山乃井木工房:岩井雄介のいま何作ってましたっけ

京都丹波(京丹波町)の山村で木工をするあるつくり手の備忘録

体中が筋肉痛

山に入って木を伐っているので、毎日、体中が筋肉痛です。

筋肉痛だと朝から疲れのようなものを感じて、ちょっとスタートが遅れ気味。

そんなことでは木工制作の記事がアップできるような、はかばかしい進展ができません。

・・・さあ、やるぞぉ~。

編み座スツールは仕口の加工が終わったので、面取りと磨きです。
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面取りの荒取りは機械でたったかいきます。

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一方で、磨きの方は、ミニサンダーはたったかいきますが、手で磨くところはとても時間がかかります。

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当然のことながら、面取りの荒取りの方が先行して終わってしまいました。

考え事をしていたら、この部材↓の面取りを大きくし過ぎました。

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う~ん…、・・・イメージと変わってしまったかなぁ…。

閑話休題、全然関係ないのですが、別立てで記事を書くほどではなかったので。

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春にプランターに挿し木をしていたイチジクが数本ついたので、鉢上げを嫁さんとしました。

みんな、なんとか冬を越してくれよ。

きのこの記事ばかりになってきた

最近、きのこの記事ばかりになってきました。

実は木工をしてます、・・・たぶん、・・・いや、絶対。

この4・5日、寒い日が続ていますが、山に入って木を伐っていると寒さを忘れます。

私は素人ですが、山の仕事は冬するのです。

シイタケ榾木だけでなく、建築・木工材料としての用材も晩秋から冬に採材するのです。

この時期は木が水を吸うのをやめ、水を抜いているために含水率が低く、また雑菌も繁殖しにくいのです。

春から中秋までは農作業をして冬は山に入るという昔の生活サイクルは、自然のサイクルと一致する先人が培ってきた大きな文化なのです。

 

この1週間は気温が下がりました。

最高気温は10℃ほど、最低気温は平均すると2℃といったところでしょうか。

降水量は週初めにまとまって降りましたが、平年並みのほぼ時雨れた日々となりました。

きのこの生長はとっても遅くなり、来期以降は改善が必要です。

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冬菌の19黒にしろ、19黄色にしろ芽が出てから傘が開く寸前の収穫時期まで2週間ほどかかります。

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19濃い青はまだぽつぽつ出ていますが、きのこ自体は小さくなりました。

シートをかけて保温したいのですが、少し出ているので困りものです。

そして濃い青は雨に降られると黒・黄色に比べて雨子になりやすいようです。

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19水色も出ていますが、中温品種なのでこちらもそろそろシートで保温して冬越ししたいところです。

ようやく山に入れます

シイタケ原木を採る山の交渉がなかなかうまくいかず、山に入れませんでした。

ようやくの事、約束をできるお相手を見つけることができたので、今日山に入りました(下見はしていたけどね)。

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私の住んでいることろは低山ばかりなのですが、それでも谷ごと(50mくらいしか離れていないけど)に様子が異なります。

シイタケ原木はクヌギ・コナラがいいのですが、この谷の隣はカシ類ばかりで反対側はシデやリョウブといった木ばかりでした。

また、それぞれ朴や欅もまばらにあり、もちろん灌木も生え方にも違いがあります。

松はやはり尾根づたいにありますが、これも個性があります。

日当たりや用土の厚さ、傾斜によって植相が違うのは彼らが繊細な世界に生きている証でしょう。

山の木を伐るには、まず準備から・・・

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ヘルメットにゴーグル、スパイク付きの安全靴、燃料にチェーンソーオイル、手鋸(てのこ)を揃えていざ出発。

・・・

・・・おいいいいっっっっ、チェーンソーを忘れているよ。

チェーンソーを取りに帰って(車で3分)、再び現場について山に入ります。

徒歩2分でチェンソーのリコイルを引いていざ開始です(最初は下草や灌木の掃除から)。

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やっぱり30㎝を超えると素人でビビりの私はへっぴり腰です。

