山乃井木工房:岩井雄介のいま何作ってましたっけ

京都丹波(京丹波町)の山村で木工をするあるつくり手の備忘録

漆と灯油くさい

大雨の後、今日までの3日間はとっても晴れました。

今日はからりと湿度も低く、日かげは過ごしやすい天気でした。

そんな陽気に油断したのか、ムカデが作業場の天井から落ちてきました。

・・・おっと危ない。

制作は漆部屋ばかり・・・

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毎日、拭き漆です。

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衝立の部材も研ぎ終わり、再び拭き漆。

・・・ペタペタ、ふきふきふき・・・

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漆部屋はその漆のにおいと、刷毛を洗う灯油のにおいでいっぱいです。

同じような写真ばかりなので、そろそろこのテイストの写真は割愛します。

とても湿度が高いです

この週の半ばに梅雨入りをし、一昨日・昨日は大雨、今日もゆったりやんだりの一日でした。

今週の前半はカンカン照りで暑くなり、後半も天気は崩れましたが気温は高く、最高気温の平均は28℃くらい、最低気温の平均は22℃くらいでした。

今回は写真がありませんが、先週の終わりに19ライトグリーンを浸水(24時間)し、その発生がありました。

生長はとても速く、芽切りから3・4日で傘が開いてしまいます。

なお、ライトグリーンは今年は植菌しませんでした。

というのも「発生はしやすいが、キノコの品質は並」ということもあり、商品価値の点からやめたのです。

確かに、発生はしやすく形状も普通でした。

余談はさておき、あまりにも蒸し暑くて、青色トリコデルマもよく伸長してしまい、夏場の生育管理の難しさを思い知りました。

一方で、休養中の榾木ですが、あまりの雨で無駄打ちがないか心配です。

育てている品種とその榾数の関係から、そろそろ発生させる榾木がなくなりました。

ということで、この春のシイタケ日記はこれにておしまい・・・かな。

また何かあったら再登校、もとい、再投稿していきましょう。

梅雨入り早々、大雨です

梅雨入り早々に、大雨になりました。

今日は一日中、雨、雨、雨。特に午前中は強く降り、川も増水しました。

ちょろちょろだった川の流れは、濁ってしぶきを上げていました。

飛び始めた蛍は避難できたかな。

制作はほとんど漆作業に割かれています。

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漆部屋全体が生漆のにおいでいっぱいです。

一番初めに拭き漆をした衝立の部材は表面がフラットなので、乾いたら軽く研ぎます。

・・・シャカシャカシャカ・・・

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今日で研ぎ終わるかと思っていましたが、なかなか進みませんでした…。

だいぶ刷毛がなくなってきたので、新しい刷毛を買って布を着せました↓

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拭き漆にしか使わないので、安いものです。

塗り漆もやりたいですが、時間とお金と気力とお金がありません。

もちろん、「作家」として活動するためには塗り漆の経験も必須と思っています。

でも、なかなか・・・。

そういえば、庭の漆の木には花が咲いています。

まあ、ウルシやハゼの華と言えば花よりも紅葉ですがね。

漆の話はこれくらいにして、桧のクリアー塗装の衝立は組み立てが終わりました。

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丁番付けはもうちょっと先になります。

梅雨入りだそうで

近畿地方が梅雨入りしたとみられる」とのこと、10日ぶりくらいに雨が降りました。

雨の季節となり、そういえば蛍も飛んでいます。

衝立の塗装を少し研ぎます。

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・・・さらさらさら、お茶漬けさらさら・・・

木固め剤にサンドペーパーを当てると、木地の桧(ひのき)のにおいと合わさり、なんだか最近飲んでいる「ソルティ〇ライチ」のにおいがします。

再び、木固め剤を塗ります、肉は盛らないけど↓

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塗装が乾いたら、組み立て・固定。ようやくここまで来ました。

