山乃井木工房:岩井雄介のいま何作ってましたっけ

京都丹波(京丹波町)の山村で木工をするあるつくり手の備忘録

三連休の初日はいいお天気です

久しぶりに晴れの休日ということもあって、国道は車がたくさん通ります。

今日から三連休という人も多いのではないでしょうか。

三連休というのにもかかわらず、このブログのトップには家庭菜園や日曜大工の記事が並んでいました。

木工を生業としている人のページなのですよ。

なので、木工の写真がトップになるように、あんまり作業はしていないけど、木工の記事を更新します。

漆が乾いたので、楕円型の食籠をサンドペーパーで空研ぎします。

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・・・シャカシャカシャカ・・・

蓋の内側の稜線がいまいちはっきりしなくて、この段階では線が歪んでいないかよくわかりません。

稜線は光沢が出てくると歪みがわかるので、あとあと自分の至らなさに気が付くのです。

・・・シャカシャカシャカ・・・

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とても白く見えます。後日、もう一度拭き漆をしてから研ぎたいと思います。

落花生を収穫しました

この半月は台風が2つも接近するなど、それまでの長雨に続き、さらに雨続きの毎日でした。

ようやくここ数日は晴れた日が続いて、畑に出ることができるので、少し遅くなりましたが落花生を収穫します。

葉っぱがだんだんと枯れてきています↓

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・・・うんしょうんしょ・・・

15株くらいですから、慣れてきたころにはおしまいです。

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ちょうど良いので、菜園の柵に架けて乾かすことにしました。

3日くらい乾燥したら、莢を採りましょう。

それにしても、初めに来た21号台風は風が強かった…。

そのときは唯一自慢だったネギがほとんど折れてしまい、残念な姿になりました。

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ようやく、7割ほど青い部分が回復してきました。

あと半月位したら玉ねぎを植えます。

今日はその肥料撒きをして、少し耕します。

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あまりの雨ばかりの日々に、みんなから置いていかれていたハクサイ・キャベツ・ブロッコリーはさらに生長が遅くなり、ますます置いていけぼりです↓

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これから先は落ち着いた天候が続くようなので、この機会にこそ大きくなってもらいたいです。

寒くなる前に

寒くなる前に、接着や塗装の作業はできるだけ終わらせたいです。

20℃以下になると漆は、10℃以下になると接着剤や塗料も本来の性能が発揮できません、というか固まりません。

真冬には作業場は氷点下、漆部屋も5℃以下になってしまうので、いくら暖房をかけても材料の温度が上がらなくなって、不良の原因となります。

食籠もとっととサンドペーパーを当てて、本格的に寒くなる前に拭き漆で仕上げるつもりです。

・・・シャカシャカシャカ・・・

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う~ん、意識したつもりはなかったけど、この食籠、お棗を潰したような造形になったな。

拭き漆で仕上げます。

・・・ペタペタ、フキフキ・・・

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この楕円の食籠は黒を混ぜずに拭き漆をするのです。

今日は市日でした

だいぶ寒くなってきました。モモヒキを履くようになったので、「そうだ、市に行こう」。

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♪きのうきょうあ~すぅ~・・・

いえいえ、市は今日です。

今シーズン初めて市に来ました。今日はなかなか欅丸太がありました(といっても30本くらいだけどね)。

去年は難有の木ばかりで歩留りがとっても悪くなりそう(←まだ乾燥中で使っていない)なので、今年はあまり値段にとらわれず、良い丸太を選ぶようにしようと心に決めました。

振り出しはいつも緊張するなぁ~、まあ傍から見れば私は「超小口」の客なのだけれども。

・・・

・・・

・・・

だから今年はまともな丸太を買うって言ったじゃないか。

また、ショウもない木ばかり買ってしまった…。

これは黄蘗(きはだ)↓、2mもなかったかな。

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チップになるよりはと思って買いましたが、とっても目が荒い…。まあ、赤身は張っているんだけどね。

こっちは楠(くす)↓、これも2mなかったかな。

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芯に入皮のようなクサレがあるので、やっぱりチップになりそうでしたが、楠にしては目が細かいので、柾でとって引き出し材に使いましょう。

引き出しを楠でやるオーダーは私は受けたことはありません(請負ではあったけどね)が、和箪笥でお客様から要望があってもいいようにストックしておいても良いかな。

こちらは桜(さくら)、

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4mで出てたけど、末の1m強は枝分かれでまず使えない…。

細い丸太で歩留りは悪いのですが、桜は大径材がほぼ出ないので、同じくそれなりの板で持っておいてもいいかな。

材としてはいまいち映えない木ではありますが、桜は一般にも知られている樹種ですのでうけはいいですね。

最後は欅(けやき)↓

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たしか4m弱の末は枝分かれにかかっていましたが、赤身がある程度張っているので、歩留りはそれなりになりそうです。

太平洋側の平野部と異なり、この地域の欅は赤身が張っていて、それなりに細かい目をしているので、私の制作向きなのです。

次回以降はもう少し目の細かい造作向きな欅を手に入れられるといいなぁ。

どぉ~にも止まらない・・・

♪うらら、うらら、うらうらのぉ~・・・

お風呂場の水栓が止まらなくなりました。

業者さんを呼ぶと高くつきそうなので、自分で替えることにしました。

早速、ア〇ゾンでお取り寄せ↓

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サーモメーターの一番安いやつにしてしまいました。

♪とまぁ~らない、蛇口をめざしてぇ~、水ぅ~でない~、蛇口を取りはずしぃ~、色あせない~新しい栓、すぐにかえようぉ~

水が出ないように止水栓を閉じて作業をはじめます。

・・・

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・・・さよなら、古い水栓・・・

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・・・こんにちは、新しい水栓。

取り付け完了まで正味一時間くらい。

なんだか昔からあったような納まり感になりました。

器量の良い木は作業がしやすいものです

器量が良い木は作業がしやすいのです。

今回のこの欅は目が細かく、比較的きれいな柾なので、刃物仕事が楽です。

外側の造形を作ります。・・・シャカシャカシャカ・・・

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形が決まったら、印籠を作り・・・

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豆鉋ですが仕上げのつもりで鉋まくらや鉋目を極力なくすためにもう一度鉋がけ、・・・シャカシャカシャカ・・・

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ひっくり返して菓子皿に使った時に、すわりで野暮ったくならないように、天は少しだけ二段風にしました。

これで刃物仕事はおしまい、毎回こんな器量の良い木なら楽なものです(そういう木をきちんと仕入れればいいのだけれどなかなかうまくいかないの…)。

ここからはサンドペーパーで磨きます。・・・シャカシャカシャカ・・・

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滑らかな面を目指すときはこの作業が長くつらい。

今回はサビで目止めをしないから初めの磨きだけですがね・・・。

合間に、お試しの食籠も少しだけ研ぎました。・・・シャカシャカシャカ・・・

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ささくれがあるといけないからやっているだけなので、こっちの磨きは今回だけね。