山乃井木工房:岩井雄介のいま何作ってましたっけ

京都丹波(京丹波町)の山村で木工をするあるつくり手の備忘録

心配されていた雪もわずかで

心配されていた雪も、当地では国道にうっすら積もるほどですみました。

家から国道までの道も、除雪が必要ではなく、安心して市に出かけられました。

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なんと、市場のある地域は全く雪がありません。

「昔は雪が・・・」という話は本当に昔話になった感があります。

今日の市では「なんだってこんなものを買ったのか」というものを買いました↓

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杉の元から末まで真っ二つに割れている丸太です。

しかも白太は虫に食われ始めている…。

もちろん、だいぶ安かったのです。

建築やさんとは異なり、私は赤身だけを使いたいので、こんな丸太はむしろ好都合。

でも、歩留まりはいくらくらいになるかな・・・。

運が悪いと、ほとんど取るところがなくなるから怖いのです。

それでも、目がある程度のつまり具合だったので、頭の中で天秤にかけて落としました。

目、つまり年輪のつまり具合などによって、材は硬さが全く異なります。

この丸太は、細工はできないけど「杉の中ではまあまあの硬さ」と思います。

ということで、柾で取って引出しの材料にするつもりです。

他にも良いなあと思った丸太はいくらかありましたが、入札しませんでした。

家に帰ってきたら、「さらに小さいスツール」の図面を引きました。

早速、制作に取り掛かりたいのですが、作業場の前は雪の影響でぐちゃぐちゃなので、漆をすることにしました。

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なんと懐かしや、六角形スツール。

拭き漆をしなければと思い幾星霜、ようやく漆が買えて拭き漆を始められます。

・・・ペタペタ、フキフキフキ・・・

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11脚分は1回ではムロに入りきらないので、2回に分けてすることになりました。