クヌギ・コナラが目立つと思っていましたが、健康状態が悪いこんな木↓や

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立ち枯れも結構あり、なかなかすぐには数が集まりません。

今回の山(いわゆる地形的な「山」ではなく、伐採地の意味)は蔦が多く、慎重に見極めなければいけません。

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ふぅ~じ子ちゃ~ん、・・・藤とは限らないけど。

蔦が巻いていると木が倒れないばかりか、振れるので危ないのです。

伐るのがへたくそな私はこんなこともしてしまいます。

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丸太の市場ではみんなに「伐るのがへたくそ」と言われる縦割れ、用材としての価値は著しく減退します。

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今日で7本ほど倒したでしょうか。

山の資源を利用しなくなって30年ほど経っているので、どの木も30㎝~40㎝のシイタケスケールにとって大きな木ばかりです。

ちなみに、灌木などの不要な木は2mくらいに切って山にして伏せ、シイタケ原木用の木は葉がらし(もう葉はほとんどついてはいないけど)するために2月まで倒したままにしておきます。

あと今週来週で3日くらい入って木を伐るルーティーン。

溶接の安全講習が終わりました

昨日でようやく溶接の安全講習が終わりました。

全9回でしたが、参加者も少なく機械に対して一人一台で、実習では手動なり半自動なりをほぼ通して扱いました。

あんまり安全にかかわる講習が少なかったような・・・。

何かきのこでも制作でもきのこでも利用できないものかと考えますが、溶接機がないので当分はお預けです。

上の「きのこ」は半分冗談ですが、制作関係で思い描く造形はやはり半自動溶接機でないと対応できないのです。

開先を取るための切断機やロータリーバンドソー、ベンダもそろえる必要があるようで、やはり木工と同じくある程度の設備投資が必要だと当たり前のことを痛感しました。

う~ん、本格的にそろえようと思ったら、建屋も入れて300…。

作りたい造詣があるのに、道具がないのは何事にも共通して歯がゆいものです(もちろん肝心の技術もないんだけどね)。

余談はこれくらいにして、今日は市日でした。

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この土地らしい時雨れの中の12月の競りです。

今日はこの桧↓を落札しました。

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1年に1度あるかないかの私好みのヒノキ丸太でした。

まず、何よりもわかりやすいところに節がある(市場の人も見やすいように上に見せていた?)。

その他はほとんど欠点がありません、・・・これは個人的見解で、内容を保証するものではありません(もちろん挽いてみないとわからない)。

でも、競っちゃった、値段上がったの、よぉ~見とるのぉ~。

何はともあれ、この丸太は今季一番の挽いてみるのが楽しみな丸太です。

木工制作はというと・・・

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編み座スツールを仮組してみました。

ちなみに、強度が必要な座面ぐるりの材料はサクラ(山桜・本桜)です。

粘りと強さの話し、適材適所は制作の基本です。

・・・でも、上の仮組みは写真撮るように材料を加工したので、まだカーブ付きの胴付の修正がこれだけあります↓

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・・・なかなか進みません。

カーブを作る

車のタイヤも交換したし、今週には雪がちらつくかもしれません。

編み座スツールは遅々として、制作が進んでいませんが、作業場で作業をするのは薪ストーブがあって暖かいです。

だいぶ暖かくて、制作そっちのけで眠くなることもあります。

その編み座スツールは枘穴を穿つ作業は終わりました。

残りの枘と曲線を同時並行で進めます。

こちら↓は脚

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バンドで挽いて、そのあと滑らかにして緩やかなカーブを付けました。

