山乃井木工房:岩井雄介のいま何作ってましたっけ

京都丹波(京丹波町)の山村で木工をするあるつくり手の備忘録

また大雪になるのでしょうか

ニュースでは今日から3日間、西日本は大雪とのことで・・・。

幸いに、今日の京丹波はそんなに雪が降りませんでした。

でも、明日の朝はわかりません。朝起きて、カーテンを開けるのが恐ろしい。

 

♪窓の内では蟻作り~、鎚をふるって蟻作り~

・・・コンコンコン・・・

途中、学生の頃から使っている5分鑿(のみ)のカツラがとれました、というか、金鎚で叩いたら飛んでった。

カツラの仕込みが甘すぎる。

道具ではあれ、昔の仕事を見るとなんだかいろいろなことが思い出されます。

金やすりでバリを削って、今回はしっかりとはめました。

・・・コンコンコン・・・

f:id:yamanoimokkoubou:20170210224014j:plain

ひとまず、側板はこんな感じで・・・一旦、置きます。

そして、棚作り。といっても、両端の凸蟻を加工するだけです。

f:id:yamanoimokkoubou:20170210224049j:plain

罫書(けがき)ます、引きで・・・

f:id:yamanoimokkoubou:20170210224144j:plain

と思ったら、取り掛かったところで、終わりました。

送り蟻作り

人類は掘ることは苦手だ。地面も木も。

深さ方向に広げるというのは、結構手間がかかります。

・・・コンコン、ザクザク・・・

f:id:yamanoimokkoubou:20170208225706j:plain

トリマーで荒取りしたといっても、手作業が多いのですよ。

・・・トントン、ザクザク・・・

f:id:yamanoimokkoubou:20170208225647j:plain

凹部分を先に作ってますが、もちろん、このあと凸を作って微調整するので、蟻の傾斜は少し手前で止めています。

珍しく晴れた市日

ここのところ、時雨れる天気が多かったものの、今日は時おり晴れ間も見られる日本海側にしてはいいお天気。

そんな中、市に出かけました。・・・ブゥーーーン・・・

f:id:yamanoimokkoubou:20170208225621j:plain

出品が少ないなぁ。大雪も降ったし、なかなか山に入れないのかな?

・・・おかげで、買い手も少ない市況。

今日は桧(ひのき)丸太で良さそうなものが多かったようです。

でも、残念ながら、買い手が少ないため、「低調」な展開でした。

(↑・・・私としてはうれしいんだけどね。でも長い目で見ると良くないですよね。)

前々から桧の間太(けんた)が欲しかった(建築材のような長尺はいらない)ので、落としました。

f:id:yamanoimokkoubou:20170208225702j:plain

・・・うん、間太じゃない。なぜなら、普段の間太よりも今日の4mの方が・・・。

写真でもわかるように、細かくできない材と思われるので、きっとこれは私向き。

木目は地桧としては「まあまあ」のつまり具合かな。ちょっと柔らかそうではあるけど。

ちなみに、2つ隣の丸太は、太くはないけど障子や仏像にもできそうな「貴婦人」のような桧でした(←この表現はわかる人にはわかる、たぶん)。

そちらも、「いいなぁ~」と思ったのですが、先立つものが…。

「貧乏は不便だが、恥ずかしいことではない」と偉大な方が言ったとか、でも不便も困る…。

さて、欅の棚に取り掛かりましょう

見ていて、すがすがしい欅(けやき)↓

f:id:yamanoimokkoubou:20170206223746j:plain

でも、このサイズでこの幅、この厚みじゃあ、俎板にしか見えない・・・、良い俎板だなぁ~(環孔材はいまいち俎板向きじゃないか)。

棚板と側板は送り蟻で仕口(しぐち)を作ります。

送り蟻は図面を描かないと上手くできないよ~。

f:id:yamanoimokkoubou:20170206223757j:plain

図面どおりに罫書(けがき)、良い板に罫書をするときの第一刀の罪悪感…。

f:id:yamanoimokkoubou:20170206223907j:plain

とりあえず、トリマーで荒取り、・・・ウィーーーーン・・・

f:id:yamanoimokkoubou:20170206223913j:plain

その後は手加工です、・・・コンコンコン・・・

f:id:yamanoimokkoubou:20170206224013j:plain

木目の詰まった広葉樹の板は手加工もやりやすいのです。

このような鑿(のみ)の仕事はやっていて楽しいものです。・・・コンコンコン・・・

毎日ではないですが、時おり瓦型の皿の漆の作業もやっています。

f:id:yamanoimokkoubou:20170206223607j:plain

こちらの写真は変わり栄えしないのでこれだけでいいですね。

雪の力はすごいですね

♪ゆきぃ~がとけて・・・、・・・とけて、ハウスの残骸があらわになります…

ようやく、3週間前の雪がとけました(日陰や屋根からの落雪はまだありますが)。

そして、トマトハウスが残念な姿で出現しました↓

f:id:yamanoimokkoubou:20170206223632j:plain

雪はあんなきれいな姿をしているのに、その重みはすごいですね。

ハウスの骨は徹底的に曲げられてしまいました。

こっちは鋭角に↓

f:id:yamanoimokkoubou:20170206223939j:plain

反対側は鈍角に↓

f:id:yamanoimokkoubou:20170206223748j:plain

立春は過ぎたといっても、春本番はまだまだ先。もっと、暖かくなったら片付けましょう。

そして、やっと雪がなくなったと思ったのに今日から雪の予報。

夕方には降ってきました、もう降らんでよろしいのに…。

とりあえずは・・・

f:id:yamanoimokkoubou:20170202215506j:plain

まだまだ至らないところが目に付きますが、「朴胎根来塗盛器」はとりあえずは完成しました。

というのも、私が木工を勉強した学校の卒業制作展が来週から始まり、そのOB展に出すのです。

いつもながら、期間が決められている制作はとても有意義です。

今回も、多くのことを学べました。

なんだか、思うように仕上がりません

いつも磨いてばかりですが、今日は小さい皿を磨きます。

やっぱり・・・クルクルクル・・・

f:id:yamanoimokkoubou:20170131221619j:plain

やっぱり、拭き漆・・・ペタペタ、フキフキ・・・

f:id:yamanoimokkoubou:20170131221614j:plain

こんな感じ↓

f:id:yamanoimokkoubou:20170131221715j:plain

朴の花形盛器がね…、思ったような光沢に仕上がりません…。

・・・クルクルクル・・・

f:id:yamanoimokkoubou:20170131221558j:plain

奥が深いですね、勉強の毎日ですよ…。