山乃井木工房:岩井雄介のいま何作ってましたっけ

京都丹波(京丹波町)の山村で木工をするあるつくり手の備忘録

蟻桟を入れました

パソコン教室はようやくすべてが終わりました。

3講座の全45回(何回かは休んだけど)でしたので、だいぶ長い間、お世話になっていました。

さてさて、人並みに2次元CADを使えるようになったかな。

朝晩は涼しくなってきて、過ごしやすくなってきました。

これで、制作以外に時間を取られることもなくなったし、環境も良いし、制作が進む・・・かな。

栗のスツールは座面の接着が終わったので、とりあえず座面を仕上げていきます。

まずは目違いを手鉋で取っていきます。

f:id:yamanoimokkoubou:20190915201015j:plain

そして、蟻桟の仕口を作ります。

f:id:yamanoimokkoubou:20190915201018j:plain

まあ、慣れた作業なので、そんなに難しい作業ではありません。

蟻桟の凹、つまり溝を掘ったら、蟻桟の凸を作ります。

f:id:yamanoimokkoubou:20190915201133j:plain

叩いて入れるぐらいで調節して、これで蟻桟の仕口は完成。

座面はもう仕上げることができるので、脚部の仕口の加工の前に先にしてしまいます。

電気鉋で木端にテーパを出して、鑿で斫って、最後に小刀で「無骨に」面取りをします。

f:id:yamanoimokkoubou:20190915201140j:plain

これで、座面は完成です。

少し味気ない外観ですが、黒漆で仕上げるのでもっとシックに収まるはずです。

ちなみに、栗の衣装箪笥の方は通算5回目に拭き漆を終えました。