山乃井木工房:岩井雄介のいま何作ってましたっけ

京都丹波(京丹波町)の山村で木工をするあるつくり手の備忘録

今日は大雨です

今日は昼頃から本格的な雨降りで、大雨になりました。

これから雨のシーズンということで、去年のような災害にならなければいいのですが・・・。

昨年のように度々、消防で水防に出なければいけなくなるのは勘弁して。

それはそうと、最近は再びパソコン講座に通っています。

パソコンのスキルを身に付けて、制作の幅を広げられるといいのですが、身になるかな。

制作はサンドペーパーを掛け続けています。

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大きな面取りのカーブの毛羽立ちやおこげをとらなければならず、どうしても手作業の割合が増えています。

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1時間や2時間はあっという間で、すぐに半日を過ぎてしまいます。

・・・毎日、この繰り返しです(だからブログの更新も疎かになっていました)。

あまりにも単調な作業なので、合間合間に他の制作を進めることとします。

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三角スツールの脚の寸法決めです。

久しく、荒取りして放置いていましたが、こちらもそろそろ始めましょう。

30脚余あるので、鉋屑(かんなくず)が盛りだくさんです。

『伝統工芸木竹展』の当番と搬出

長らく開催されていました『第17回 伝統工芸木竹展』の神戸展に、当番として行ってきました。

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会場の竹中大工道具館新神戸の駅近くにある竹中工務店様の施設です。

新神戸駅は六甲山麓南側に建設された新幹線の駅です。

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ここから南へ坂道を下ると神戸市街地、三宮ですが、新幹線の駅のために長距離バスのターミナルを地下に併設しているので、傾斜地の建築と相まって、複雑な構造になっています(慣れないからかな)。

竹中大工道具館は、そのような神戸の喧騒とは対照的に、表向き平屋建て(地下2階)の建築でとても静かな佇まいです。

館内は大工、特に宮大工や手仕事に重きを置いた展示で、多くの「実物」が陳列されているため、非常に視覚的にわかりやすくなっています(館内は撮影可)

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また、伝統的な茶室建築の構造(木部)の紹介もあり、非常に木工関係の勉強になります。

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今日は当番ということもあり、残念ながら見学する時間はほとんどありませんでしたが、時間が許せば是非とも映像資料等を含めて、しっかりと見学したいものです。

また、本館だけでなく、庭や「休憩室」とされた建物もとても品があり、気持ちの良い環境です。

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休憩室の軒先には関西在住の作家さんのイスが並べられていました。

建物はどれも伝統的な意匠を基調に現代の技術・工法・利便性を有効に活用しており、こちらも勉強になります。

例えば、天井は無節の吉野杉を使っていましたが、木竹展で使用されたエントランスのスペースは垂木風にしてギャラリーの可動照明を隠しつつシックな雰囲気に、休憩室は板目を敷き詰めてさらに明るく軽快な雰囲気にするなど、建物のディテールも工夫されています。

一方で、材料の使い方も一見すると目立たないながら、十分に配慮されています。

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楢系の外国材(オークの一種)ですが、無垢の板を階段や床面に敷き、落ち着いていながらも古くはならない演出は非常に感心しました。

無垢の板は年月を経るにしたがってさらに味わい深くなっていきます。

オークはその最たるものと思われ、将来の見え方にも気を配っているのが拝察されます。

木竹展の展示は写真撮影は不可なので、画像はありませんが、こちらも非常に勉強になりました。

近畿では本展の巡回展(京都・大阪)を含めて、主に近畿圏在住の作家さんの作品しか拝見できませんが、このように全国の木竹工の諸先輩方の作品を拝見できるのは、その産地や系統の違いを含めた技法・装飾・配慮・演出の差異を知るうえでとても有意義なことです。

当番の方は何とかこなし(たはず…)、自身の糧になる一日でした。

最近、やっぱり制作の方がおろそかになっていますが、続いていた様々な「イベント」も一段落しました。

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集塵機のモーターもベアリングを替えて据え付け(ベアリングを替えるのに大分てこずっってしまった)、これで、条件としても制作に打ち込めるはず・・・です。

