山乃井木工房:岩井雄介のいま何作ってましたっけ

京都丹波(京丹波町)の山村で木工をするあるつくり手の備忘録

おなかの調子が悪くて

おなかの調子が悪くて、今日は動きが緩慢でした。

だいぶつらい・・・。

まず、昨日の続きの笠木の加工をしました。

豆鉋使うの久しぶり、どうやって使うんだっけ、硬い楢(ナラ)なので刃がすぐに切れなくなります。

小刀も同様に切りやむのが早いです。

続いて、サンダー掛け。

・・・ブウィーーーーン・・・

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最近このサンダーも調子が悪いんだよね…。大丈夫かな。

と、ここで注文していた接着剤が届いたので、座面の矧ぎ合せをします。

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とてもカラフルな座面です。

アクセントでウォールナットみたいなシックな色が欲しかったかな。

接着では、冬場は固定にも時間がかかります。

おなかの調子も悪いし、今日はここまでにして、明日このパイプクランプを壁に立て掛けてサンダーの続きをしようかな。

写真がありません

今日は市日でしたが、写真がありません。

カメラの電池がないのに気が付かずに出かけて、そのまま撮れずじまいでした。

前回・今回と出品量は多くて、見ていて楽しいものでした。

今日は雑木(広葉樹)もまあまあありました。

そして、椨(タブ)を1本買いました。

大きな枝があり、末は分かれていますが、なかなか大径材なので差し引きで歩留まりがいいかなと思います。

どんな丸太を買ったのかは春の製材の時に映したいと思います。

 

作業場では椅子の躯体が揃っていますが、座面はまだ矧ぎ合せの接着をしていません。

というのも、油断したのですが、接着剤がなかったのでした。

すぐに注文すればいいのだけど、通販サイトで割引の日になるのを待って買うことにしたので、遅くなっています。

♪モノ〇ロウぉ~、現場で使える消耗品は・・・

その間、躯体の面取りをしていきます。

まずは機械で・・・

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面取りをすることで、だいぶ雰囲気が変わりました。

背の縦棒は背中が当たるのでこんな感じで済ませています↓

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ただ、機械でかけただけではすべてが満足いくように面取りができるわけではないので、手作業も久しぶりにします。

・・・シャカシャカシャカ・・・

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特に、笠木は座面の次に目が行くところで、必ず手で触れるところ。

胴張(どうばり:面のふくらみのこと)は意識したいところです。

また、木口にも手作業を加えます。

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手前が機械の荒取りで、奥がそれを小刀で削った後。

笠木の木口は加工を迷います。

他の面取りや胴張と合わせるべきか、それとも使う時の安全性・利便性を優先させるべきか…。

まだまだ経験が浅くて、その意匠の答えが出ていません。

今回は木口も

 

座面の矧ぎ合せの準備がなかなか進みません。

ちなみに、昨日はムラ用で集落を取り囲む猪柵の整備で日中出ていました。

柵(網)もひと夏を過ぎると草や蔦に覆われて、どんどんと朽ちていきます。

その除草作業などを暖かい日差しの中していました。

でも山かげは寒かったよ。

 

本実矧ぎの「実」はできていましたが、溝はまだでした。

昇降盤で突き切ってはいけないので、ハンディールーターで開けます。

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ルーターマシーンが・・・ないものねだりを考えるのはよして、引き続き矧ぎ面の切り面をとります。

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今回は木口も切り面をしました。

そして、この木口が曲者でした。

先にアール取りをしなければならず、そのために3手間くらい多くかかりました。

ところで、なぜ矧ぎ面に切り面をするのか。

無垢の異種材を矧ぎ合せるときに特に必要な配慮なのです。

というのも、材の長さ方向(立木では高さ方向)は変化しませんが、樹種が違うと伸縮率が違うので、厚みが微妙にそれぞれ変わっていくのです。

そのため、目違い、つまり段差ができやすいのです。

ですから、厚みが若干異なっても目立たないように矧ぎ面にスリッドを刻んでおくのです。

長さ方向である木口面は特に「ずれ」が生じることはまずないと考えますが、今回はスリッドの意匠上のつながりを意識し、木口面にもやってみました。

座面に統一感がでる・・・はずです。

なかなかはかどらない

 

