山乃井木工房:岩井雄介のいま何作ってましたっけ

京都丹波(京丹波町)の山村で木工をするあるつくり手の備忘録

京都府は残された

緊急事態宣言が一部県で解除されました。

一昨日までは京都府も解除になるかという情報もありましたが、残されました。

まあ、安全第一。一刻も早い収束と経済の復興が待たれます。

昨日はいいお天気で、草刈りを一日していました。

年四回ある草刈り(と決めている)で、最初の草刈りは「小さい草刈り」なので半日ちょっと超えるくらいかなと思っていました。

でも、大きくなったカラスノエンドウが草刈り機に絡んで絡んで、なかなかはかどりませんでした。

今冬は凍てるような日がなかったので、越冬しやすかったのでしょう。

とりあえずは実が熟す前に草刈りをできたのでよかったです。

衝立は角鑿(かくのみ)で枘穴(ほぞあな)を開けました↓

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ところで角鑿を使っていると、ジャック・スパ○ウの真似をしたくなるのは私だけ?

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ダーリン、ダーリン、・・・舵輪のようです。

鑿でゴミ取りをしますが、桧と朴という柔らかい木なので、突きやすいです。

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・・・サクサク

そして、今日は溝を突きました。

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突き切りではないので、ハンディールーターでやらねばならない上に、溝幅が小さいのでビットが1枚刃です。

センターで出しているので、往復かけねばならず、さらに時間がかかります。

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結局、溝を突くだけで今日一日仕事になってしまいました。

草刈りと言い、なかなか予定通りにはいきません。

ある意味、豊かかな

先日の私の夕食↓

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タケノコごはんとシイタケの佃煮、ダイコンとユズの漬物、タケノコの胡椒和え、ワラビのドレッシング和え、シイタケのニンニクマヨネーズ焼き、上に載っている緑のものは木の芽(山椒の葉)です。

調味料以外はすべて家の周りで採れたものです。

一周回って、豊かなのかもしれない。特に今時分。

今週一週間は、気温が平年よりもだいぶ高くなりました。

最高気温はおおよそ22℃くらい、最低気温は12℃くらいでしたが、最低気温は日によって大きく差がありました。

降水量は少なめでしたが、曇りの日もあり、乾いていた日は2日くらいだったかな。

19濃い色はウェッティーなキノコです↓

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隣に19水色を並べて発生させていますが、こっちはだいぶ黒くてまさに「生用」。

榾木を置く棚は3段に組んでありますが、棚の上中下によっても日当たりと湿度が異なるので高さによってキノコの様子も違います。

そして、施設園芸の世界では当たり前(わたしゃよくわからんのだが)ですが、気温が上がると空気中の飽和水蒸気量が変化するので、同じ湿度でも「空気中の水分」が全く違います。

そんなこんなも勉強中。

動くと暑くなってきました

チンアナゴの動きが面白いです。

一斉に驚いて穴に入ったり、海流になびいていたりするチンアナゴの動画を嫁さんと面白おかしく見ていたら、なんだか今の人類と同じに思えてきました。

・・・zoo、zoo。

だんだんと気温が上がってきて、制作で体を動かしていると暑くなってきます。

ムカデや蛇なんていう、有難くないものもたくさん出てきました。

衝立の横材は仕口の加工、この仕口は単純な構造なので機械に通すだけです。

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枘(ほぞ)がいっぱい。

次は溝を突きますが、突き通しなのでこちらも単に昇降盤に通すだけ。

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同じ形がたくさん。

一方で縦材はちょっと手間がかかります。

まずは寸法決め、長尺(家具の話だからたかだか5尺だけど)なので取り回しがちょっとたいへん。

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運動不足の体を動かすいい作業。

長尺は機械、特に手押し鉋盤の慣れ・不慣れがでます。

やわらかくて軽い

一昨日の投稿で、「竹林が云々(うんぬん)~」と書きましたが、その中で「繁殖」とあるのは「繁茂」の間違いでした。

お詫びして訂正いたします。

竹は地下茎で勢力を広げるので、生殖ではないのでこちらが正しいですね。

そもそもイネ科の多年草である・・・。

・・・また、嫁さんに「めんどくさい人っぽい」と言われそうなので、やめておきます。

ところで、なんで衝立(ついたて)を作ることにしたかというと、

「感染予防で外出自粛

→在宅勤務が増える

→skyp○やzo○mで通信

→家の中が映る

→目隠しがいる

→衝立の需要が高まる」

まあ、在宅勤務をなさる方々には「パーテーション(パーティション)」と呼んだ方がいいかもしれませんね。

でも、私は手が遅いから、きっと世界に平和が訪れたころに完成するんだろうなぁ。

・・・その方がいいけど。

まあ、それはさておき、衝立づくりは本格化。材料をバンドソーでただひたすらに挽きました。

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↑これは長さが必要な縦の材料です。

そしてこちら↓が横の材料になります。

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桧も朴もこれまで使っていた欅(けやき)などと比べてやわらかくて軽いので、加工が楽です。

