山乃井木工房:岩井雄介のいま何作ってましたっけ

京都丹波(京丹波町)の山村で木工をするあるつくり手の備忘録

大きいものの拭き漆はたいへん

雨がちの天気になって、明日には暑さも一段落するそう。

すごしやすい秋の到来が待ち焦がれます。

栗の衣装箪笥の仮組みをようやくのことで解体して、装飾的な加工に入ります。

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天板と同じように、鑿で斫り目を付けていきます。

鏡板や背板を作って入れたいところですが、それらを入れて仮組みをすると、当て木で叩ける部分がなくなります。

下手に傷をつけてもいけないので、もう仮組みはせずに、先日の仮組みで鏡板や背板の寸法をしっかりと確認して次に進めます。

栗はやややわらかいので、サンダーで強く磨き過ぎると木目で波打つかもしれないので、フラットな面はいったん仕上げ鉋を掛けます。

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仕上げに鉋を掛けるのは久しぶりだなぁ~。

そして、サンダーをあてるのは最小限に留めます。

・・・ブウィーーーン・・・

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いよいよ黒漆による拭き漆。

・・・ペタペタ・・・

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・・・フキフキ・・・

比較的小さい部材でも60㎝くらいあるので取り回しづらいですが、天板は大きさだけでなく、重量もあるのでとてもやりづらい…。

・・・ペタペタ、フキフキ・・・

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ムロがいっぱいになりました(天板はお外です)。

一方で、その他の部材の制作も始めていきます。

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これは引き出しに使う桐材です。

これからもこの桐材を矧ぎ合せたり、鏡板・背板の栗の板の寸法をとったりといろいろな作業があります。

ここまでで全体の4割くらい進んだところでしょうか。

一人じゃたいへんな仮組み

一昨日、台風が過ぎ去りました。

例によって消防団で出ることになりましたが、幸いにも、当地は一時間くらいざっと降ったものの、大雨が長く降り続くことはありませんでした。

しかし、40㎞くらい東に離れたところでは、府道が通行止めになるほどの大雨が降ったようで、自然の脅威を感じます。

昨日・今日は再び暑くなり、秋が待ち遠しいところです。

そんな中、今日は嫁さんのご先祖さまの墓参りもして、お盆ウィークを締めくくりました。

制作の方はというと、「直交モード」で寸法取りや仕口の加工をし続け、躯体の部材の基本加工が終わりました↓

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背板・鏡板の溝も突いて、仮組みです。

・・・コンコンコン・・・

・・・と、仮組みの途中で溝を一部突き忘れていたことに気が付き、昇降盤で突き通して再び仮組み。

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 組み立てていくと、だんだんと大きくなっていって、一人では取り回しがしづらくなっていきます。

・・・コンコンコン・・・

持つところと自身の腰に気を配りながら、木枠を立てて、天板を載せます。

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ようやくの体で仮組みができました(ちなみに高さは165㎝くらい)。

衣装箪笥ということで、上の開口部は開き戸で中に衣装ポールです。

下段は引き出しが並んで2杯、全体は黒いシックなものになる・・・はず。

明日から、溝の兼ね合いや背板・鏡板の寸法の最終確認をして、装飾的な加工に移ります。

昨日は撮影会をしました

台風が接近しています。

今回の台風は雨が長く降るようで、それが心配です。

昨日は三角スツールと子どもイスの撮影会をしました。 

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↑芝生でよくあるおしゃれ写真も撮ってみました。

家の前の近所の田んぼの畔ですけど…。

ちょうど良い芝の伸び具合で、「借景」というか「借土地」でした。

でも、あまりにも日照り続きで、芝生がだいぶチリチリになっています。

三本脚のスツールに関しては販売上、重要なことがあるので、こんな写真↓も撮りました。

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昨日の午後はその写真をもとに、『Creema』『iichi』に商品をアップしましたので、よろしかったらご覧ください。

『Creema』の山乃井木工房のページ

https://www.creema.jp/c/yamanoimokkoubou/item/onsale

『iichi』の山乃井木工房のページ

https://www.iichi.com/shop/yamanoimokkoubou


制作の方はというと大掛かりな仕事をしました↓

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栗の箪笥の天板の上面を削って下げて、両端に「筆返し」を作り出しました。

電気鉋でバリバリ削りましたが、この後に鑿で叩いて斫り目を付けるので精度はそれなりでした。

そして、その斫り目を付けていきます。

・・・コンコンコンコンコンコンコン・・・

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斫り屑↑がちょっとしかありませんが、もちろんもっと大量に出ています。

撮影用にちょっと拾っておいた「サクラ」のクリです。

接写してみるとこんな感じ↓で・・・

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黒の拭き漆で仕上げるともっと風合いが出るのです。

天板の装飾的な加工が終わったら、再び、たくさんあるパーツの寸法取りや仕口の加工に戻りました。

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『クリエーターズマーケット in 京都』に参加してきました

昨日・今日とみやこめっせで開催された『クリエーターズマーケット in 京都』に参加してきました。

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会場のみやこめっせ京都市の東部、岡崎公園にある勧業会館、つまりは様々な催事を行う施設です。

