山乃井木工房:岩井雄介のいま何作ってましたっけ

京都丹波(京丹波町)の山村で木工をするあるつくり手の備忘録

ようやく始まりました

朝夕が寒くなってきたので、一昨日から作業場ではストーブを使い始めました。

今季の薪は昨季よりも多いので、たぶん春までもつでしょう。

制作がもっとはかどれば、木っ端も良く出て薪が増えていくんですけどね。

桧天板のデスクはようやく躯体の材料取りに入りました。

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木材小屋から引っ張り出してきて、荒取りをしました。

種類は欅(けやき)や黄蘗(きはだ)、朴(ほお)などいろいろです。

それと並行して、引き出しの底板を進めていきます。

こちらも背板・側板などと同様に矧がなければいけないので、早めに始める必要があります。

引出しの底板は樅(もみ)、数年前に仕入れた「がっかり」の樅↓です。

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誰だ、このどうしようもない樅を仕入れたのは…、見るたびにゆううつになります。

何となく、今日は樅を見ながらかまぼこを思い出しました(かまぼこ板は樅のことが多い)。

あの、こまぼこ板に残ったかまぼこはどうやったらうまくとれるのだろう・・・。

引出しの底板は同材で矧ぐので、イモにします。

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なので、今日早速、仮の厚みを出して、接着し始めることができました。

シマシマ

ここ数日にわたって材料を取り、加工していた背板・側板がようやく接着に入れました。

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桧と杉のシマシマです。

材料を取ったものを計算してみたら、全部で1坪ちょっとでした(苦労した割には案外少ない…)。

まあ、このためだけに板を消費したわけではなく、引き出しの内板や天板の切り落としを利用したのです。

今回使う以上の量になりましたが、作っておけば何かの機会に利用できるでしょう。

懐かしい感がありますが、拭き漆の終わった「栗のスツール」も組み立てに入りました。

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予告の通り、貫には楔を打っています。

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今日は5つ組み立てました。

衣装箪笥が完成しました

この前に投稿した「きのこ」と「家庭菜園」と前後していますが、こちらはここ数日の内容です。

「桧天板」は本実を、桧のかぐわしい香りの削りかすまみれになりながら加工し終わりました。

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そして、接着です。こちらに接着できたものがございます↓

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・・・もちろん、こんなにすぐに接着できないので、この間、引き出しの内板や側板・背板などの製材・接着をしていたのですよ。

クランプが空いたら、今度は拭き漆が終わった衣装箪笥の扉の接着です↓

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そして、この接着の間にも側板・背板などの加工です。

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↑これが側板・背板になる桧と杉の板です。

節無しの柾で取ってあります(写真はブレブレですが)。

衣装箪笥の時の側板・背板と同じように本実で矧ぎます。

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今回は桧・杉というやわらかい材料で、節もなく、何よりも大量にしなければいけないので、小さな攻鉋(せめがんな)で面取りをしました。

一方で、扉の接着剤が固まったならば、取っ手をつけて、嫁さんの手を借りて扉を衣装箪笥に付けます。

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引出しも入れて、これで完成です。

うちでは引いたちゃんとした写真が撮れないので、きちんとした写真はまた後日です。

夏野菜の後片付けと・・・

昨日の風にも耐えたトマト屋根ですが、今日は夏野菜の片づけの日、撤収です。

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主のいなくなったキュウリ支柱と、シソとバジルも片付けました。

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背の高いものがなくなったので、なんだかさみしい感じ。

隣に写っているネギがちょっと元気がないかな。

遅く蒔いたダイコンはなぜか若葉が食べられました。

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雑草でよくわからないですが、葉の半分から先が食べられています。

恐らくは野ウサギの仕業でしょうか。

早めに蒔いたダイコンの方は大丈夫↓

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順調な生育となっています。

ニンニクは芽が出てきましたが、あまり揃っていません。

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まだ出ていないニンニクも顔を出してくれるでしょうか。

涼しくなったので、去年のブルーベリーの塀づくりの続きを始めます。

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ブロック1個分以上の穴を掘って、水糸を張り、砕石を入れて根のブロックを並べていきます。