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4つずつしか固定できないので、あと何回も組み立て・固定をしなければいけません。

一方で、拭き漆に回された材料はと言うと・・・

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その前の「居酒屋スツール」の部材と合わせて段ボールがいくつもできています。

この他にも縦材の長いものが20本ほどあるので、やれやれです。

梅雨入りということもあり、温度・湿度ともに上がって、拭き漆であればムロに入れなくても乾くので、今日から拭き漆を始めましょう。

・・・ペタペタペタ、ふきふきふき・・・

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漆部屋の広さの都合もあって、ちょっとずつしか進みません。

キノコにとってはしんどい気候です

カラッと晴れた日が続き、キノコにとってはしんどくて辛い気候になっています。

気温が上がることもそうですが、湿度が低くて、日が照り付けるという「3つの悪条件」が重なっています。

今週の最高気温は平均すると28℃、最低気温は18℃でした。

一昨日は雨が降ると予想されていましたがその降水もなく、降水量はほとんどありませんでした。

この時期、川は田に水を引いているので、快晴の日々が続くと水はちょろちょろになってしまいます。

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冒頭でも書きましたが、このような気候ではキノコさんがかわいそう。

育成中の榾木に水をやります。

・・・シャーーーーー・・・

なんだか、日曜の昼に目の覚めるような青い芝生に水を撒くおっさんが出てくるアメリカのホームコメディーの日本版のようです。

ちなみに、この地の水道料金はとても高くて、全国でも上位の方です。

散水については改善したいところです。

改善したいといえば、キノコを箱に詰めてみました↓

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やっぱり、規格が統一されていないと商品としてはワンランク下がってしまいます。

同じ大きさを採るためにはある程度の生産量も必要です(もちろん、栽培管理もね)。

まだまだ、「ある程度」の量を生産できる体制ではないので、どうしても「趣味の延長」の域を出ません。

木工制作もそうですが、製品安定上必要な適正生産規模についても勉強しなければいけません。

黒い蝶がやってきた

クッキーのマイブームが去り、今度は水ようかんにはまりました。

♪恋してるヨーカン、きっとあなたを愛してるぅ~

・・・ただし、今日でもう飽きました。

つまるところ、この水ようかんブームは10日ほどで去りました。

作業場に黒い蝶がやってきていました↓

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なんていう蝶でしょうか。

昆虫のことは全くわかりません。2匹で仲良しでした。

衝立は最後に念のためにもう一度仮組みをしてみます。

・・・コンコンコン・・・

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合板は仮で入れてあります。ほんとはアクリルを入れます。

そして、木固め剤で塗装します。

・・・ペタペタペタ・・・

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肉は盛らないので、汚れ止めと幾ばくかの木地固め程度です。

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長いのは取り回しがたいへんです。

磨き作業のときも取り回しには苦労しましたが、今度は広げなければいけないのでなおのことです。

今日はなんだか涼しくて作業がしやすい一日でした。

梅雨入り前の日差しは強くて照る日は作業場も熱中症に注意です。

密です

浸水したら、一か所からキノコがたくさん出てきて、とっても密集・密接しています。

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・・・密です、密です。

シメジみたいになっていますが、これはシイタケです。

今週は照りつける日があり、最高気温は平均26℃、最低気温は14℃といったところでした。

今日は最高気温が20℃と寒かったけどね。

雨が降る日と照る日がはっきりとしており、降水量はそれなりにありました。

19白の発生が良い感じです↓

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こんな風にポコポコと発生してくれると栽培に前向きな気持ちになれます。

でも、この榾木の1週間前に浸水したものはあんまり発生しなかったので、そこら辺の加減がわからないです。

この頃は虫が少なくなりました。

結局、1ヶ月くらい前がピークだったのかな。

キノコバエの天敵(ヤモリやカエル、クモ)が増えてきたので、彼らのおかげでしょう。

捕虫器と併せて、異物混入は皆無です。