『木の家具40人展』に参加しました

5月31日から6月2日まで、名古屋市で開催された『木の家具40人展』に参加しました。

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搬入は5月30日の木曜日。

朝早くに車に作品を積んで・・・

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・・・積んで、入らなくて、降ろして、また積んで、また入らなくて・・・

ようやくのことで予定していた作品を積みこんで、最後に荷物の隙間に嫁さんを積んで嫁さんが助手席に乗り込んで、忘れずに出てき始めた破竹のタケノコを倒して(←帰ってきて竹になっていたら困る)、いざ出発しました。

会場の電気文化会館は名古屋市の中心部、名古屋駅と栄の真ん中くらいの位置です。

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この写真は正面エントランスですが、もちろん荷捌場に車を止めての搬入です。

この展示会は、搬入だけでなく搬出もですが、荷物の上げ下ろしや運搬を出展者がお互いに協力し合うとても良い雰囲気での準備や後片付けです。

私が参加するのは3年前からの2回目ですが、このように「暖かい」展示会を続けられてこられた諸先輩方のご尽力に深く感謝です。

・・・ということで、嫁さんと二人で陳列をしました↓

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・・・おしゃれに見せるって難しいね…。

車の中では居座り、搬入ではその重さで皆さんのお手を大いにわずらわせた欅(けやき)の大棚も納まりました。

あまり「木木(もくもく)している」ものばかりだと同系色ばかりで見栄えがしないので、大棚の上には日の丸弁当の梅干しのように根来塗(ねごろぬり)の深皿を置きました。

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ショールームのように椅子や引き出しを並べてみました。

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小物類は種類を絞ったつもりでしたが、やっぱり数が多くてやかましかったかな。

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販売に繋がるとは思ってはいませんが、より上質な空間演出のために近畿展に出展した作品も飾りました(より上質になったかは大いに疑問ですが)。

天候を気にしない室内で、そこそこの広さ、そしてライトなどの演出がしっかりある会場で展示・販売できる機会があることはありがたいことです。

期間中は3日間を通して、いろいろな方に作品や商品を見ていただきました。

また、さまざまな他の出展者さんの作品を拝見し、その制作スタイルや考え方に触れたのは貴重な体験でした。

ちなみに、この電気文化会館は2階から4階までが「でんきの科学館」として中部電力さんのPR施設です。

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今回も見学することはありませんでしたが、大人が見ても面白い施設なのかな。

あと、今回の『木の家具40人展』は同じく愛知県で開かれた『全国植樹祭』とかぶっていました。

幸か不幸か影響はほとんどありませんでしたが(まあ、比べる対象でもないのですが)、近くの栄近辺でも植樹祭に関する関連イベントがあったようです。

森林や木材に対する、広い意味での「アプローチ」や「活用」には幅があるものだと感じます。

帰りも何とかテト〇スのように作品を積み、安全運転で帰ってきました。

自宅に着いたら、案の定、破竹のタケノコがたくさん出ていたので倒して、シイタケの榾木(ほだぎ)に水をかけました。

それとイチゴの収穫をしようとしたけど、人間がいない隙に獣が「おいしくいただきました」のようで、こちらはがっかりでした。

なんてなめらか・・・じゃない

少し前の話になりますが、先週の木曜日は近畿展の当番でした。

木竹工だけでなく他分野さんの作品も含めて、じっくりと見ることができました。

やはり、多くの素晴らしい作品を拝見するのは勉強になります。

そして、その近畿展の搬出が今週の月曜日にあり、再び京都市内に行きました。

また、前の投稿でも上げましたが、土日は芦屋に行ってきました。

結果、全く木工をしない木工作家です…。

そして、制作に取り掛かろうとすると↓

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機械の調子が悪くなってしまいました。

ベアリングの不調が原因でした。

・・・早速、部品を取り寄せて、交換。

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調子よく、モーターが回るようになり、ひと安心。

・・・と思ったら、集塵機も調子が悪くなり↓

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こちらもベアリングを交換しなければいけなくなりました。

なんてなめらか・・・じゃないんだ、物事の進み方が。

そして、壊れるなら注文が一回で済むように同時に壊れてくれ…(いや、そもそも壊れないでくれ)。

・・・ということで、制作は全くと言っていいほどに進んでいません。

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小さな椅子にようやくサンダーを掛け始めたところです。

『あしやつくるば』に参加してきました

昨日・今日と『ARTMARKET あしやつくるば』に参加してきました。

芦屋といっても海のほど近くで、芦屋市立美術博物館で開催されるイベントでした。

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出店数も50店舗ほどと小さな規模で、その中には飲食はもちろんのこと、古本屋さんや小さな子ども向けのワークショップなどもありました。

