久しぶりに漆の作業となりました。
このごろ「木工」の方にばかり浮気していたので、ムロの中では皆さん怒っているでしょうか。
とは言うものの、私の本業は木工ですが・・・。
まずはタモの手持ち開き戸の摺り重ねから。
もちろん、写真は生漆を表面に塗っただけなので、このあと拭き取ります。
あまり光らせすぎないほうがいいかなと思いますので、おそらく摺り重ねの回数は少なめになるでしょう。
次に取り出しましたるは楕円方皿の試作品だったもの。
左の拭き漆が終わっていました。
やはり、タモは黒漆を混ぜたほうが私好みだなぁ。
写真ではいまひとつわかりませんが、タモの色味は白ではなく、どちらかというと浅黒い感じなので、木地のままではいまいち冴えないとも思いますので、右の皿も拭き漆をしましょう。
今回は黒を混ぜてみました。こちらもあまり光らせないでいきたいと思います。
次は桐の箱の切子地付けです。
まずはサビを作って、地の粉を混ぜて切子地を作ります。
このサビを作る作業が案外時間がかかるものです。塊になっている砥の粉をヘラでしごくようにつぶしていきます。
これを何回も繰り返して「クリーミー」にしていきます。
切子地ができたら、地付けをしていきます。
やはり内側は難しい・・・。勉強の毎日です。
ようやく、つけ終わりました。・・・が、まだまだ地付けの40%くらいしか進んでいません。各駅停車なのです。