この椅子を作り始めて早10日以上。

ようやく全工程の半分を過ぎたところでしょうか。

転びの少ないこれくらいの椅子は、ただラフスケッチを描いて、図面を引いて、材料を木取りして、加工するだけなので、もっと手際よく済ませたいものです。

う~ん、手が遅いのは仕事として欠陥ですね…。

背の縦棒は枘に1方転びの胴付を付けて、部材が出来ました。

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早速仮組みで確認。

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う~ん、ちょっと微調整が必要かな。

今、気が付いたけど、笠木をもう少し加工しようかな。

座面は矧げるように仕口を加工します。

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まずは本実(ほんざね)になる凸部から作りました。

・・・っと、写真を撮ってこちらも気が付きましたが、本実攻めすぎたかな。

もっと控えないと面取り分の余裕がなさそうです。

もう一度加工のやり直し。

あ~あ、これだからあんまり進まないんだよなぁ…。

香ばしい匂いがします

毎年のことですが、この時期になるとカメムシが大発生します。

作業場の中を「ぶ~~ん、ブーーーン」と、とても目障りです。

「香ばしくていい匂いがするなぁ」と思ったら、薪ストーブの上でカメムシが飴色に焼けていました。

カリカリでおつまみにちょうど良さそうな焼け具合でしたが、もちろん食べません。

なんだかとってもがっかりでした。

「いろどりいす」は背と笠木を作っています。

角鑿の錐の予備がないので、枘穴開けはおっかなびっくりやっています。

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穴があけ終わったら、次はアールの加工。

バンドソーとハンディールーターでいつものよう形を取ります。

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ちなみに右の寸法を決めた材料は背の縦棒です。

 

背はやや1方向に傾斜しているので、仮組みで転びの確認です。

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図面上でも計算して縦棒の枘の胴付の角度は出ていますが、実寸で確認、安心です。

一方、座面の材料も寸法決めをしました。

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4種類の木を使うので座面はとてもカラフルです。

ほぞほぞほぞ

昨日は消防団の集まりがあり、制作は「まあまあ」しました。

このところ、「ほぞほぞほぞ」で昇降盤の枘挽きをよく使います。

でも、チップソーが切れないので、とても焦げ臭いです。

あまりにも煙いので、シャッターを開けて換気をしています。

本格的に寒くなる前に研ぎに出さないと凍えてしまいます。

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「転び」の話ですが、今回は傾斜があっても1方向(座面がY軸方向に傾斜)なので、枘もしくは作り出しの加工はそんなに難儀ではありません。

一方、前脚と後脚は内側にアールがとってあります。

なので、前脚と後脚を繋ぐ部材の胴付もそのカーブに合わせて加工します。

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下半分の部材が揃ったので、仮組みしてみました。

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まだ、塗装前の欅と楢と桜といった「無難な」色味の組み合わせなので、何だが柔らかい雰囲気。

アールを取ると

穏やかな日が続き、雨が降っても大振りではなく、晴れればぽかぽか陽気と過ごしやすい毎日です。

おかげさまで、家庭菜園には雑草が伸び放題・・・。

見かねた嫁さんが今日はせっせと草引きをしていました。

イスはアールをバンドソーで取りました。

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アールを取ると木っ端がとてもたくさん出ます。

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3分の1くらいは切り落としたでしょうか。

細かい木っ端は焚き付けにちょうど良いのですが、資源が失われていく罪悪感も少しあります。

そのあとはハンディールーターで表面をならします。

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ルーターマシーンがあったら仕事がもっと早いのでしょう…。

・・・建物を含めた設備投資は何十年先かな。それとも永遠に訪れないのかな。

そして、その他の部材も寸法取りや加工をしていきます。

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こちらは蟻桟や貫などです。

(右の)桜は材料としてはあんまり華やかな色味ではないなぁ。

味わい深いといえばそうですが、チェリーや樺(かば)、梓(あずさ)の方が材料としては「イマドキ」かな。

桜って伝統的に使うの何だったけ?敷居?炉縁?、・・・無学ですね…。