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入り口からしてアットホームな感じです。

でも、スタッフさんは美術博物館の職員さんなので、運営はしっかりしていました。

この施設は建物も特徴的で・・・↓

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田舎者の私からすると、おおいに都会を感じます。

お隣は谷崎潤一郎記念館で、佇まいが全く異なります。

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ちなみに、その隣は図書館で、反対側には幼稚園もあるので、記念館だけが趣きを異としています。

美術博物館のエントランスでは、一段高くなっているステージを利用して、地元中学校の吹奏楽部の演奏や、アーティストによるライブイベントもありました。

ちなみに、うちの展示はこんな感じ↓

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まあ、いつもとあまり変わらないかな・・・

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椅子やスツールを陳列するのもなんだか慣れてきました。

ワークショップを楽しみしていたこどもちゃんたちがたくさんいて、終始、にぎやかな声が聞こえていました。

クラフトフェアとはイベントの形態が少し異なりますが、博物館施設としての広報・普及活動のご尽力とその方向性にはとても感心しました。

切削切削切削

昨夜は久しぶりに雨が降りました。

太平洋側では大雨になったところもあるようで、被害に遭われた方にはお見舞い申し上げます。

当地では、ここのところ全く降雨がなかったので、恵みの雨となりました。

京都府北部では取水制限が出ていた地域もあり、また、お隣の篠山市では溜池が干上がっていました。

何事も中庸が最良とされますが、両極端な天候は最近の傾向でしょうか。

小さな椅子は機械仕事続きです。

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座面の輪郭決めと背もたれの曲面出しが終わりました。はい、切削ばかりです。

こちらは正確には研削ですが、座面のくぼみづくり↓

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バリバリ削りました。

そして、背もたれとその支えの面取り。・・・切削、切削・・・・

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背もたれは曲面(2次だけど)なので、うまく面取りができません。

さらには座面の面取り。・・・切削、切削、切削・・・

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持ちえるもっとも大きなアールのビットで削りましたが、大して面取りできませんでした。

このままではちょっと気持ちが悪いほどに人工的なカーブでもあるので、少し荒らしましょうか。

脚も面取りをしていきます。・・・せっさく、せっさく・・・

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こうしてすべての部材がだいぶ丸くなりました。

この後、焦げたところなどを手作業で磨かなければいけません。

シイタケ設備の第一期工事完了です

ようやく、シイタケ設備の第一期工事が完了しました。

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西側に縦によしずを張って、西日対策も万全です。

よしずが足りなかったので、張っていないところがありますが、今年はそこまで榾木を展開するわけではないので、使わないで劣化するのももったいないですし、このままでいいことにしました。

ちなみに、内側はこんな感じです↓

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経費節約のために、縦に張った部分の骨は建材の軽天にしました。

強度的にはだいぶ弱いですが、筋交いを入れたので大丈夫・・・たぶん。

よしずはワイヤーですべて留めましたが、今回、何回「くるくる」したでしょうか。

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榾木も中に井桁に組んで、梅雨や夏を迎える準備もできました(運ぶのたいへんだった)。

ところで、去年植菌した榾木はほとんどシイタケが出ませんでした…。

菌の育成のさせ方なのかな?、去年はどちらかというと夏菌に近い品種を植菌したので、放置状態ではよくなかったのでしょうか。

そんな去年の榾木も今年から、この設備の下で一緒です。

第一期工事はこれで終わりですが、来年は井戸を掘って散水設備も兼ね備えて、「育成」がより順調にできるようにしたいです(今年はホースで水道水の水まき、あんまりまけないけど)。

今年の榾木はこんな感じで、菌の生長が見られますが・・・

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木口に「菌紋」が見られたのは全体の3割ほどでした。

棒積みにしておいた時に下の方だった榾木は菌紋がありました。

上の方は晴れた日が続いていたので、ちょっと乾燥が強すぎたのかな。

いずれにしても、家庭菜園も含めて、雨が早くほしいところです。