その2次曲面に伴い、枘の胴付がちょっと手間になっています。

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そして低い肘掛けの部分のカーブを作りました。

今回のスツールは立ち上がる時の手助けになるように、両手を突く低い肘掛けを付けるのです。

たぶんそのおかげで座面を編むのがだいぶ手間になるでしょうが、そんな手数で個性を出すのは個人経営の定石です。

そしてこちらは桜で作る部材↓

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桜は表面の滑りが良いので、機械の上で滑るすべる。

そんなこんなで仕口の加工もあともう少しです。

冬越しの研究

今週は最高気温・最低気温の週格差が大きい1週間でした。

週初めと週の終わりは気温が高く経過しましたが、週の半ばは平年並みくらいでした。

週初めに雨があった他は、多少時雨れることはありましたが、降水量としては少なかったでしょうか。

最高気温はおおよそ14℃、最低気温は3℃といったところで、霜がびっしりと張った日もままありました。

夏菌は冬越しを工夫したいと思います。

もちろん、発生舎・休養舎で継続的に生産できればそれに越したことはないのですが、そのような設備はない&設備投資をする余裕もないのです。

異物混入(虫のことね)は信用にかかわるので、まずはもう発生のしなくなった夏菌の榾木(18・19白、19ライトグリーン)にBT剤を散布しました。

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う~ん、動噴が欲しいなぁ~。この世界は欲しいものにあふれている・・・。

そして、詰まった井桁に組んで、シルバーシートで覆いました。

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去年は雪が本当に少なく、何もしなくてもそれなりに冬を越せたと思いますが、落ち榾になって生産量が落ちるのはもったいないです。

なるべくならば、榾木1代当たりの発生量を増やす工夫をしましょう。

余談ですが、今日は車のタイヤも交換して、こちらも冬を越す準備をしました。

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きのこの発生ですが、いまだに19濃い青の榾木からはシイタケがぽつぽつ出ています。

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これは端境期との関係で、非常に良い傾向です。

19黒も収穫が進んでいます。

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いわゆるLサイズくらいにはなっていると思いますが、もうひとまわり大きくしたいところです。

他方で、味と食感はとてもよく感じます。

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19黄色も生長を見せています。

浸水した榾木の順番から発生しているところを見ると、黒よりも浸水には反応はしているようです。

ただ、冬菌の一般的な傾向と思われますが、非常に生長が「鈍」です。

19水色もちょっとだけですが出ています。そして生長しています。

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この子はちょっと頭が白いなぁ、黒や黄色よりも高温適性のはずなんだけどちょっとよくわからないなぁ。

このところ制作に時間がとれませんでした

ATCの販売もあり、なかなか制作に時間がとれていませんでした。

溶接の安全講習もまだ続いていますし、その最終の実習では各自が好きなものを作れるので、その材料を買ったり、CADで図面を引いたりもしていました。

忘れちゃいけない、シイタケのこと、シイタケ榾木の原木伐採の交渉や下見もしていました。

ようやく、昨日・今日でまとまった時間がとれましたが、今度は他の急用も入り、短い時間を有効に活用しないと進まないよぉ~。

編み座スツールの脚の加工をしています↓

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それなりの目の細かさ(粗さ)の欅(けやき)ですが、ここに来るまでに角鑿(かくのみ)の錐が1本さようなら。

脚は少しコケるので、側面の枘穴(ほぞあな)は斜めなのです。

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これが結構手間。斜めになると、直交モードよりも墨付けは3倍、加工は2倍の時間がかかります。

そして、悪夢再び・・・

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もう1本錐がさようなら。

・・・ここは現実逃避、こちらも疎かになっていたきのこの様子のチェック。

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土日の陽気も良く、月曜日には雨も降ったので、とっても大きくなっています。

いわゆる「バレて」います。

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きのこの収穫を楽しんだら、本来の記事のカテゴリーである「制作」の投稿に戻りましょう。

欅以外の樹種はそれほど錐が折れる懸念はありません。

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もちろん、枘穴を開けた分と同じだけ枘もあるので、そちらの加工も進めます。

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時間が飛び飛びになったり、作業が翌々日に飛んだりすると、制作中に何を気を付けていたか、どこで寸法の帳尻を合わせていたかを忘れます。

これがとってもハイリスク、失敗のもとです。

制作に時間があくと、それだけ確認に費やす労力も多くなるのですよ。