山乃井木工房:岩井雄介のいま何作ってましたっけ

京都丹波(京丹波町)の山村で木工をするあるつくり手の備忘録

動くぅ~、動くぅ~よ♪

木はぁ~動くぅ~・・・

木は温湿度の変化などで動くことは自明のことですが、時おり思い出したように「動く」木もあり悩まされます。

タモの手持ち開き戸の天地板ですが↓

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大きく反ってしまいました。

木地作りのときは変化がなかったのですが、拭き漆の最中で突然反りました。

・・・動くんだったら始めに反ってくれればいいのに…。

とりあえず、この半月間反対に向けて置いておいて戻るかどうか試しましたが、効果なし。

ということで、削って直すこととなりました。

・・・シャーーッ、シャーーッ・・・

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画像的にも酷ですが、やっている本人はもっと心が傷ついています。

送り蟻が狂うかと思いましたがその心配はなさそうです。

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だいぶ白いパルテノン神殿に逆戻り。

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もちろん工程が戻ったわけで、このあとは木地調整のサンドペーパーがけ。

・・・シャカシャカシャカ・・・

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そして、再び捨て摺りの拭き漆。

・・・ペタペタ、ゴシゴシゴシ・・・

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まあ、仕方ないですね。すべて終わってから致命的に壊れるような反りが起きたわけではないですし。

 

ところで、別記事で載せるほど工程は進まなかったのですが、栗の棚もようやく木地調整のサンドペーパーがけが終わりました。

・・・シャカシャカシャカ・・・

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