寒くなってくると漆仕事に難儀します。
そのように言うと本職の塗師やさんに怒られてしまうかもしれませんが、たまにしか漆の仕事をしない私にはいろいろと問題がでてきます。
写真が曇っています。レンズが結露したためです。
寒いと漆が乾かないので、作業に先立ちストーブをたきます。
しかし、室内の物体の温度が低いとこのカメラのように結露してしまいます。
作品も同様です。ストーブをたくとすぐに作品にも結露が起きます。
ゆっくりと室温を上げればいいのですが、木工の作業もしなければいけないので、そういうわけにもいきません。
結露を拭きとっても漆をする対象や漆自体、油などの温度が上がらないとうまく漆がのりません。
また、作業後に室温が下がってしまうと漆が乾きません。
漆が乾いていないときに再び室温を上げて結露が起きると白っぽく焼けてしまいます。
寒くなると、私のように「ときどき漆」の作業はやりづらくなってしまいます。
冬は漆をしたくありません、どうしてもうまくいきません、手間がかかります。
「365日初夏・初秋」の陽気がよいのですが・・・。
ちょっと違う話です。
栃の時計は光沢がでてきました。
光沢がでてきて拭き漆を重ねる場合、手の油だけでもその乾き具合に差がでてしまいます。
漆をつける前にエタノールで拭き取る必要があります。
元来がさつな性格の私は漆が向いてないのではとたまに思います…。
タモの手持ち開き戸は送り蟻の調整が終わって躯体ができました。
今日はシルバーウィーク4日目、世間様がお休みだとなんだか作業に身が入りません。
制作は今日はここまで、午後は家庭菜園の手入れをしました。