山乃井木工房:岩井雄介のいま何作ってましたっけ

京都丹波(京丹波町)の山村で木工をするあるつくり手の備忘録

久しぶりに一日時間が取れました

まずは枘穴(ほぞあな)をあけて、微調整をしてここまでの部材を仮組みします。

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座面の蟻桟との仕口は実寸でとらざるをえません。

図面上じゃどうしても不安で、誤差を確かめたいのです。

ここで、座面は幅26cmと決めました。

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幅26cmって中途半端でちょうどいい材料がありません。

尺上(しゃくがみ)を切って使うのはもったいないですし・・・。

朴(ほお)と杉になりました。杉は白太を交えてちょっと冒険です。

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厚み、幅、長さといい、朴のほうはまな板にしか見えません(板目だから用は成さないけどね)。

そして、蟻桟の部材も取ります。

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「おまえにサンが作れるか・・・」

いやいや、桟のほうは作るのは簡単です↓

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問題は座面の板に彫る蟻桟の溝のほう、上手く寸法が合うかしら。

夜、工房を出たら、なんだか黒いマイマイが・・・

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「類友」で腹黒い私に寄ってきたのかしら。