バンドソーで挽いていても、切削抵抗が全く違います。

そして、厚み・幅・長さを決めていきます。

・・・機械の前で同じ作業の繰り返し・・・

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あまり、同じ機械ばかり使っていると人にも機械にも悪いので、寸法が決まった材料から次の作業にも進んでいきます。

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枘(ほぞ)の加工の始まりはじまりぃ~。

竹林と森林は違う

昔、竹蹴りのゆーすけというものありけり、野山にこもりてタケノコを蹴りつつ、竹林になるのを防ぎにけり・・・。

タケノコが出ていると相変わらず蹴飛ばして、竹林になるのを防いでいます。

油断をするとすぐに大きくなってしまい、鉈でないと始末できなくなるので、こまめにパトロールしています。

・・・ところで、竹林と森林破壊とは関係ありません。

ラヂオで「かぐや姫は森林破壊で竹林が見つからず・・・」とある度に、「違うよっ」とツッコミを入れています。

竹林は人の手がないとうまく育たないのです。原生林ではありません。

そもそも、竹取物語平安時代なので、鎌倉時代に伝来したとされるモウソウチクではありません。

マダケならなおのこと、ひとの手で管理しないとうまく生育できないはずです(モウソウチクならある程度の栄養がある土壌で勝手に繁殖しますけど)。

・・・余談はともかく(めんどくさい人になりつつあるのでやめておきます)、制作の方はようやくの事、居酒屋スツールの磨き作業が昨日終わりました。

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めでたしめでたし。拭き漆で仕上げますが、もうちょっと気温が上がってからにしようと思います。

次は衝立(ついたて)を作ります。今日の午前中にCADで図面を引きました。

桧(ひのき)の木地色と朴(ほお)の拭き漆仕上げの2種類を作ります。

まずは木材小屋から桧を出してきます↓

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縦の材料は長さが長くなるので、糸柾(いとまさ)の良い桧材にします。

まあ、赤身onlyにしたいところですが、そこまではできないかな。

朴も木材小屋から出して、チェーンソーで荒木取り↓

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どちらも、4枚ほど板を出してきました。

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随分と場所をとられています。

ゴールデンウィークということもあり、あんまりやる気がnothing・・・(そんなことでいいのかな)、今日は早めに終わりましょう。

一気に暖かくなりました

今週は先週までとは異なり、一気に暖かくなりました。

昨日、舞鶴の方では最高気温が30℃を超えて真夏日になったそうです。

山がちの当地はそこまでではないですが、夏日は超えました。

1週間を平均すると、最高気温は20℃くらい、最低気温は8℃くらいといったところでしょうか。

降水量は少なく、週後半は日差しが強くなりました。

「屋根の下」は19黄色・黒を外に出して、19水色を並べ、19濃い青は浸水が終わったものから並べています↓

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今頃になってですが、この屋根の下、最高気温が外気温よりもだいぶ上がらないようです。

特に外気温が高いときにはその差が大きく、外気温の最高気温が25℃だと5℃くらい低いようです。

たいしたことないように思えますが、最高気温が5℃違うということは、それまでの気温上昇でもそれ以降の気温下降でも差があるということで、大径材の場合はさらに材中温度に差が出るということでしょう。

気温に関して、もっとセンシティブにならなければいけません、勉強、勉強です。

19水色はぽつぽつ芽切りはしているものの、浸水前のものが多いようで、浸水による変化ははっきりしません。

19濃い色は夏菌よりの品種でもあり、期待しているのだけど、どうのなるのかな。

写真は撮りませんでしたが、19水色のキノコは傘が白っぽいものが採れています。

19黄色・黒はよしずの下に並べました↓

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まあ、キノコが出ても、キノコバエがすぐによってきてしまうので、大きくなる前にですぐに採ってしまいますがね。

芽切りはどうすれば効果があるのか、まだよくわかっていません。

19水色に1本だけやたらと芽切りをしているものがありました↓

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こんだけ敏感に反応してくれたら栽培しがいがあるのですが、何に反応したのかな。

秋には鉈目(なため)もどんどん試してみましょう。

ミニサンダーがもう限界

先日の投稿で書き忘れましたが、4月の晦日でまたひとつ馬齢を重ねました。

去年は平成最後の日でしたが、今年は「がまんウィーク」の真っ最中でした。

木々の芽吹きはどんどん加速し、残念ながら迷惑なタケノコも伸びてきました。

草も伸びて、そろそろ草刈りも考えないといけません。

日中は動くと長袖では暑いくらいだし、もう暖房も必要ないかな。

大きなスツールも小さなスツールも刃物作業が終わったので、磨き作業です。

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・・・グガガガァァ、グウィーーーーーン・・・

調子が悪くなってきたミニサンダーですが、使うほどにどんどん調子が悪くなってきます。

持っている手が痛い…。

荒いサンドペーパーを付けていると、研磨というよりは切削に近いです。

機械でできないところは手で磨きます。

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いつものことだけど、これが地味で案外重労働。

小さいスツールは数が多いので、サンダーはさらにしんどそうです。

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・・・グガガァグガァァ、グガグウィーーン・・・

やっぱりコナだらけです。