山乃井木工房:岩井雄介のいま何作ってましたっけ

京都丹波(京丹波町)の山村で木工をするあるつくり手の備忘録

台風がようやく過ぎ去りました

台風がようやく過ぎ去りました。

災害にあわれた皆様にはお見舞い申し上げます。

昨日の夜は消防で1時半まで出ていました。幸い、当地は被害なく過ごすことができました。

 

座面の蟻桟の溝をふさぎます。

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今回はカラフルな配色なので、ここでの埋木もウォールナットを使って、座面とは樹種を変えました。

ここからは面取りとペーパーでの磨き作業。

・・・シャカシャカシャカ・・・

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・・・ブウィーーーーン、シャカシャカシャカ・・・

ペーパーがけが終わったら、次は塗装です。

今回は杉を使っているので、日焼けも気になるところです。

そのため、すぐさま塗装を始めます。

・・・ペタペタペタ・・・

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今回は汚れ止め程度に気固め材を塗布しました。

おしゃれ鉋屑

いろいろな樹種の仕上げ鉋をかけていたら、なんともおしゃれな鉋屑↓

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何か利用価値がありそうですが、やっぱりないでしょう・・・。

糸巻の中心には棒を通すための穴が開いていますが、さすがに相欠きのまん中に大きな穴をあけるとスツールとしての強度がどうかと思います。

そこで、埋木(うめき)でイミテーション

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彫って埋めてあるから「木象嵌」と言わなくもないでしょうが、このような「些細なこと」でそのような言葉を使うのもおこがましいので、「埋木」。

まあ、相欠きを組んでから隠し釘(もちろんネジ)を入れてもいいでしょうが、そのままでも強度的に支障がないのでネジは入れません。

脚の外側は丸く面取りをします。

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R=40のボーズ面ルータービットがあったら早いのでしょうが、残念ながらそのようなものはないので、手でしました。

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道具があったら1時間くらいの仕事なのに、半日もかかってしまいました。

もちろん、価格に転嫁できるわけではないので、やっぱり仕事は道具も大切ですね。

無垢板と蟻桟

一晩経ったら、台風の進路予報が変わってる・・・。三連休は大荒れかな。

座面は一枚板でやります。そのためにアリさん、じゃなかった蟻桟(ありざん)を作ります。

・・・

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こちらもカラフルな蟻桟ができました。

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懸案だった枘穴も問題なくはまりました。

そして座面の材料とり・・・

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杉・欅(ケヤキ)・楡(ニレ)を尺一強の正方形にしました。

蟻桟は寸法を取るのが難しい(特に今回は躯体の枘で位置が決まっているし)ので、ひとつ試しに作ってみます。

溝を切って蟻桟を嵌めます。

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このような無垢の一枚板の場合はコマ止め(もしくはコマ止めを意識したネジ止め)か蟻桟ですね。

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うん、問題なさそうです。

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下から見るとこんな感じ↑

う~ん、だいぶ全体の線が太くなりました。

まあ、今回はカラフルな「かわいい」系だからいいかな。

久しぶりに家庭菜園の投稿を

久しぶりに家庭菜園の投稿をしましょう。

今日はダイコンの種を蒔きました↓

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この写真ではなんのこっちゃかわかりませんね。種を蒔いてる写真もとっても地味なので割愛しました。

困りの「種」はハクサイ・キャベツ・ブロッコリー

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お盆過ぎに蒔いた写真をブログにアップしましたが、その後、全く芽が出ず、3週間ほど経過しました。

もうこれはだめだと、嫁さんが1週間前に蒔きなおして今ようやく双葉が出揃いました。

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初めに蒔いた種はダメになったみたいです。同じ袋の種だったので、なおさらのこと理由がわかりません。

お盆過ぎに蒔いてちょうど時期にあっていると思っていただけに、この遅れは残念至極です。

涼しくなってきた気候の中で夏野菜はというと・・・

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秋茄子はとっても大歓迎です。夏野菜から秋野菜にレベルアップした本人たちの気力も十分です。

トマトはだいぶ終わりかけ↓

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こちらは後半月ほどでしょうか。

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キュウリは引っこ抜かれて敷地の隅に追いやられました。

同じくオクラも限界で、終わりを迎えました。

ちなみにこの1ヶ月は私はほとんど家庭菜園に行かなかったので、嫁さんにまかせっきりでした…。

木工がしたいです・・・

先生、木工がしたいです・・・。

♪木工だけを見つめ~てる、であった日から…、・・・いやいやそんなことないって。

今日は久しぶりに一日木工ができ、やっぱり枘(ほぞ)を加工しました。

まずは中柱と座面の支えができました↓

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そして枘穴も加工していきます・・・

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組み立てるとこんな感じ↓

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これで部材の加工は座面とその桟をとるだけになりました。

そうそう、こういうペースで進めるのです、はい。

全然進んでないよぉ~

いろいろあった一週間、おかげさまであんまり進んでいません(ちなみに、今日の日中はムラ仕事でした)。

枘(ほぞ)を挽いて、ゴミ取りをしました。↓

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一方で、枘穴も加工して、ゴミ取りをしました↓

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そして、中の柱の長さを確認するために、組み立て・・・

・・・おお、枘・枘穴の利きがきつ過ぎる・・・。何とか入るようだけど、中には割れてしまうのもでそうな感じ…。

「利く」ことは強度的には良いことだけど、これはいくら何でも怖すぎるので、鑿で修正。

・・・

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ようやく、ここまで来ました。こんなの2日の仕事なはずなのに、あれれ、1週間かかっています。