山乃井木工房:岩井雄介のいま何作ってましたっけ

京都丹波(京丹波町)の山村で木工をするあるつくり手の備忘録

体力が奪われる

雨の日が続きます。

そろそろ梅雨も終盤戦。ここからは大雨が心配です。

ジメジメした気候にも体力を奪われますが、漆をするとかぶれて、夜も熟睡まではいきません。

そのために、やはり体力が奪われます。

そして、一輪挿しの加工ではこちら↓

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定盤を傾けて小さなものを切らなければいけないので、緊張でやはりいたずらに疲れます。

まあ、単にこういう機械加工に慣れていない私の未熟さも影響していますが…。

斜めに切り落としたらうちのちゃっちいベルトサンダーで面を整えます。

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数ものなので、この繰り返し、エンドレスベルト。

樹種ごとに形を変えて変化を付けるセット売り。

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まだ3種類の機械作業しかできていません。

そして、体力は奪われないけど時間を奪われる磨きの作業も並行して行います。

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・・・シャカシャカシャカ・・・

まだまだ道のりは長いです(一輪挿しごときで1ヶ月も2か月もかかっている…)。

漆部屋ではこの前、布を巻いた刷毛をおろして使い始めたのが5日前↓

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今日にはその刷毛がこんな感じ↓

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拭き漆なので、生漆をガシガシこすりつけて延ばすので、毛がすぐに減ってしまいます。

こうなったら切り出しますが、このようなハードな使い方なので、安物の通し刷毛(とおしばけ:毛が柄の尻まで詰まっている刷毛のこと)を使い倒すのです。