山乃井木工房:岩井雄介のいま何作ってましたっけ

京都丹波(京丹波町)の山村で木工をするあるつくり手の備忘録

日照りが続きます

日照りが続きます。そんな中でも、夜中になると獣が家庭菜園にやってきます。

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トマトは食べられ続けています。

近所さんでも、畑が荒らされているようで、今年はひどいみたいです。

ネギの植え替えやニンニクの植え付け、秋冬ダイコンの種まきなどのために、そろそろ土を準備します。

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どろどろ血液な管理機には新しいオイルを輸血します。

こまめに耕すと、草も生えないのでちょうどいいです。

草が長くなると管理機に絡んで仕方がないし、手で引き抜くのはあまりにも手間です。

今回は、「うまくいっている野菜」から載せていきます。

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ツルムラサキは嫁さんのお世話もあり、網を登っていきます。

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ミョウガは、ここ数日の日照りのために、元気がなくなってきましたが、収穫は続いています。

こちらも、嫁さんがせっせと収穫して、食卓はミョウガだらけです。

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キュウリは、ようやく元気になってきた感があります。

これまで勘違いしていましたが、キュウリは実はあまり水を好まないそうで、来年からは高畝(たかうね)にしてやってみます。

ピーマンは徒長して、さみしい感じ↓

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ナスは脇芽がたくさんになっています。

イチゴは苗を採りたかったのですが・・・

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子孫を残す前に、生死の境をさまよう感じです。なんでだろ~。

だいぶ暑くなりました

今週から夏が本格化。一昨日・昨日・今日と日に日に暑さが増しています。

シイタケの原木が西日にあたってかわいそうなので、14時ごろ水遣りをしています。

立秋くらいになり、太陽が低くなると、15時を過ぎたころから西の山に隠れるようになります。

しかし、それまでは榾木が熱を持たないようにしなければなりません。

とはいえ、夏のシイタケ管理に関してはそれくらいのことしかありません(もっと手をかければよいのだけど、だいぶ難易度があがる)。

キノコのことはさておき、制作は挽込雇接ぎ(ひきこみやといつぎ)↓

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接ぎ方はいろいろありますが、機械加工による仕事の正確さと手間の少なさからこの方法を選びました。

チョコレートみたいなのがいっぱい挟まっています。

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見ての通り、三角の実(さね)はウォールナットです。

この「ちょっと凝ったスツール」は拭き漆で仕上げるので、ウォールナットを使うことで色の変化を出します。

脚の加工は二方転び(にほうころび:2方向が直角もしくは垂直でない角度のこと)で枘穴(ほぞあな)を開けました(写真上の枘は1方向の転びです)。

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機械の角鑿(かくのみ)さんがあけてくれますが、墨や治具(じぐ)に調整が必要です。

単純な枘もあります↓

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角鑿は使っていると暑さがさらに増しますが、枘挽きは扇風機のように涼しさを感じて、この時期は枘挽きの方がいいなぁ。

写真撮影

今日は居酒屋スツールと一輪挿しの写真撮影をしました。

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あまり日が照りすぎると影ができてきれいに見えなかったり、雲が厚すぎると木の色味がわからなくなったりするので、ちょこっと気を遣います。

実は、私の使っているデジタルカメラは15年物の骨董品。

まだ何とか使えています、使っています。

昨日は桐の踏み台の納品もしました。

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ご注文主様と相談の結果、天板をきれいにしてほしいとのことで、電気鉋(かんな)で表面を出しました。

桐は鉋を掛けるときれいな地肌がすぐ見えます。「洗い(あらい)が利く」とも言います。

ちょっと凝ったスツールも制作を進めています。

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貼り合わせると磨きづらくなる内側を先にサンドペーパーを掛けて・・・

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六角に接着します。少し前に作っていた「試作」はこのスツールの部品だったのです。

こわごわ機械操作

梅雨明けが間近ですが、今日は雨が降ったりやんだりしていました。

長い梅雨はシイタケの榾木にはちょうど良いのですが、人間サマは滅入ります。

ちょっと凝ったスツールは制作が本格化、寸法決めに入りました。

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そして、昇降盤で形を作ります。

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私の苦手な機械操作なので、こわごわ手を動かします。

その他の加工も進み、こんな↓棒ができました。

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額縁を作るわけではありません。でも、額縁の材料みたいです。