ここのところの京都は灼熱の鍋のようで、盆地一帯に熱気が溜まっています。

でも、『クリエーターズマーケット in 京都』の会場となる第3展示場はとても快適。

私の出店はというと・・・

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↑こんな感じでした。

大きいものゾーンはこんな↓ところで・・・

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小さいものゾーンはこんな↓ところでした

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今回のスペースは2m×4mだったので、ちょうど良い「ボリュームの多すぎさ」といったところだったでしょうか。

また、屋内なので作品に気を遣いませんし、輸送・梱包用の段ボールも直置きできるので助かります。

毎回これくらいの出店環境だと展示もしやすいです。

お客さんは会場の器、出展店舗数の割には少なめでしたが、野外での出店が難しい酷暑期としてはありがたい機会でした。

直交モード

まだ接着剤が乾ききっていないだろう一昨日から仕口の加工が始まりました。

これは柱の材料↓

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いつものことながら墨付け・罫書はとても苦手ですが、今回はものが大きいので、なおのことやりづらいです。

今回の仕口はすべて直角なので、まさに直交モード。

枘挽きも枘穴開けも機械の面倒な調節がなくてサクサク進む・・・はず。

天板の接着剤が乾いたら、蟻桟を仕込みます。

・・・が、当然のことながら矧ぎ面の目違い(段差)があるので、フラットにしなければいけません。

ここで、台鉋(だいがんな)、いわゆる普通の鉋の登場です。

あまりにも久しぶりに使うので、どこにしまったっけかな、わからなくなった。

下端(したば:鉋台の裏面、木材との接地面のこと)が歪んでいるので、台直し鉋(だいなおしがんな)で直します。

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久しぶりだなこの作業・・・、豆鉋や小鉋はよく使うけど台鉋は滅多に使わないからな…。

台が直ったら、全身運動で鉋を引きます。

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ほんと、全身運動。汗だくだくです。

平面が出たら蟻溝を加工して、蟻桟側も調節して嵌め込みます。

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この作業で蟻桟間のスパン、全体では幅の長さを改めて確認しないと多くの部材の寸法が正確に割り出せないのです。

蟻桟はどうしてもその完成の位置の精度が落ちてしまうので…。

蟻桟を嵌めてみてスパンを確認したらその他の部材も平面や寸法出しをしつつ、仕口を直交モードで加工していきます。

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今日までで、3分の1くらいの部材の仕口ができました。

矧ぎ合せの間に

お盆中に買い替えようと思っていた冷蔵庫が配送業者の多忙で届かない・・・。

冷蔵庫は、夏の暑さが涼しくなったころに届くようです。

そうだね、暑い時期には冷蔵庫もフル稼働だもんね。

どうやら新しい冷蔵庫も「働き方改革」で、ゆとりを持ったライフワークに取り掛かるようです。

 

天板の加工は凸が終わったので、次は凹に取り掛かりました。

今回は突き通すのではないので、ハンディールーターで取りますが、例によって粉だらけになりました。

頭の上からかぶった粉が、汗のせいでさらに張り付いてとっても不快です…。

そして凹もできたらちょっと修正して矧ぎ合せ↓

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この後、クランプで固定しました。

これぐらいの大きさの板の本実矧ぎはお手軽ですね。

矧ぎ合せた接着剤が乾くまで他の作業に取り掛かりましょう。

段ボールを注文しました↓

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三角スツールの発送用の箱ですが、大きさの違いごとに段ボールを注文するとロットが揃わなくて割高になってしまうので、一か所を横切盤で切って兼用にします。

段ボールを切ったら、暑い平屋建ての暑い倉庫で仮詰めをして積んでおきます。

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商品がわかるように箱にいつものように名前を書いていたら、ひたすらに「けやき」と書いたせいで、「けやき」がだんだんと「すきやき」に見えてきました。

暑いけどなんだかすき焼き食べたい。

作業場の中心で・・・をさけぶ

一昨日の土曜日は小さな草刈りと題して、家の前の草を刈りました。

暑くてしんどかった…。

朝靄の出ている早い時間は刈払機を振りやすかったのですが、9時半ごろから日が照ってきて、辛いことこの上ない…。

昼を過ぎたころにようやく終えることができました。

そして、昨日の日曜日は用事があって大阪に出たついでに、尼崎で開かれていたある方の個展を拝見しました。

死にそうだった土曜日と実のある日曜日の対比が激しい週末でした。

これ↓は一昨日の前の作業だったかな、いつの作業だったかな。

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木固め剤で塗装した三角スツールを軽く研ぎました。

そして、再び木固め剤で塗装をしまして・・・

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木固め剤が乾いた今日に組み立てをしました・・・コンコンコン・・・

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↑ちょっとずつ高さの違う三種類です。

栗の箪笥は寸法決めに入りました。

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でも、全部の寸法を決めてから取り掛かると、材料がどれがどれだったかわからなくなってしまうので、出来るものから加工に入ります。

まずは天板になる材料の矧ぎ合せ(はぎあわせ)から行いましょう。

機械で本実(ほんざね)を作ります。

・・・

あっ、実作りすぎた。

とってもイージーミスですが、6枚矧ぎの加工で、そのすべての板に凸を作ってしまいました。

6枚目のどん尻は凸いらないのに…。

作業場の中心で「うましか」と叫ぶ…。

難しくない作業なのに、たまにしかやらないとぇ荒れし、押しで失敗するのです。

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そんな残念な出来事がありましたが、本実矧ぎの凸はできました。