山乃井木工房:岩井雄介のいま何作ってましたっけ

京都丹波(京丹波町)の山村で木工をするあるつくり手の備忘録

そろそろ梅雨明けかな

昨日の当地は激しい雨が降りました。

いつもは水無川のうちの敷地の境の小さな小さな谷も、水が音を立てて流れていました。

菜園も土がぐでぐでになりましたが、今日は晴れてとっても蒸し暑くなりました。

吊桟(つりざん)の引き出しの製品を作るため、材料を取ります。

私はハタガネを少ししか持っていないので、板を大量に矧ぐには接着待ちのために時間がかかります。

そのため、材料取りも引き出し材から始めて、図面描きや躯体の制作中に板矧ぎをします。

引き出し材の桧(ひのき)から↓

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長さ4m・巾40㎝くらいの板目ですが、真ん中付近に節が出ているので、柾(まさ)で取るにはちょうどいいです。

・・・きっと枝打ちが遅かったんだね。

桧をもう一丁↓

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杉はもともと4mの柾の杣(そま)でした。

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 一本では足りなかったので、もう少し足しました。

 引き出しの底板は樅(もみ)にします。

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難だらけの板なので、1坪くらいですが半分は使い物になりません。

でも、厚20㎜なので半分に割って使います。

ですから、結局1坪くらい取れるはずです。

引き出し6杯の棚を6つか7つ作るつもり(躯体の材料の都合による)なので、引き出しは全部で40杯を超える量を目安にしています。

躯体の柱は欅(けやき)を使います。

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試作では気にしませんでしたが、今回は製品を作るので、四方柾(しほうまさ)になるように板を選びます。

80㎝の長さの一寸角くらいになりますが、材料をケチって木取りをして反ってしまうと残念な結果になるので、危ないところは避けて取ります。

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 昨日の雨で表に出られなかった蛇さんも、今日は散歩に出て陽向ぼっこをしていました。

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