山乃井木工房:岩井雄介のいま何作ってましたっけ

京都丹波(京丹波町)の山村で木工をするあるつくり手の備忘録

ほとんど進んでいない

ほとんど進んでいない積み木の制作。

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長い棒の面取りの磨き作業はほんの少しだけ進みました。

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このパーツが500枚ある上に、刃が普通の丸鋸刃しかないので、遅々として進みません。

でも、今日でようやくムラ仕事も一段落して、制作に取り掛かれる時間は増やせそうです、・・・たぶん。

バグー、シータケー 0(その1)

家庭菜園カテゴリーの更新がしばらくありませんでした(出来損なってしまった冬野菜は載せるのが恥ずかしくてひた隠しにしていた)が、春の訪れに誘われて久しぶりの更新となりました。

朝、ムラの国道のごみ拾いをやった後、懸念だったシイタケの菌打ちに取り掛かりました。

「原木の城、シイタケ」

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菌床栽培よりやっぱり原木でつくったシイタケの方がおいしいです。

12月に伐ってきた木はバグ(地方名)、一般的にはアベマキと呼ばれている木です。

隣のおじいさんによるとバグはコルク層が厚いために、表皮をはつらないとキノコがうまく出ないそうです。

隣のおじいさんは鉈(なた)ではつっていたけど、私はグラインダーでやります。

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カップワイヤーでやろうとしたら飛ばされてうまくいかなかったので、羽根でやりました。

「見ろっ、皮が塵のようだ」

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とんでもなく粉こなが出て、塵が堆積しました。

キノコが発生する前に、私の鼻毛が世間にお目見えしそうです。

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途中から嫁さんも手伝ってくれて、一段とペースが速くなりました。

「40個の穴開けな」

1本あたり40個前後の穴が目安だそうです。

もちろん、榾(ほだ)の太さなどによって異なります。

「♪ドリルぅ~は回るぅ~」

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ドリルに菌打ち用の錐を付けて、穴を開けていきます。

ところで、駒菌と形成菌とオガ菌で穴のサイズが違うのはどうしてでしょう。

規格を統一してくれた方がやりやすいのに・・・。

まあ、いいや。とりあえずオガ菌用の穴をバシバシあけていきます。

・・・「バルスバルスバルス」・・・

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すべての榾に穴を開けたところで、日が暮れてしまったので今日は終了です。

綾部みんなでつくるクラフトフェア

今日は綾部で「みんながつくるクラフトフェア」があり、行ってきました。

綾部はうちから車で30分ちょっとの街で、とても近いのです。

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一昨日までは季節外れの暖かさでしたが、昨日は真冬、今日も太陽は出るものの気温はあまり上がりませんでした。

しかし、春の訪れは確実にやってきています。

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このクラフトフェアは会場の中丹文化会館というところが主催し、丹波地域の出展者は屋内でした。

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スペースに余裕もあり、角地でもあったので、こんな感じにレイアウトしました。

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スツールも結構持って行ったけど、やっぱりもっとレパートリーを増やしたいな。

背もたれ付きのしっかりとした椅子をmustで用意しなければ・・・。

外の飲食エリアはにぎわっていましたが、クラフトの出店の方の客足はのんびりでした。

とても暖かくなりました

3月になり、とても暖かくなりました。

今日もぽかぽか、4月下旬の陽気です。

暖かくなると焦ることが2つ・・・。

1つ目はシイタケの菌打ち。

12月に伐った榾木(ほだぎ)は庭にそのままほっときぱなしで手を付けていません。

気温が上がって雑菌が榾木の中で闊歩する前に、善良なシイタケ菌で満たさなければいけません。

今日ようやくオガ菌を注文しました(取り掛かるのが遅いよね…)。

2つ目は今年の製材。

買った丸太を製材をする必要がありますが、あんまり気温が上がってしまうといろいろと不都合なことが起こります。

そろそろ挽いてもらって板にしなければいけません。

でも、板にしたからといって置いておく場所がない…。

そこで今日の午前中は板を片付けていました。

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去年挽いた楢(なら)を木材小屋の2階に上げました。

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桧(ひのき)は数枚しかなかったので、適当なところに片付けました。

板の裏から去年の抜け殻がくっ付いていました。

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屋根しかなかったところなのに、保存状態がとても良好です。

この子の子孫は再びうちで飛び立ってくれるのでしょうか。

材料の置き場の件は、あとは空いている敷地にトタンをかぶせることで確保できそうです。

久しぶりに重い板でいい汗をかきました。

 

積み木づくりは箱の材料の寸法取りが終わりました。

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次はあられ組の加工です。

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Oh・・・、枘挽き(ほぞびき)の前で座っているとまだまだ寒い…。

一方、面取り部の磨き作業は長い棒に取り掛かったところです。

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セピア色になった・・・

積み木の制作は箱まで含めて2月中に終わる青写真を描いていました。

ご存知の通り、3月になっても全体の半分くらいしか進んでいません。

青写真はすっかりセピア色になって色あせて過去のものになっています…。

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箱の材料は側板の幅決めまで終わりました。

一方で、短い棒の面取り部の磨き作業はその8割を終えました。

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冒頭でも述べましたが、すべての作業の半分くらいしか(もっと少ないかな)進んでいません。

3月中は無理だなぁ~、ゴールデンウィークまでやってたらどうしよう・・・。

今日は初午というお祭りでした

今日は初午(はつうま)という愛宕さんのムラのお祭りでした。

こんな↓山道を登って・・・

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山の上にある祠に榊を飾り、お供え物をしました。

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山道は結構しんどくて、高低差にして50m以上は登ったのではないでしょうか。

一年に一回、村の当番が登るだけなので、もちろん、そんなに整備されているわけではないのですよ…。

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祠はこんな感じです。

帰り道に、山道の落ち葉を掃いたりしながら掃除をして降りていきました。

ムラの会所の床の厨子にもお供えして、会所でムラの人たちを迎えました。

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とても小さなお祭りですが、一日仕事でした。

今年度は3つのお祭り(小さな祭りだけど)の当番が回ってきて、ムラ役でもあったので、その準備の買い出しなどを含めて、いろいろやりました。

日本伝統工芸近畿展に入選しました

私の「タモ拭漆隅切箱(たもふきうるしすみきりばこ)」が『第47回 日本伝統工芸近畿展』に入選しましたのでご報告いたします。

 

 

『第47回 日本伝統工芸近畿展』

 大阪 

  平成30年5月2日(水)~8日(火) 

  あべのハルカス近鉄本店タワー館11階 呉服売場・美術画廊・アートギャラリー

 京都

  平成30年5月23日(水)~28日(月)

  京都髙島屋7階 グランドホール

 

DMやリーフレットが届き次第再掲いたします。