山乃井木工房:岩井雄介のいま何作ってましたっけ

京都丹波(京丹波町)の山村で木工をするあるつくり手の備忘録

♪なんてなめらか~・・・じゃないっ

♪なんてなめらか~、なんてなめらか~

・・・じゃない。集塵機の音がなんか変だ。

回転速度も遅いようで・・・よいしょよいしょ・・・小屋から取り出してきました↓

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なんで、大晦日に。まあ、異常があったのは昨日のことだったのですが。

今年はいろいろな電化製品が壊れたな。

電子レンジに電気ケトル、パソコン、年も押し迫って今度はこれかぁ。

・・・解体、解体・・・↓

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なんだか、軸を回すとキコキコ言うの…。

さらに・・・解体解体・・・

あ~あ…

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♪ちいさなベアリングカタカタ鳴った、あなたはモートル解体して、壊れたって言ったのよぉ~、若かか~ぁったあのころぉ~・・・

これはひどいですね。

ベアリングがだいぶ破損していました。

たたいてみたら、粉々になってしまいました(←ベアリングは不用意にたたいてはいけません)。

ベアリングの内側が取れないよぉ~。

とりあえずベアリングを替えるよう努力してみますが、モートル自体がこんな状態なので、果たして直るかな?

♪なんてなめらか~、なんてなめらか~・・・になってちょうだい。

久しぶりに漆部屋へ

サンダーではうまくかからないような小さな部材は手でペーパー掛けをします。

・・・シャカシャカシャカ・・・

写真は撮っていませんが、これで木部の作業が終了。

続いて、久しぶりの漆部屋へ。

そういえば、前に作っていた食籠はパソコンが壊れていた時に出来上がりましたが、写真を撮り忘れていました。

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う~ん、大量に漆を使ってしまうなぁ~。

・・・ペタペタ、フキフキ・・・

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・・・ペタペタ、フキフキ・・・

同じ作業の繰り返しで、飽きてきてしまいます。

・・・ペタペタ、フキフキ・・・

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ようやく、終わりました。

ムロが厨子の材料でいっぱいになってしまいました。

扉が出来て、材料が揃いました

ちょっと厨子から離れていましたが、扉を作って材料が揃いました。

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写真を撮って気が付きました。扉の框の材料はもっと選ぶべきでしたね。

板目が気になるところですが、黒漆で拭き漆をするのでそこまで目立たなくなるでしょう。

解体するとこんな感じ↓

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約100ピースくらいのパズルです。

壁部分、つまり側板・背板・鏡板は鑿ではつって表情を出します。

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・・・コンコンコン・・・

黒くて荒々しい無骨な感じにしたいのです。

それが終わったら、平面の鉋掛け(写真はないけどね)。

・・・シャカシャカシャカ・・・

そして、最後はサンダー掛け↓

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・・・ブウィーーーーン・・・

木材を出すのは晴れたときに

今日は朝からご近所さんとムラの公民館の掃除がありました。

30分くらいですぐすんで、その後から制作に取り掛かりました。

夕方から雨の予報で、明日明後日と時雨れるとのことなので、倉庫から木材を出しました。

雨や雪にあたりたくないのはもちろんですが、板をチェーンソーで伐るのに雪が積もってたりすると面倒なので、今日のような日に済ませておきたいのです。

・・・

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次に作ろうと思っているのはクラフトフェア向けの数ものなので、材料も張り切って出しました。

1リューベくらいになったかな。

樹種は杉・桧(ひのき)・メタセコイア・樅(もみ)・欅(けやき)・朴(ほお)・黄蘗(きはだ)・桐・桑(くわ)です。

もっと使う予定だけど今日のところはここまでです。

ものによっては丸太の半割でおいてあったので↓

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割るのが大変でした(でもこれは桐だからそんなに重量はないの)。

数ものはスケールメリットが出るまでまとめて数を作りたいので、そうだなぁ、50くらいできる予定かな。

次回のはほとんど機械仕事で済むつもりでいるので、今日を含めて機械音で耳がしんどい…。

形になりました

これはトリマーで溝をつけませんでした↓。部材が小さくて上手く固定できない。

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仕方がないので、角鑿で突きました。

もちろん、削り肌がきれいなトリマーの方がよいのです。

・・・しょうがないよね。

そして、屋根の納まりを3時間くらいかけて合わせました。

立体で角度がつくとどうしてこんなに頭を悩ませるのでしょう(私だけかな…)。

やっぱり、実寸でとってやっていくとどうしても誤差などが出て、うまく納まりません。

・・・

そして、どうにか形になりました。

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庇(ひさし)はもっと出した方がよかったな。

「かっこいい」を目指したはずなのに、なんだか「かわいく」なっちゃった。

もっと古今東西の優品をきちんと見て消化していなければいけませんね。

勉強不足に気が付くことは有意義です。

納まりに苦戦していて気が付いたけど、私は家具が主だから(たぶん)こういうのを作っていると、密閉性を高めて作ります。

家具はその成り立ちから言っても「密閉」を目指して作るものです。中に「保管」する道具ですから・・・。

一方で、建築では採光や換気のためにひたすらに「密閉」を目指すものではありません。

もちろん、現代建築は密閉性を高めるのがもっぱらで、(スマホは持っていないけど)現代人の私もここまであまり意識していませんでした。

この観点でも、見る・作るに際しての省察を高める必要がありそうです。

床はいいけど、屋根がね・・・

シイタケの榾木をせっせと伐り出していましたが、本業はたぶん木工やです。

厨子はほとんどの「骨」が出来て、一番上までいきました。

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底板はこんな感じで入りました↓

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なかなか上手くいったのではないでしょうか。

写真左の柱と床板の関係、軸組みの床の野地板(のじいた)ではこんな感じで納めて、巾木(はばぎ)で壁と柱の前面(まえづら)を合わせて畳を入れますが、柱に横溝を入れて直接薄板を差し込むのは家具ではあまりしませんね。

というのも、チェストなどの比較的大きな脚物(あしもの)でも四隅に脚があるのが基本で、通柱(とおしばしら)が内側にあることは稀なのです。

一方で、屋根はなかなか想像通りにはいきませんでした。

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はつって表情をつけるのはまあまあかなあと思いますが、屋根に重量感がほしいところでした。

建築の屋根は檜皮(ひわだ)にしろ、板葺(いたぶき)にしろ、瓦や茅にしろ、「上に重ねていく」造形なので、重量感が生まれます。

家具では天板は板のみにするか、框(かまち)ないし支輪(しりん)を差し回してやはり板を入れます。

今回はその中間を狙ってみましたが、造形としてあまり活きませんでした。

やはり、家具で屋根を作る場合は、厚板を削り出すことで反りを強めに入れて、全体の高さに対してボリューム感を出さなければならないのかもしれません。

今シーズンの市はよく晴れます

いつもは時雨模様の天気ばかりなのに、今日も晴れの市日となりました。

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冬は早く来たので山の方は雪が積もっていて、今年のスキー場は心配がなさそうです。

まあ、私はスキーはやりませんけどね。

栗を3本買いました、2mの寸足らずですけど↓

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いかんいかん、よう見とらなんだわ・・・。

真ん中の木は高かったな。競り落してから木肌に割れが結構あることに気が付いてしまった。

まあ、栗は土台にするほど水に強いからきっと大丈夫・・・でもないだろうなぁ…。

左右の木でトントンになるかな、どうかな。