そして、いつものようにコンクリートを練って、根にします↓

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わたしゃ、業は深いが、根を深くするのは苦手です。

それでも、土で押されて傾かないように、きちんとした仕事を心がけます。

シイタケがとれ始めました

台風19号は東・北日本に大きな被害をもたらしました。

被害に遭われた方にはお見舞い申し上げます。

悲しいニュースが多いので、心安らぐシイタケの写真をトップに持ってきました。

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昨日の当地はほぼ一日中雨が降っていましたが、川の水こそ濁りはしたものの、目立った増水にはなりませんでした。

「浸水」とはこのご時世、穏やかな言葉ではありませんが、シイタケ栽培の話です。

去年、植菌した榾木を浸水操作してみています↓

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この品種は夏菌ですが、私は設備がないので、今まで浸水させることはありませんでした。

朝夕の気温がこの品種にとってちょうど良くなったので、1昼夜浸水しています。

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そのおかげで、多くの芽出しができてます。

毎日の収穫が楽しみで、今日から本格的に採れ出しました。

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家族で食べるにはちょっと多いかな?

数年後の来るべき「道の駅への出荷」に向けて収穫時期等、試行錯誤です。

杉と桧の香りが結構つらい

桧天板の片袖机はとりあえず、時間のかかってしまう作業から始めています。

すなわち、側板・背板にする矧ぎ板の接着です。

というわけで、杉と桧をただひたすらに仮の厚みと幅を出して矧ぎ合せていきます(ハタガネが少ないの…)。

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結構な量の杉と桧の鉋屑(かんなくず)・おが屑が出るので、その香り、もはや匂いがつらいです。

少量だったら、アロマ的なヒーリング効果ですが、何事も度が過ぎると・・・ね。

そんなここ数日ですが、今日は市に行ってきました。

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抜けるような青空の下、出品数が少なくて残念だったけど、気分もすがすがしく競りに参加です。

今日、落札したのはこの椎(しいのき)↓

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きのこに夢中だからってシイタケつくるために椎を落としたのではない・・・たぶん。

木工で椎を使うことはほとんどありません。

恐らく、用材として樹種自体に難があるためと思われますが、どのような「難」だか私はわからないので、買ってみて勉強してみます。

競りでも値は低いし、これで用材にできたら、経験としても木の運命としても、良いなあと思います。

もちろん、椎の中でも「性のよさそう」な丸太を選んでのお買い物ですよ(消費税も上がったし)。

それと、写真はありませんが小さなミズナラを1本買いました。

ホントに小さいので、白太と芯とを除いたら僅かになってしまいそうです。

まあ、どちらも製材してからのお楽しみというところでしょうか。

片袖机に使うメインの天板も桧も用意していきます。

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なるべく柾で取りたかったのですが、板目にかかってしまっています(本実で少し隠れます)。

矧ぎ板の枚数が増えるとかっこ悪いし、板目にかかると全体の品質に影響するしで、悩みどころです。

幅の広い柾板が使えればいいのですが、当たり前のことながら、きれいな柾板をとるにはその3倍の丸太の直径が必要なのです。

なかなか、いろいろと難しい…。

本実も加工し始め、凸ができました↓

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片袖机の合間を縫って、いま拭き漆をしている栗のスツールの貫で使う楔(くさび)を作りました。

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拭き漆をした時に黒くなって周辺になじむようにウォールナットの楔です。

機械を動かす都合上、今後の制作分(5年分くらいか?)を含めた量を作りました。

『京もの認定工芸士作品展』に出展します

10月23日(水)から京都文化博物館で開催されます『京の名工展』の付帯展示、『京もの認定工芸士作品展』に出展いたします。

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『京の名工展』・『京もの認定工芸士作品展』

日時:2019年10月23日(水)~27日(日) 10:00~18:00(最終日~16:00)

場所:京都府京都文化博物館5階 京都市中京区高倉三条上ル

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期間中には、「京の名工」による列品解説や制作実演等もあるようです。

なお、私は10月6日現在も制作中の「栗拭漆衣装箪笥(くりふきうるしいしょうだんす)」を出品いたします。