山乃井木工房:岩井雄介のいま何作ってましたっけ

京都丹波(京丹波町)の山村で木工をするあるつくり手の備忘録

体積マシマシ

雨が降って、家庭菜園の野菜も雑草も元気です。

気温が下がって、おじさんも元気です。

 

昨日に引き続き、ただひたすらにサンダーをかけています。

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・・・といっても、箱の内側になるところだけです。

サンダーがけが終わったら、いよいよ箱の組み立て。

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接着待ちには取っ手の磨き作業です。

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こちらも作業が終わり↓

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引き出しは組み立てると体積がマシマシです。

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あと10個余りありますが、もうすでに置き場に困っています。

ご存じないの

昨日の投稿にあげた願いがかなったのか、今日は一日中、霧雨でした。

川の水が増えるほどではないですが、そこここに潤いがもたらされました。

気温も下がって、ほっと一息つける過ごしやすい一日となりました。

 

底板用の溝をすべて突き終わったら、ボール盤で引き出しの前板に斜めに穴をあけます。

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これは取っ手を付けるための下穴です(ちなみに↓は試しに端材に取っ手を付けてみたものです)。

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木工をやっている人では常識ですが、木ネジ・釘(くぎ)は直交して使用するよりも斜めに挿した方が保持力が上がります。

あまり一般の方々には知られていないようで・・・。

特に、このような引っ張り強度を要求されるような場合は当然の配慮でしょう。

全く見えなくはなりますけど・・・

「見えないところのQUALITYが商品の価値を決める時代だよ」

「ご存じないの?」「ないの」

「生き残れるかな…」

・・・生き残れるかな…。

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・・・頭の方も傾斜を持たせておく心配り。

部材の加工がすべて終わったら、サンドペーパー掛け↓

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鼻毛が伸びるのも厭わず、ただひたすらにサンダーを掛けていきます。

雨が降らない

近畿地方北部はほとんど雨が降りません。

1ヶ月前の大雨以来、一度台風が来ただけでしたが、その台風も当地ではそれほどの降水になりませんでした。

それ以外は一滴の雨すらありません。

夕立の季節ですが、これだけ夕立がないのも珍しいです。

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川の水もちょろちょろしか流れていません。

写真手前のようなたまり水のところには青々とした藻がびっしりと生えています。

山間の谷川でこれだけ藻だらけになるのも珍しい。

多くの畑に旱魃の影響が出ています。

 

制作の方は溝を突く作業のオンパレード。

こちらは吊桟の太い溝↓

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そして、底板をはめる幅の狭い溝↓

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突き切りは昇降盤でできますが、突き切らない溝はトリマーで開けます。

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1回では深さが足りないので、3回に分けて溝を開けます。

顔の近くでモーターを使っていると、暑くて嫌になっちゃうので、他の作業も並行して行います(あんまりモーターまわっしぱなしも良くないしね)。

底板の厚み・幅・長さ決めをして・・・

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サンダーをかけていきます。

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・・・今度は手がしびれる…。

トリマーとサンダーを交互に使っています。

草刈りは夕方に

あまりにも暑くて、日中は草刈りができません。

草刈りは夕方にすることにしています。

野菜も暑そうで、キュウリもうまくなりません。

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 そして、菜園周りの草刈りをしました。

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きれいさっぱりです。

今年はあともう一回で草刈りも終わりかな。

前回、石灰を撒いたところに、今日は肥料を撒き、耕しました。

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あとは肥料がなじむように雨が降ればよいのですが、週間予報では望み薄のようです。

嫁さんがこまめに水をあげているので、落花生は元気ですが、あまりの暑さに葉っぱを閉じていることがよくあります。

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落花生の葉っぱは器用なのね。

 去年は涼しかったため、あまり生育の良くなかったツルムラサキも今年は元気です。

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緑の濃いツルムラサキの葉っぱは直射日光に強いようです。

植えっぱなしのネギは引いて干さなくてもほぼ干しネギ状態。

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半月後くらいには植え替えをしてあげましょう。

蟻組の凸の方

自ら漬けたたくあんが古漬かりになってきて、滋味深いあじわい・・・。

 

蟻組の凸部も機械加工が終わりました。

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あとは手作業でちょっと修正するだけです。

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一方で、取っ手はとっても手作業を要します。

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外丸は鉋で出すこととし、磨きはできるだけサンダーを使いますが、

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ほっとんどサンダーではペーパーがかからないので、手でしています。

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今回の制作で、一番手作業がかかっているのが取っ手になりました。

ハチやアブがよく入る

作業場の中にハチやアブがよく入ります。

危ないし機械作業に集中できないので、とっても厄介です。

何よりも、こっちがもともとこの場所にいるのに、後から入ってきた彼らが我が物顔で「オラオラオラ~」といった羽音で近寄って来るのが訳がわからない・・・。

そして、従順な一市民にいわれのない威嚇が始まる…。

領空侵犯はそっちだろっって。

 

蟻組加工は先板に取り掛かりました。

この部材はほぼ機械に頼った加工です。

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機械サマが加工できなかった部分を鑿(のみ)でとって差し上げて、先板も加工が終了。

機械の仕事が主とはいえ、オートメイションではないので、何回も板をとっかえひっかえして目が回りそうです。

同じようなルーティーンが続くと集中力も欠けてしまうので、取っ手の加工を並行して行っています。

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取っ手の内側には「目切れによるとび止め」のために丸棒を差し入れました。

まあ、今回は目切れ部が結構幅広なので大丈夫だとは思いますが念のため。

そして面取りの荒取りも機械でだいぶ無理やりにして作業時間の短縮。

でも、ビットが回らない部分は小刀で取ります。

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ちなみに、言い忘れていたけど、取っ手はウォールナットで作っています。

ウォールナットは小刀と相性がいい方なので、削るのが楽しいくらいです。

同じく、サンダーではサンドペーパーがかけられない部分は手作業でします。

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やっぱり、手を動かすと汗が噴き出すような陽気に参っています。

迷走台風

東から西に迷走している台風は各地に被害をもたらしているようで、被害に遭われた方にはお見舞い申し上げます。

当地では、雨・風ともに被害が出るほど強くはならず、むしろ枯れた川や田畑に潤いをもたらしてくれました。

そして、今日の昼からはフェーン現象も相まって、やっぱり元の暑さとなりました。

 

サンダー作業は粉だらけになります。

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表面の仕上げとともに面取りもサンダーで済ませて、一段落。

天板には蟻桟を入れます。

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そして、入り口には栓(木の種類じゃないよ)をして、栓の接着剤が乾いたら面(つら)を合わせます。

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はい、これで天板も完了。

躯体の部材の加工がすべて済んだら、引き出し材を加工していきます。

はずは仮決めだった寸法をしっかり出し直して、前板から・・・

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アリさんがたくさんです。

モーターに顔を近づけて削っているととにかく熱い・暑い。

前板の蟻組はこの後、機械では加工できない奥や隅を手作業で整えました。