この前、木地を作った器ですが、捨て摺りをやってしばらくしたら反りが出て「すわり」が悪くなりました。
底を削って直すしかなくなったので、豆鉋で加工します。
・・・シャカシャカシャカ・・・
でも、捨て摺り後なので、サンドペーパーをかけた後です。
そのため、鉋刃の切れ止むのが恐ろしく早い…。
切れなくなるたびに、何度も何度も刃を研ぎなおさなければいけません。
・・・シャシャシャ・・・
削っては研ぐの繰り返しです。
底が直せても全体の形がくずれてしまっているので、それもやり直します。
・・・シャカシャカシャカ・・・
木が動かなければこのようなことをする必要はありませんが、そうもいかないのです。
もちろん、反りによる変形を極力避けるために、材料の選定や木取りの吟味、荒彫り後や小作り(仕上げ加工)前のシージングを十分とすることが重要です。
しかし、「木の気持ち」がまだわかっていない私は、木が動いてしまってからどこが悪かった・拙速だったかを思案する毎日です。