戻ります。

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位置を定めて、木を移動させます。

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持ち上げて移動させるととてもしんどいので、滑らせてなるべく省エネルギーでやってます。

菜の花

出来損なった冬野菜にも春が訪れ、菜の花の蕾ができ始めました。

こちらは白菜。

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こちらはチンゲンサイ

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どちらもうまく育たなかったので、ミニサイズですが、きちんと花を咲かせようとしています。

・・・健気だなぁ~。

でも、・・・私と同じ時代に生きたことを後悔するがいいっ。

葉物野菜はほとんど食べられなかったので、せめてもと思い、菜の花を食しています。

やっぱり、白菜の方が茎が太くて食べ応えがあるな。

そういえば、春野菜のことをすっかり後回しにしていました。

今日はようやく畑を起こして、石灰を撒きました。

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今日が家庭菜園の事始め。

最近は季節の足取りがとても速いです。

レンギョウ

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ボケが咲いていました。

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桜はまだですが、油断していると見逃すんじゃないかなと思うような陽気の毎日。