山乃井木工房:岩井雄介のいま何作ってましたっけ

京都丹波(京丹波町)の山村で木工をするあるつくり手の備忘録

今日はとても良いお天気

今日はとても良いお天気で、また、ムラの新年会でした。

今年はうちの近所が当番なので、日中はそちらに出ていました。

しかし、こんな快晴は、この時期には滅多にありません。

「こんな天気だったら、仕事するのに・・・」という声が、そこここのご年配の方々から聞こえてきました。

 

もっと小さなスツールの荒木取りがようやく済みました↓

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サイズが小さくなった分、体積にすると驚くほど少なくなりました。

新しい板を引っ張り出してこずとも、木っ端というには大きい切れ端から材料が取ることができたので、気分が良いです。

・・・あまりものを利用できると全体の歩留まりが全然違うのよね。

漆部屋では3回目の前半↓

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こちらも、だいぶ漆の吸いがなくなったので、ひと安心。

ようやく始まった

今日、シイタケの榾木の天地返しをしていたら、バク(アベマキ)からいくつか小さな芽が出ていました。

もちろん、寒すぎて成長はできませんが、今春に向けて期待が持てそうです。

作業場では、ようやく、もっと小さなスツールの制作が始まりました。

・・・というか、始めました。

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まずは材料取り、板を木材小屋から出してきて、脚といくつかの部材の荒取りをしました。

今日は全体の3割程度の材料を荒取りしました。先は長そうです。

漆部屋では2回目の後半の拭き漆。

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・・・このところ同じ写真ばかりですね…。

漆部屋ばかり

「もっと小さなスツール」を早いところ始めなければいけないのですが、まだ始められていません。

六角形スツールは、私が卒業した学校のOB展に出すつもりでいるので、どうしても1月中に完成させなければいけないのです。

もちろん出品するのは1つですが、漆部屋を温める関係上、11個すべてを進行させるのが合理的。

ということで、ここ最近は漆部屋にばかりいます。

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↑これは1回目後半の拭き漆。

そしてこちら↓は今日の2回目前半の拭き漆。

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1回目は木地が漆をよく吸うので、塗るのも拭くのもしんどいです。

そして、どんどん漆がなくなるので、心もしんどいです。

今日やった2回目は漆の吸いも穏やかになるので、刷毛もウェスも心もよく進みます。

色も深みを増して、作り手だけにわかる変化もあります。

この六角形スツールは斫(はつ)った面積がとても多い、つまりフラットな面が少ないので研ぐことはしませんでした。

う~ン摺り重ねは4回かな、どうかな。

心配されていた雪もわずかで

心配されていた雪も、当地では国道にうっすら積もるほどですみました。

家から国道までの道も、除雪が必要ではなく、安心して市に出かけられました。

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なんと、市場のある地域は全く雪がありません。

「昔は雪が・・・」という話は本当に昔話になった感があります。

今日の市では「なんだってこんなものを買ったのか」というものを買いました↓

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杉の元から末まで真っ二つに割れている丸太です。

しかも白太は虫に食われ始めている…。

もちろん、だいぶ安かったのです。

建築やさんとは異なり、私は赤身だけを使いたいので、こんな丸太はむしろ好都合。

でも、歩留まりはいくらくらいになるかな・・・。

運が悪いと、ほとんど取るところがなくなるから怖いのです。

それでも、目がある程度のつまり具合だったので、頭の中で天秤にかけて落としました。

目、つまり年輪のつまり具合などによって、材は硬さが全く異なります。

この丸太は、細工はできないけど「杉の中ではまあまあの硬さ」と思います。

ということで、柾で取って引出しの材料にするつもりです。

他にも良いなあと思った丸太はいくらかありましたが、入札しませんでした。

家に帰ってきたら、「さらに小さいスツール」の図面を引きました。

早速、制作に取り掛かりたいのですが、作業場の前は雪の影響でぐちゃぐちゃなので、漆をすることにしました。

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なんと懐かしや、六角形スツール。

拭き漆をしなければと思い幾星霜、ようやく漆が買えて拭き漆を始められます。

・・・ペタペタ、フキフキフキ・・・

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11脚分は1回ではムロに入りきらないので、2回に分けてすることになりました。

またひとつ課題が

私の頭の中はまだ正月ですが、いつしか七草も終わり、小寒も過ぎているので寒さは本番。

小さなスツールは3回目の接着です↓

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はいはい、これで最後、終わり。めでたしめでたし。

・・・と思ったら、さらにもうひと回り小さなスツールを作ることにしました。

うん、決めた。

というのも、先日、この大きなスツールと小さなスツールに嫁さんが座ったのですよ。

私としては、大きなスツールでちょうど良くて、小さなスツールは「腰掛」って感じで納まると思っていました。

でも、小さなスツールがちょうど良いとのこと。

うちの中での試行だったので、靴を履く場ではまた変わると思いますが、私としては意外でした。

まあ、サイズのことは動かしがたいので、もうひと回り小さなスツールを作って、3種類のラインナップにしましょう。

なので、もう一度、このタイプの図面を引きます。

そうだなぁ~、1月下旬ごろ完成予定かな。

この時期はちょっと忙しい…。

きのこの準備もしなければいけないし、木材の仕入れでちょくちょく出かけなければいけないし、キノコの準備もしなければいけません。

ちなみに、今日は大きなスツール8脚と小さなスツール8脚のオスモの塗り直しもしました↓

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穏やかな正月でした

今年のお正月は、当地は穏やかな正月でした。

今日は雨が降ったものの、1日2日は太陽が顔を出しており、気持ちのいい新年の幕開けとなりました。

 

小さなスツールを早いところ完成させて、狭い作業場を少しでも広くしたいものです。

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今日は座面の接着の2回目↑と組み立ての1回目↓をしました。

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こちらの組み立ての座面は一昨日、接着したものです。

小さなスツールも成人の日までに一人前になるかな。