山乃井木工房:岩井雄介のいま何作ってましたっけ

京都丹波(京丹波町)の山村で木工をするあるつくり手の備忘録

直交モード

まだ接着剤が乾ききっていないだろう一昨日から仕口の加工が始まりました。

これは柱の材料↓

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いつものことながら墨付け・罫書はとても苦手ですが、今回はものが大きいので、なおのことやりづらいです。

今回の仕口はすべて直角なので、まさに直交モード。

枘挽きも枘穴開けも機械の面倒な調節がなくてサクサク進む・・・はず。

天板の接着剤が乾いたら、蟻桟を仕込みます。

・・・が、当然のことながら矧ぎ面の目違い(段差)があるので、フラットにしなければいけません。

ここで、台鉋(だいがんな)、いわゆる普通の鉋の登場です。

あまりにも久しぶりに使うので、どこにしまったっけかな、わからなくなった。

下端(したば:鉋台の裏面、木材との接地面のこと)が歪んでいるので、台直し鉋(だいなおしがんな)で直します。

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久しぶりだなこの作業・・・、豆鉋や小鉋はよく使うけど台鉋は滅多に使わないからな…。

台が直ったら、全身運動で鉋を引きます。

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ほんと、全身運動。汗だくだくです。

平面が出たら蟻溝を加工して、蟻桟側も調節して嵌め込みます。

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この作業で蟻桟間のスパン、全体では幅の長さを改めて確認しないと多くの部材の寸法が正確に割り出せないのです。

蟻桟はどうしてもその完成の位置の精度が落ちてしまうので…。

蟻桟を嵌めてみてスパンを確認したらその他の部材も平面や寸法出しをしつつ、仕口を直交モードで加工していきます。

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今日までで、3分の1くらいの部材の仕口ができました。