閑話休題。大きな居酒屋スツールにもイグサを張りました。

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座るとほっとするような高さで、座面の大きなくつろぎスツールです。

なかなか梅雨が明けません

なかなか梅雨が明けません。

4連休は雨ばかりでしたが、今日も明日も雨のようです。

「ちょっと凝ったスツール」はとりあえず材料を荒取りしました。

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木の角棒がたくさんです。

書き忘れていましたが、今回の材料も欅(けやき)です。

いつも欅ばかりのような気もしますが、やっぱり欅です。

強度や粘り、入手のしやすさなどの点から適材なのです。

一方で、桐の踏み台は大きな作業になっています。

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半割でひっくり返るとよくないので、脚を付けます。

そのまま置いただけでは不安定と思いビスで留めることにしました。

桐なのでどうにもビスの相性が悪いのですが、しないよりはましと斜めに深く、ステンレスのビスを入れました。

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大味の仕事ですが、踏み台らしくなってきました。

天は削った方がいいと思うのですが、ご注文主様がそのままでもよいと言っていたので、改めて相談いたします。

大きな居酒屋スツールも組み立てを始めました。

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こちらも物がモノだけに大味な感じがしますが、さっきの踏み台よりはずっと繊細。

さてさて、次の制作を始めましょう

4連休は雨ばかりで、幸か不幸かステイホーム日和。

感染も広がりつつあるので、不要不急の外出は控えていこう・・・と思ったら、歯の詰め物が取れました。

・・・Oh…、来週は歯医者さんに行かなくちゃ、詰め物をはめに行かなくちゃ、詰め物が~ない~。

次はちょっと凝ったスツールを作ろうと思います。

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最近、構造的にシンプルなものが多かったので、同業者の皆様には物足りなく映っていたかもしれません。

それともう一つ制作があります。

近所をいつもウォーキングしている人が、木材置き場にあった丸太の半割が欲しいと思ったらしく、声をかけてきたのです。

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桐の木ですが、その人は縁側の庇(ひさし)下に置く踏み石がわりにしたいということでした。

「切ってくれたらいいです」とは言っていたものの、そのままでは半丸なので、サーフボードのようにグラグラしてしまいます。

先の材料費といくらかの手間賃をいただいて加工して納めることにしました。

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とはいっても、ものがモノだけに大雑把な仕事になるのですが。

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縁の下の踏み台にするには地桐(じぎり)とはいえ、ちょっと良すぎるかな。

大概の樹種は、縁の下のような雨の当たるところに半割という皮・白太付では風雨による劣化や食害がひどくなるものですが、やわらかい桐は「一周回って」耐えてくれそうです(もちろん、この桐はひと夏「あく」抜きの上に3年以上程乾燥させています)。

まあ、「柔よく剛を制す」といったところでしょうか。

世間が連休なので、何となく作業が進まないときにはこんなこと↓もやっています。

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一輪挿しに名前シールを貼る作業。

こういう作業が結構手間だったりする。

イチジクが食べられてる~

イチジクがよく食べられています、・・・人間ではなく、獣やとりに。

一昨日は収穫間近のものが10個近くも一夜にしてなくなっていました。

跡形もなくなくなっていたので、これはカラスではなく、ハクビシンなどの獣でしょう。

嫁さんは気が気でなく、イチジクに網をぐるぐる巻きにしました。

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そして、獣の捕獲檻も設置。

7月収穫はほとんどできませんでしたが、9月の収穫は確実にしたいです。

食べられているといえば、トマトも食べられていました。

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最近ではカラスも増えてきて、明け方には集っていたようです。

こちらも獣の標的となっているので、網でガード。

それにしても、雨ばかりで収量があがらないのはトマトだけではなく、ダイコンはとろけて↓

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夏野菜には花がつきません。

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ピーマンは紅葉もしています。

気温が低いのですが、雨に強いツルムラサキはそれなりに例年通り↓

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ミョウガは元気元気です。

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そろそろミョウガも採れないかなぁと思う今日この頃。